2015年12月29日火曜日

モンスター上司


2011年作品
ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、他
コメディー

あらすじ:3人の親友達それぞれが、モンスター上司に悩まされていた。
ある日、我慢の限界となった3人は上司を殺してやりたいと話しているうちに、それぞれの上司を殺したらいいのではないか、という事になり・・・。




この邦題は、文句つけようがないな、と思います。
最近では、定番化した「モンスター」という表現ですが、全く違う内容に「流行ってるぽい」言葉を当てただけかと思いがちですが、内容も原題も、「モンスター上司」そのまんま、でした。

要は、言葉なんて後から来るもので、こういう存在はどこにでもいて、普遍的なテーマだという事なんですよね。

なのですが、あくまでコメディなので、共感できる類の内容ではありません。

モンスター上司は、上司どころか犯罪者の領域ですし、まあ、それを「殺そう」という展開も、コメディならでは、ですよね。
決して、シリアスに悩んでいて、あなたも大変、私も大変、という事を感じる作品ではない。

んですけど、それぞれの上司があまりにもぶっ飛びすぎてて、コメディなのに笑えない、のはどうなのかなーと思いました。

これは、国民性もあるのかもしれませんね。

特に、私はジェニファー・アニストンを「レイチェル」と言い続けてしまうような「フレンズ」世代なのですが、この上司のエピソードは特に笑えなかったです。
セクハラ&パワハラ担当なんですが、あのジェニファーがやってるから、まだ見れるという感じで、女優が違ったら見るにもしんどいくらいの笑えない下品さ。

現地の人はあれで、爆笑してるのかな・・・?

特に、相手の部下が嫌がっているというシチュエイションなので余計に、笑えないのかもしれません。

もう1人は、ケヴィン・スペイシー上司で、こいつのせいで出世できないというのは、まあありがちなのですが、自分の為にはどんな悪事もする、という映画ならではの設定で、最後には殺人も犯すのですが、それもこそこそとする、というよりはなんとか完全犯罪にする、という豪快なタイプ。
この人を主役にしたら面白そうじゃん、と思える程。

残りは、コリン・ファレル上司で、尊敬できる前社長の後継ぎバカ息子。
こっちは、なんか憎めなくてこれはこれで上司にいたら、面白そうじゃん、という感じ。
親が死んで引き継ぐのですが、現存中から、仕事中にトイレにこもってらりっていたバカ息子です。
社長になったら、やりたい放題は当然で、どう考えても本職のセクシー女性をはべらせたり、社長室で昼間からレイブパーチーしてたり。

まあ、この調子で会社がどうなるかはさておき、なんか他の上司と比べても微笑ましい感じ。

で、こいつらいやだから転職します、ではなくて殺しちゃおうって思う訳ですが、ここも「殺し屋と思わせて、殺し屋じゃない」助っ人? が登場したり、なかなか殺せないとかのコメディ展開があるのですが、そんなこんなしてるとある誤解が生じて、荒くれ者ケヴィンがバカ息子コリンを射殺するんです。

自分の嫁の浮気相手がコリンだと、家で発見したスマホから勘違いするんですね。
(スマホは忍び込んだ時の落し物)

ここが、この作品の中ですごく良くできていて、逆に浮いてしまっていたくらい。

で、本来なら棚ボタで1件片付いて「ラッキー」って思うところだと思うんですが、
そうにはならず、なんか慌てる3人が違和感で、ちょっと想像と違う展開でした。


なんか、思い返しても「笑った」記憶があんまりないです。

ただ、ところどころ良くできてるなと思うところはあったし、出演者も豪華だし、それでなんでこうなったんだろう、という大きな疑問はすごく残っています。

あと、何より気になるのが、「レイチェル」大好きですけど、セクシー上司の役目がいまだに「レイチェル」でいいのだろうか?(当時アラフォー)
ある意味世界的に熟女って認知されているのだろうか?

という事も、めちゃ気になっているように、なんか「笑う」以外に気になる事がいっぱいあった作品でした。


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