2016年6月8日水曜日

ソラリス(2002)


ソラリス <特別編>(DVD)

2002年作品

監督スティーブン・ソダーバーグ

ジョージ・クルーニー、ナターシャ・マケルホーン、ジェレミー・デイビス、ヴァイオラ・デイビス

あらすじ:惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーションから救助要請を受けたのは、何故か心理学者クリスだった・・・。




やっぱりSFって苦手だな、と思いました。

【おはなし】

妻レイアを自殺で亡くしていた心理学者クリス。

1人料理をしていると、うっかり包丁で指を切ってしまう。そこに、インターホンが鳴り呼び出される。

すると、宇宙ステーション、プロメテウスの救助に指名されているという。

そこで何か問題が発生しているようなのだが、説明するよりも来た方が早い、というビデオメッセージだった。

クリスが到着すると、迎え出るものは誰もおらず、それどころかところどころに血痕が。

ステーション内を探索すると、クルーのほとんどが死んでおり、生き残っているのはスノーとゴードンの2人だけだった。

何が起きているのか聞いてみても、すぐにわかる、と言われはっきりしない。

そのうちいないはずの少年を見かける。

それは、クリスを呼んだ友人の息子だというが、ここにいるはずはないのだ。

スノーから部屋の鍵はかけたほうがいい、と言われ夜を迎えるが、気が付くと隣には死んだはずのレイアが居たのだった。

部屋の外に出ようとすると、レイアは引き留める。
明らかに怪しいので、ポッドに誘導して宇宙に放り出してしまう。

これが、ここで起きている不思議な事なのだ。

ソラリスの影響で、記憶の中の人物が実態を持って現れるのだという。
ただ、あくまでもその人の記憶が具現化しただけなので、実在の人物の再現ではない。
ソラリスが記憶を読み取り、再現しているという訳になる。

それがクルーの精神に影響し、結果自殺者だらけになっていたのだった。

そして、レイアは再び作り出される。

それが、ソラリスが起こしている現象だとしても、過去に自殺に追い込んでしまった負い目があるせいか、次第に否定できなくなっていくクリス。

地球に連れて帰ると言い出すが、ゴードンに「人間ではないものを地球に連れて帰る事は出来ない」と反対される。

更に「もう1人ポッドにいるレイア」の話をレイアの前でし、レイアはショックを受ける。
そして、まるで過去を再現するかのように、またレイアは自殺をする。

だが、人間ではないので、ベッドに運ぶと、たちまち修復され、蘇生する。
レイア自身も自分が人間ではない事を自覚する。

そしてクリスの知らぬ間に、レイアはゴードンに頼んで消滅する。

それを知ったクリスはゴードンを責めるが、その際に偶然血の跡を見つけ、そこからスノーの遺体を見つける。

それまでいたスノーこそ、ソラリスが作り出したスノーだったのだ。

スノーは、宇宙ステーションがソラリスにぶつかる恐れがあるから、地球に帰るよう伝える。

クリスは地球で、料理をしている。
まるで冒頭のシーンを繰り返しているようで、また同じように指を切る。
ところが、その指は水につけているとたちまち傷口が塞がっていく。

そして、今度はインターホンが鳴るのではなく、名前を呼ばれる。

レイアが呼んでいるのだった。

うれしそうに、レイアを見るクリス。

「僕は生きているのか、死んでいるのか」

そう問うが、そんな事は関係ないと、抱きつく。


宇宙ステーションには1人彷徨うクリスが居る。

おしまい。


【かんそう】

SFが苦手な理由は、私がアホなので理解するのが難しい事と、設定的に何でもアリなので、落ちがはっきりしないケースが多い事です。

連続ドラマや漫画ならまだしも、映画で落ちがはっきりしないというのは、私的にはマイナスなんです。

本作は、SF+人間ドラマという感じで、想像よりはとっつきやすくもあり、だからこそ難解、でもありました。

原作もあり、さらに過去にも映画化されていますが(リメイク、という感じではないみたい?)、どちらも知りません。

タイトルは有名なので知っていましたから、良い機会かな、と思って見ました。

なので、序盤にプロメテウス(ステーション)に到着したところは、結構わくわくしたんです。

てっきり友人が歓迎して出迎えてくれるのかと思ったら人気はなく、それどころかあちこちに血痕が。

こりゃ事件だ! とSFサスペンスなんだ! と期待しちゃいました。

かなりフックのあるスタートだと思いました。

が、そこにいるはずのない少年が登場したあたりから、やっぱ想像通りにはいかないか、とさっくり諦めました。

もうオバケかSFかってくらいの、なんでもあり世界に観念しました。

結果的によくわからないのが、ソラリスが作り出した人物は、生きている人間の記憶をもとに作られている・・・のなら、その元の人間が死んだのに存在しているのは、どうしてなんだろう? と。

消そうとしない限り消えないのなら、もっと他にステーション内にソラリス産の存在が居てもいいような?

レイアは、消滅したわけでもないのに2人目が登場しているが、他の存在もそうなのか?
そして記憶から作られているなら、ポッドで捨てられた記憶も最初から持っててもいいような・・・?

等々、気になるとキリがなくて、これだからSFって苦手><

それに、そもそも最初に指を切るシーン。

あの切れた指が、不自然に感じるんですよね。結構深く切っていて、肉が見えているんですけど、血が出ていない。
深く切った時は血が出ない、と言いますが、実はあの時からすでにソラリスが見せる現象にいたのではないか、と。

ラスト近くで、再び指を切るシーンになり、そこでは指が再生する様を見せていますが、実は冒頭もインターホンが鳴らずにいたら再生したのではないか、と。

そもそもクリスの奥さんが過去に自殺している、というのが怪しいんですよね。
あくまでクリスの思い出でしか知り得ませんが、レイアはもともとちょっと不安定な感じがあって、それを知って好きになっていたんですが、自分が知らないうちに子供をおろしていたのを責めたのがきっかけで、自殺した。

だから、愛する人を失った悲しみとその原因に自分がいる事が永遠のクリスの苦しみになっている。

最初はなかったレイアの写真が、レイアと会話する事で増えていたんですが、その写真は2人で撮ったスナップ系ではなくて、レイアが1人で映るイメージフォトみたいな感じ。

その写真を見ていたら、レイアそのものがクリスの妄想なのかな、と思えてきます。

で、そんなの妄想すぎる! と自分でもあながち否定できないのもSFという土壌があるから。

自分がそう思うならそれでいいのかも、というのがSFっぽい・・・んですよね。

ソラリスへ行く、というのは現実だと思います。

行った結果、ソラリスの影響により、現実よりもソラリスが見せる世界にとらわれてしまった。

でもソラリスの生み出した存在は再生可能ではあるけど、人間の肉体そのものは永遠ではない。

まして、プロメテウスはソラリスの重力に引っ張られ墜落する運命ですから、その時に人間クリスは消えるはず。

それで、クリスが生きている間に見えたものには限りがあるから、(冒頭のシーンで)ループしているのかなー、と。

だけど、ソラリスの力は記憶を反映しているだけだから、見た事が記憶となり、毎度同じとは限らない。

なんだか最近、同じような話しを見たような・・・。

あ、

NEXT ネクスト


かw

あれは、予知が出来る人が予知をしたことで、未来が変わる、というやつでしたね。
やっぱSFw




ところで、ジョジクルの奥さん役の女優さんですが、現奥さんに似てると思いましたw

ジョジクルが選んだのかなーと思える程。

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