2016年6月1日水曜日

スリー・リバーズ


スリー・リバーズ/ブルース・ウィリス[DVD]

1993年作品

ブルース・ウィリス、サラ・ジェシカ・パーカー

あらすじ:アメリカ、ピッツバーグで連続女性銃殺事件が起きる。
犯人は、赤ずきんの曲をバックに警察に電話をかけてくる特徴があり・・・。




「リバー」ってつく、サスペンス系って多い気がして、こんがらがるんですよね。
本作も、見たのかどうかわからず見てみたら、やっぱり見てました><

【あらすじ】


父親も警官のトムは、「赤ずきん事件」と言われるシリアルキラーと思われる男を一緒追っている最中に、父を亡くしてしまう。
このカーチェイスのテクニックから、犯人を警官っぽいと思うトム。
ところがあっさり犯人だという男が捕まる。
おかしいと思うトムは以前、警官の可能性もあるといっていた上司でもあり叔父でもあるニックに訴えるが、「捕まったんだから気にするな」と言われてしまう。

自身も足に怪我を負ったが、相棒であり、従兄弟でもあるジミーの暴行事件裁判で証言をする為出廷するが、同僚を売ったということで周囲の風当たりが強い。

当のジミーは、出廷せず、身投げしようとしていた。
トムが止めるのも効かず、上司でもある父ニック、弟のダニーらの見ている中、飛び込んでしまう。
結果、ダニーにも恨まれるトム。

2年後、警官を辞め、リバーレスキュー隊に入隊していたが、そこでも飲んだくれと言われ、浮いていた。

川で女性の死体が見つかり、再び、叔父のニックと対面する。

相変わらず他の警官とはいがみ合っている。

被害者は、実はトムの元カノだった。

同じく、2年ぶりにダニーも訪ねてくる。

意外と、恨みは薄れ友好的に接するダニー。
ジミーの死体が上がっていないままの葬式をした話をする。
そして、ジミーの暴行事件について認め、トムは正しいことをした、と言う。

トムの新しい相棒として、ジョー(SJP)がやってくる。

最初こそ、女ということで認めようとしないが、徐々に信頼関係が出来、恋愛関係になっていく。

そして、いよいよシリアルキラーが復活する。
トムに電話をかけてきて、殺人を犯したのだ。

トムは独自に真犯人捜しを始める。(父親殺しの犯人でもあるから)

相手は警官だとターゲットを絞って。

ある夜、すっかりカノジョになったジョーと一緒にパトロール中、鉄橋から死体らしきものを川に捨てる瞬間を目撃する。

2人で追うが、車は大破し、死体と思ったのはただの絨毯だった。

そして、ニックにばかにされる。

だが、トムは警官なら、パトロールの時間を調べて仕込んでおくことも可能だった、と自説を曲げない。

そんな事件の後、ジョーはなぜか突然トムに結婚歴と娘がいることを告白する。(元夫は弁護士との事)

そして3人目の犠牲者もまたトムの元カノだった。

この事実により、下手するとシリアルキラーがトムである疑いをもたれる可能性が出来てしまい、トムを嫌っている元同僚がタレコミからそれに目をつける。

審問会にかけられる事になるトム。

そこで、ジミーが本当の正体を明かす。

エミリーが本名で、警察内部調査課の刑事だった。

ジミーの監視が任務だったというのだ。

具体的には、トムのリバーレスキューとしての働きと、シリアルキラーへの固執を見極める事だった。

そして証言は、予定と違い、トムをかばう物だったが、トムはショックを受ける。

その夜、エミリーはシリアルキラーに自宅で襲われる。


トムは、これまでの死体が見つかった位置から、過去に行った事のある川沿いの別荘を想い出す。

その時、シリアルキラーがベッドに血と銃を、川にはリバーレスキューのスタッフの死体を置いていた。

このメッセージに慌てて別荘に向かうと、そこにはダニーがいた。
銃を向けるが、ダニーは「お前が呼び出したんだろう」という。
そして真犯人と対峙するが、それは死んだはずのジミーだった。

そこに、ニックが銃を持って入る。

銃を向けあう中、ダニーはトムの父親を殺したのは、ニックだという。

あのカーチェイスの際、トムは追いつき、犯人がダニーであることを知った。
そこで殺そうとしたが、親子だから見逃してよと、言う息子にほだされる。
ところが、トムの父親は事故車からはい出して、逃げるダニーを撃とうとし、そこをニックが撃ち殺してしまったのだった。

今更、一緒に自首しようというニック。

だが、撃ちあいの末、ダニーとトムが外で乱闘となり最後、ホラーのようになかなか死なないが、トムが勝ち残った。

真犯人が判明し、とたんに謝る同僚を殴ってウサを晴らすトム。

父の墓に、エミリーとその娘と行き、「孫だよ」と報告する。

おしまい。

【かんそう】

真犯人は身内にいたという、ドッキリ感のあるお話しなんですが、話しが複雑で飲み込みにくかったです。
最後の落ちが、なかなか良いだけに、そこまでの流れに残念感が。

それはミスリードの狙いもあったんだとは思いますが、何故かただ単に分かりにくいなーという印象しか感じられませんでした。

特に、川で怪しい船を取り締まるシーンは結構な長尺なんですが、おそらく、トムとジョーの仕事の様子を見せたかった為の事件でしかなくて、その割には大げさな感じ。

シリアルキラーは復活後、トムの元カノを殺したり、トムに殺しを伝えたりして、トムを意識しているので、トムの最新の彼女という存在が必要だったんだと思いますが、それが「シリアルキラー」というストーリーに少しでも「恋愛の色添えを」みたいな無理やりぽさを感じました。
それがブルース・ウィリス主演の割に、B級ぽさを強めてもいるのかもしれません。
SJPとのお色気シーンも過激さはないものの、必要以上に長い感じ。(私にとっては)
なんか昔のセオリーでもあったのかな?(必ずラブシーン入れろ! みたいな)

また、死体が上がっていないという伏線自体は生きていると言えますが、「生きてました」というのはちょっと強引な感じ。

007なら生命力や経済力などで一人でひっそり生きていたとうのも理解できますが、家族がたくさんいて、お金をおろしたりしたら気が付きそうなのに、誰にも気づかれずに実は生きていて、かつ、連続殺人を再開させるというのは、びっくりで驚くというよりは、納得感がなかったです。

あと、復活後にトムの元カノばかり狙っていたのは、トムに濡れ衣を着せたいだけだとしたら、そもそものシリアルキラーの気質(2年は我慢できた)というのも、良くわからない。

ここは、まあ2年の間に体制を整えて、また暴れたいけど、捕まりたくはないからトムに濡れ衣着せるか、(しかも父親は真犯人を知ってるから死んだと思われているうちは、捕まらない自信もある)っていう感じなんでしょうけど、ミスリードが、ダニーかニックというのも最初から身内に絞ってる感じがあるので、それがかえって不自然さもあって、ジミーが出てきてもあんまり驚きがなかったり。
むしろ、急に見慣れない顔が出てきたから「だれこれ?」って思っちゃいました。

ちょっと良かったのは、トムの原動力にもなっていた「父親殺しの犯人捜し」については、実は犯人が違って、ニックだった、というのは、ほほう、と思いました。

結局親の子を想う気持ちが、多くの犯罪を生んでしまっていたのですが、なんだかんだDNAというか、そんなことを見逃せてしまうモンスターな父親が元凶という感じもしました。

でも、ミスリード見え見えのチャライ弟はまともなようなので、この先も変わらずして欲しいです。


SJPが若くて、まだ可愛らしい頃なのは良かったです。
髪をまとめているシーンなんかは、ちょっとクロエ・セヴィニーにも見えたりして。
どちらもおしゃれ番長ですねw


それにしても、そもそも相棒がシリアルキラーだったわけですが、その時点で何か気づかなかったんでしょうかね・・・。

あと、わかってから見ると、結構最初のシーンで犯人は「ジミー」ってばればれだったりw

ま、この辺は無意識で見てると気づかないものなんだなーと、びっくりしましたw

もしかして・・・、わかってて見る作品だったのかな?!

どちらにしても私にはよくわからない映画でした。

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