2016年12月21日水曜日

なんちゃって家族



映画 (Movie) / なんちゃって家族 〔DVD〕
2013年作品

ジェニファー・アニストン、ジェイソン・サダイキス、エマ・ロバーツ、ウィル・ポールター、ニック・オファーマン、キャスリン・ハーン、エド・ヘルムズ、モリー・クイン

あらすじ:ドラッグを安全に運ぶ為に、即席で家族旅行の振りをするが・・・。




デヴィッド(ジェイソン・サダイキス)は、いい歳こいて独身でケチな薬の売人をしていた。
隣に住むローズ(ジェニファー・アニストン)はストリッパーで、ダメンズの元彼のせいで家賃を滞納していて、デヴィッドとは犬猿の仲。
さらに同じアパートに住むピュアな青年ケニーは母親が留守がちでデヴィッドを慕っていた。

ある日、ケニーが正義感からチンピラに声をかけた事がきっかけで、デヴィッドが売人である事がバレ、在庫と金を奪われてしまう。

その事が元締めブラッドの耳に入ったのか、デヴィッドは連れ去られ呼び出される。

ところが、怒られるのではなくメキシコから少量の薬を運べば、借金もチャラ、その上報酬10万ドルを払うと言われる。

売人と国際的運び屋では罪の重さが違う、と断るがもちろん、そんな権利はない。

アパートの前でケニーとその話をしていると、キャンピング・カーが通りかかり道をきかれる。
ファックユーと相手にしなかったが、家族連れの姿を見て閃く。

これならば、国境を超える際に怪しまれないで済む、と。

まず、ローズを頼るが、あっさり断られる。

ケニーは手伝う気まんまんだが、男2人では変態に間違われると、ホームレスの女子ケイシーを1000ドルで誘う。

形の上での家族が出来、メキシコへ向かうが、機内に突然ローズが現れる。

前夜、店が売春を始めると言われ、辞めた上、とうとう部屋を追い出されてしまい、行き場がなく仕方なかったのだった。

それぞれ見た目をそれらしく変え、見事4人家族が出来上がった。

無事、メキシコに着きキャンピング・カーを運転して、薬を引き取る。

だが、その量は「少量」なんてとんでもない大量で、キャンピング・カーの中は、冷蔵庫の中まで草だらけになる。

すでにブラッドに騙されていたのだが、実はそれどころではなかった。

この取り引きそのものが、実は横取りで、彼らは本当の受取人のパブロ・シャコンに追われる事になる。

途中、同じキャンピング・カーのドン・フィッツジェラルド家族と知り合いたくはないのに、知り合ってしまい、家族ぐるみのつきあいをする羽目に。

しかも、実はドンは元マトリで、一番避けたい存在である事に気づく。

だが、何をしても都合よく誤解され、運び屋がバレる事はなかったが、意図せず気に入られてしまいなかなか縁が切れない。

4人は、最初こそ立場もバラバラでちぐはぐな関係だったが、旅の中でいつしか本当の家族のような感覚になっていく。

ローズは、母の気持ちで子供達の事を心配したり、デヴィッドはローズへの気持ちを想い出したり。

そして、やっとフィッツジェラルド家族とお別れ出来たかと思ったら、パブロに追いつかれてしまう。

窮地になるが、ローズがストリップで気をそらし、なんとか脱出。

だが、その途中股間をクモに刺されてケニーは病院に行く事に。

デヴィッドはブラッドに騙されていた事への文句を言ってギャラを50万ドルに値上げさせる。

早く薬を届けて報酬を得たいデヴィッドは、ケニーを置いて行こうというが、家族の絆が出来上がっている女子達には、置いて行くなんてとんでもない、と反対される。

そんな所へ、病院で出会った男の子がケイシーをデートに迎えに来る。

まるで本当の両親のように男の子の素性を根掘り葉掘り聞いて心配するローズ。

子供達の留守中、2人で皿洗いをしながら会話をする姿はまさに夫婦のようだった。

ケニーが動けるようになり、再び帰路につこうとするが10万ドルから50万ドルに釣り上げた事をうっかり言ってしまい、報酬の事でケンカになる。
そのいきおいでデヴィッドは1人になるが、すでに1人の寂しさを感じるようになっていた。

結局また4人家族になり、移動を始めるとドン家族と再会する。
ドン家の娘、メリッサに恋をしたケニーは、「本当の家族じゃない」と言い出し、挙句「ただ薬を運んでるだけなんだ」とまで口走る。
懸命に誤魔化そうとしている所へパブロが追い付いており、メリッサを人質に現れたのだから、言い逃れは出来ない。

デヴィッドは家族を守る為に、自分を差し出すまでに。

最後は、ドンの活躍でパブロを逮捕、ドンはデヴィッド達をいいやつだと言うが、犯罪は犯罪だという。


だがデヴィッドは、ブラッドに無事薬を届けていた。
金の支払いまで、ケチろうとしているとマトリが乗り込んで来る。
その中には、今回の活躍で復帰したドンがいた。

デヴィッド達は、今回の件で、法廷で発言する為に証人保護プログラムが適用される事になった。

そして、まさに家族のように新天地で4人で暮らす事になるのだった。

おしまい。

【かんそう】

レイチェル@フレンズが大好きなのですが、



ジェニファー・アニストンのその後の出演作品っていまいちパっとしないというか、意外とB級が多いというか、そんなこんなでタイトルからして、まったく期待をしなかったんですね。

あと、ジェニファーが出るレベルのコメディは、ラブコメに近くあんまりコメディを期待してはいけないんだろうな、と。

ところが、設定からしてバカバカしいし、ドラッグの運び屋というダークなネタなのに、何処かアットホームだったりして、見るにつれて印象がどんどん良くなっていきました。

結構品のないジョークなども多く、これはしっかりコメディだな、と。

何より、ただのバカバカしいお笑いだけではなく、テーマが家族なので、どこかほんわかしてる所も良かったです。

あと、良くも悪くも、リアルな家族ではないからこそ、本音で家族になれるのかな、と。

父と母はそもそも他人から始まりますが、子供は一般的には違いますよね。

でも、ケニーもケイシーも実の親ではなく、偽りの関係だけど、家族でいることの居心地の良さを感じて、そして認めていると思いました。

特に、ケイシーが男の子と出会って、ローズが心配して尋問するシーンの「ママーーー!」は、偽の家族の演技ではなく素で言っていたように見えました。

そんな4人の変化が、微笑ましいな、と。

正直、偽家族で国境を超えると決めた時から、「ああ、最後は本物の家族のようになっていたってオチか」と思ったんですが、それを「証人保護プログラム」で永遠に、そして本物にしてしまうというオチまでは気が付かず、いい話だなーと思いましたw

どうしたらこの家族の形をそのまま現実に出来るんだろう、と見ながら気になっていたので。

まさにハッピーエンドでした。

この家族の良い所って、全員が本音で上手く行ってるんですよね。

早速お隣さんが引っ越してくると、皆が揃って「うざ」とか言ってる感じ。

ただ、ケニーは最初から最後までピュアな青年で、そんな所がデヴィッドも放っておけなかったんだと思いますが、その為にトラブルが発生したとしても、突き放せない存在でした。

このケニーのキャラも、コメディでは王道のおとぼけ君だと思いますが、すごく良かったです。

ケニーが、一目惚れする迷惑家族のメリッサは、キャッスルのお嬢さんでした。




キャンピング・カーで移動中、皆でラジオから流れる曲に合わせて合唱したり、本当の家族以上に家族らしい4人に、見ていて和まされました。


薬の売人から運び屋、というとそれだけでクライム臭ぷんぷんのハードなテイストに思われるかもしれませんが、全然そんな事はなく、超ライトです。

ボスのブラッドからして、お金の使い道がちょっとおかしく、オルカを飼っていたり、氷の彫刻していたり、と緩いので。


そして私はデヴィッドが30ROCKのフロイドだという事に気づきませんでした・・・。
全然キャラ違う!





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