2016年12月28日水曜日
ニューヨークの恋人
映画 (Movie) / ニューヨークの恋人 〔DVD〕
2001年作品
メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、ブレッキン・メイヤー、ナターシャ・リオン、ブラッドリー・ウィットフォード
あらすじ:タイムスリップを実現した事によって、過去から現代のニューヨークに1人の男を連れて帰ってきてしまい・・・。
ニューヨークがつく作品としても、ロマンチック・コメディとしても名作だと思いました。
【おはなし】
スチュアート(リーヴ・シュレイバー)は、エレベーターを発明した公爵レオポルド(ヒュー・ジャックマン)の資料を見る為、現代から1876年にタイムスリップし、その時をカメラに収めていた。
ちょうど、ブルックリン橋が出来たお祝いをしている所だった。
レオポルド公爵は、不審な男、スチュアートに気づく。
その夜、レオポルドが家柄同士のお見合いを強いられていたパーティーの騒ぎの隙に、屋敷を物色していたスチュアート。
またしてもレオポルドに見つかってしまい、慌てて逃げるが、現代に戻るには橋から飛び降りる必要があったので、飛び降りだと間違われてしまう。
そして助けようとしたレオポルドは、スチュアートと共に、現代のニューヨークにタイムスリップする。
スチュアートの部屋の階下には、1ヶ月前に別れた元彼女のケイト(メグ・ライアン)が住んでいた。
部屋にレオポルドを連れ込んだ騒ぎに気づき、電話を入れる。
正直に、タイム・スリップした事と、レオポルドが着いて来てしまった事を言うが、当然信じない。
翌朝、起きるとパニックになるレオポルド。
来週の月曜じゃないとタイムスリップの裂け目が現れないと言われ、それまで大人しく部屋に籠るよう、言われる。
だが、運悪くスチュアートはその直後、マンションのエレベーターの穴に落ちて、病院に運ばれてしまう。
スチュアートというレオポルドの正体を知る監視役が居ない事から、レオポルドはちょっと変わったコスプレした劇団員とでも思われながら、現代のニューヨークで暮らす事に。
ケイトとも自然と顔を合わせるようになるが、最初にレオポルドはどこかで会っているような気がすると言う。
現代のニューヨークではコスプレした変人のレオポルド。
だが、レオポルドから見る方が何もかも目新しかった。
そしてブルックリン橋を見て感動をする。まだ存在している事に。
ケイトは広告会社に勤めていて、上昇志向が強く、上席副社長の座を狙っていた。
元彼の友人のレオポルドという存在に最初は、怪訝な顔をしていたが、演劇をしているケイトの弟チャーリーは、芝居人だとレオポルドを誤解し、すぐに意気投合する。
レオポルドが過去の人間だと信じていなかったケイトだが、2人で過ごすうちに、次第に信じるようになり、また時代錯誤の紳士的な振る舞いなどから惹かれるように。
同じようにレオポルドも、ケイトに惹かれていく。
それに気づいたチャーリーがレオポルドが過去の男だとは知らずに背中を押す。好きならコクれ、と。
レオポルドは、時間がない事から焦ったのか、上司と食事するケイトを探し当て、押しかけ、対抗心からか上司に失礼な事を言ってしまう。
しかし、その詫びで、レオポルドとケイトは屋上で2人きりのディナーをし、より一層距離を縮める。
2人で歩いていると、レオポルドは生家を見つける。
そこに隠していた箱の中には、叔父に取られないよう母の形見の指輪が入っていた。
その指輪を片手に、ケイトに過去に来てほしいと、プロポーズしようとするが、ケイトは寝てしまっていた。
もう、過去に戻る日、月曜日が近づいてきていた。
ギリギリで病院を抜け出し、レオポルドが戻るのを手出すけするスチュアート。
レオポルドは無事過去へ戻り、ケイトは、昇進が決まりその発表会に出ていた。
そして現像した過去の写真を見てスチュアート達は驚く。
レオポルドの婚約パーティー会場にいるケイトが写っていたのだった。
2人を運命だと思い、スチュアートは時間の切れ目が出ている間に、ケイトに行くよう、パーティーに押しかけ伝える。
昇進とレオポルド。仕事と恋愛。
どちらを選ぶか揺れ動き、悩むケイトだったが、檀上で決心をし現代を捨てて、レオポルドを追い掛ける。
そして無事、過去で再会。
ケイトが婚約者として紹介される。
おしまい。
【かんそう】
ストーリーは単純で、過去から来た時代錯誤なイケメンと恋に落ちて、過去に行く、というものなのですが、それがニューヨークが舞台になっていたり、嫌味の無い男女、メグ・ライアンとヒュー・ジャックマンという組み合わせ、そしてそもそもタイムスリップというファンタジー要素が、いい塩梅にロマンチックを味あわせてくれます。
男性は、過去の遺物のようなジェントルマンである事に対して、女性のケイトがバリバリのキャリア・ウーマンで、出会いでは「怖い女だから気を付けろ」と言われているのも、面白いんですよね。
女性が働く事が当たり前になっている社会で、でも本当はどこかで女性は女性らしく家庭を守る事に専念出来ていた時代を懐かしんでいるような、皆そう思う事が1度はあるんじゃないか、という所での共感を覚えられそうだな、と思いました。女性なら。
私は、働きたくて働く人はさておき、生活の為に女性が働かざるを得ないというのは、やっぱりいろいろ良くない負の連鎖の発端になっているような気がするので、本作から都合良くメッセージを受け取りましたw
もう15年以上も前の作品なのに、この手の恋愛映画は本当に普遍的ですね。
それにはおそらく、レオポルドがタイムスリップしてきた過去の人というのも大いに役立っているでしょうね。
彼の服装やキャラクターは、「過去」というものなので、この先どれだけ時間が経っても、ブレて薄まる事なんてないですからね。
その点ケイトは、いつか違和感が強くなっていくのかもしれませんが、ファッションはさておき、メグ・ライアンのくしゃっとした笑顔の魅力はこの作品の中に永遠に存在します。
それと、面白いのが、本作でウルヴァリン兄弟が揃っていた事。
スチュアートは、脇役ではありますがとても重要な役で、レオポルドにとってはキューピッドですから、兄弟みたいなもの?w
忘れた頃に何回見ても、楽しめる作品だと思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿