2017年1月11日水曜日

キックアス




キック・アス 【DVD】

2010年作品

アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ、マーク・ストロング、リンジー・フォンセカ、サンダー・バークレー、マイケル・リスポリ、オマリ・ハードウィック、クラーク・デューク、エヴァン・ピーターズ、

原作コミック有り

あらすじ:アメコミ好きの典型的なオタク少年が、真剣にヒーローを目指す。
が、当然チンピラに返り討ちにあって刺されてしまい・・・。




久しぶりにTVで見ましたが、やっぱりヒットガールが可愛くって、面白かったです。

【おはなし】

デイヴは、典型的なアメコミ好きのオタクだったが、黙ってチンピラにカツアゲされる日々、そしてそれを見ていても見ぬふりをする大人等に疑問を感じ、ある日ネットでヒーロースーツを注文する。

着替えてみると、なんだか本当にヒーローになれた気がして、いつものチンピラが車上荒らしをしていると、声を掛けてしまう。

もちろん、何の才能も、訓練もしていないデイヴは、あっという間に刺されてしまう。
よたよたと歩いていると、さらに轢き逃げに合い、重症に。

まるでサイボーグのように全身手術をしたデイブはその後遺症で、末端神経がマヒし、痛みを感じない身体になる。

ヒーロースーツで倒れた事が恥ずかしいデイヴは救助隊員に、「スーツの事は秘密に」と口止めすると、裸で倒れていたという話になり、レイプされた疑惑になっていた。

父親に心配されすぐに誤解を解くが、学校では憧れのケイティが、「ゲイ」だと勘違いして初めて声を掛けてくる。
好きな子と話せるならゲイの振りをする事を選ぶデイヴ。

更に、1度の失敗でヒーロー活動を諦める所か、無痛の身体を手に入れた事で、益々やる気を出す。

ある日ついに、パトロール中もめ事に遭遇、3対1で追われる見ず知らずの男を助け、それが動画で拡散されて、一躍町の有名人に。

そのニュースを見ていた中に1組の親子がいた。

彼らは、父と娘だったが、幼い娘にも本格的な訓練をする、マジなヒーローだった。


気をよくしたデイブはキックアスと名乗り、自分のサイトを開設。

ある日、悩みがあるというケイティにキックアスのサイトに相談させて、自分が解決してあげようと画策。

そしてラズールという男につきまとわないでくれ、と言いに行くが、実はその男は町の悪党フランクの手下だった。

有名なキックアスが忠告すれば効くだろう、位の感覚で行ったら相手はプロで、冗談では済まされない雰囲気に。
ナイフを向けられ危機一髪となると、ラズールは大きな刀に後ろからつき抜かれていた。

マジなヒーロー? ヒットガールの登場だった。

キックアスには味方だといい、その場を少女1人で制圧。
ドラッグやその売上も奪い、逃げる。

遠くから支援していたのは、父親であるビッグダディ。バッドマンのような黒ずくめのヒーロースーツだった。

2人は、ビルの上から素早く逃げて行く。口止めのアクションをして。

ところが、その現場に残された携帯の動画に残っていたのはキックアスの姿だけで、フランクはキックアスへの復讐を命ずる。

そんな事は知る由もないデイヴは呑気にケイティとゲイとして遊んでいた。

一方、親子がヒーローとなりフランク一味を狙うのにはある事情があった。

元警官のビッグダディは、フランクの罠で汚職警官のレッテルを貼られ刑務所に入れられていた。
そして、身重な妻は孤独に耐え切れず自殺。幸運にも娘の命だけは助かり、相棒だったマーカスに育てられていた。

6年後に出所し、復讐計画をスタートさせる。娘であるミンディをヒットガールに仕立て上げながら。


フランクは、キックアス殺しがなかなか上手く進まない事にイラついていたが、バカ息子であるクリスがいいアイデアがあると言い出す。

まさかキックアスが同級生だと知らずに、カッコいいとファンになっていたクリスだが、アメコミ好きだからヒーローの事ならわかる、とフランクに金と生贄を出させる。

そして、一味の1人を生贄にし、新ヒーロー、レッド・ミスト(クリス)が捕えたというニュースを流す。

ライバル登場に面白くないキックアス。

だが、サイトのやりとりで2人は待ち合わせをする。

実際に会い、大ファンだから2人で組もうとレッド・ミストはキックアスに近づく。
何も疑わないキックアスは、信用して言われるままにパトロールに付き合う。

ところが、それは罠で、一味のアジトである倉庫に連れ込む作戦だった。

しかし、到着すると倉庫からは大きな火が出ていて驚く。


クリスがキックアスの素顔を撮るつもりで現場に仕込んでおいた隠しカメラの映像で、ビッグダディの仕業だとわかる。

そしてクリスは再び、ビッグダディについてキックアスから聞き出そうと、作戦を立てる。


マーカスから、フランクに存在を知られたぞ、と教えられるビッグダディ。
いよいよ、最終局面に突入する覚悟をする。


デイヴは倉庫の火事を見てショックを受け、同時に誰にも相談したり、話す事のできない孤独さに悩む。
事の大きさにもう抱えきれないと、限界を感じ、キックアスを辞める決心をする。

だが、最後にやるべきことだけやって終わらせようと。

それは、キックアスとしてケイティの前に出る事だった。

ゲイだと騙していた事実に一度は拒絶されるが、それ以上に楽しい関係が築けた事と正直になったお陰か、ケイティはデイヴを彼氏として受け入れる。

そして、大切な愛する存在が出来たデイヴは、やぱり命を無駄には出来ないと、さらにヒーローに未練がなくなるのだった。


しばらくキックアス・サイトを放置していたデイヴは、レッド・ミストから何通も連絡が来ている事にやっと気づく。

無視も出来ず、キックアスになり会いに行くと、それはクリスの作戦で、他に居るヒーローにも助けてもらいたいとキックアスに頼み込んで、ビッグダディを見つける事に成功する。

結果、キックアスのせいで隠れ家にフランク一味が乗り込み、ヒットガールは撃たれ、ビッグダディはキックアスと共に拉致されてしまう。

拉致された2人は、見せしめに拷問をネット配信される。

火をつけて燃やされそうになった所に、生きていたヒットガールが乗り込み、敵を一掃する。
だが、父は救いきれず、最後の会話は交わす事が出来たが失ってしまう。

助け出されたキックアスは、

「君が居なければ死んでいた」と礼を言うが、

「あなたが居なければパパは死んでいなかった」と言われて何も言えなくなる。

だが、悲しみに暮れている間はない。

ヒットガールは父の弔い合戦の準備に入る。

そして、借りを返すという名目でキックアスも手伝う事に。


ガードが堅いと言われていた、フランクの本拠地だが、ヒットガールは小学生らしい格好になると、迷子の振りをしてあっさり入口を突破。

その様子を防犯カメラ越しに見ていたデイヴは、非力な一般人だからといって、悪を見逃してはいけない、と初心にあったヒーロー魂に火をつける。


最上階で次々と手下を片づけるヒットガール。
まだボスの部屋には辿りつけていないが、弾切れになり追い詰められる。

そこへ、ホバーで窓の外から到着したキックアスが装着されている銃を連射させ、窮地を救う。

その騒ぎこそ、侵入者を片づけたのか、と安心する悪党親子の前に、ヒットガールとキックアスが現れる。

ヒットガールVSフランク。
キックアスVSレッド・ミスト。

それぞれのタイマンが始まる。

少女にも容赦ないフランク。
連戦での疲れか、とうとうヒットガールは倒れてしまう。

そこに銃を向けた瞬間、レッド・ミストを倒したキックアスがバズーカ―を抱えて登場。
フランクを吹き飛ばす。

ホバーで安全な場所まで逃げられた2人は、素顔で名乗り合い、握手をする。

ミンディはマーカスに引き取られ、デイヴと同じ学校に入る。
初めての学校だ。

そして、その後町には新しいヒーローが続々と現れ、キックアスは卒業した。

だが、クリスは父親への復讐を誓い、ジョーカー役に転身していた。

おしまい。

【かんそう】

すっかり忘れていましたけど、これもニコラス・ケイジでしたね~。
ほんとに、アメコミ好きなんですねw

しかも、どこか分をわきまえているような役柄がいいんですよね~。
決して出しゃばるのではなく、でもとっても重要なキャラクター。

そもそも、タイトルになっているのですから主人公は「キックアス」、デイヴだと思われますが、今回の敵フランクに関してはビッグダディとヒットガールの方が因縁があるので、大きな軸が2本ある感じです。

ただ、その中でビッグダディが死に、キックアスとヒットガールだけになってしまうので、あくまでもバッドマンとロビン的な、主人公はキックアスって事なんでしょうね。

で、キックアスは実はマインドがヒーローなだけで、身体的にはただのオタクというのが面白い所で、それを補うのがヒットガールというプロヒーロー。
ただし、ヒットガールは悪党退治のプロではあるけど、少女としての一般的な生活とは縁がないから、キックアスと2人で1人前みたいなバランスになっているんですよね。

ゴリゴリのヒーローアクションのクールさもありながら、アクションコメディも楽しめる。

何より、ヒットガールの可愛さは、アメコミに馴染みのない私でもすぐに理解できる解りやすさ。

ただ、記憶の中でクロエちゃんはいつの間にか成長していたようで、久々に見て「こんなに幼かったの!?」と結構びっくりしましたw

成長しても変わらぬ可愛さと、単なる美人さんとは差別化された雰囲気を持っていて、個性がありますよね。

今を知っても、まるでクロエちゃんの為に用意されたキャラのように感じられるヒットガール。

アクション描写は、コメディの延長線か、結構過激です。

人間が爆発しちゃったり、大きな刀の刃がどんっと身体を貫いたり。

でも、ギリギリ悪趣味手前で止まっていて笑えるエンタテインメントにしようという空気が感じられるのと、頻度がゆっくりなので、そんなに気にしなくても大丈夫かな、と。

あと、アメコミに抵抗を感じる方もいると思いますが、それだけでもし見逃していたとしたらちょっと勿体ないかもしれません。

オタクだけど志だけは高い、良い奴デイヴの成長と、ある親子の復讐の物語。
父を亡くす娘は可哀想なんですけど、最後、復讐をやり遂げた事で清々しさがあり、学校に初めて通えるという、新たな人生を得られたのですから、大雑把にはしっかりハッピーエンドなんです。

ヒットガールが身体だけ鍛えられていたのではなく、ちゃんと精神的にも(2人の)父から教育を受けて育てられていたんだな、と言う事が感じられて、いろんな愛が溢れている作品でした。


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