おとなのワケあり恋愛講座 【DVD】
2014年作品
ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、ジェシカ・アルバ、ベン・マッケンジー、マルコム・マクダウェル
あらすじ:奔放な父親の影響で、結婚をせずに居たがある日、彼女が妊娠して……。
イギリス人のリチャード(ピアース・ブロスナン)は、父親が生徒に人気の大学教授で子供の頃から憧れていた。
それを叶えてロマン主義の教授になっていた。
講義に生徒はうっとりしていた。
その中の1人がケイト(ジェシカ・アルバ)で、付き合うようになるが、卒業を前に妊娠が発覚。
予期せぬ事態に戸惑うが、卒業後はロスへ戻るという彼女に従い、結婚する事に。
しかし、移民であるリチャードは、大学で講義はするものの、文化の違いか生徒は誰も興味を持たず、正式な職ではないよう。
だけど、息子は可愛い。
そんな幸せな結婚生活に終止符を打ったのは、リチャードではなくケイトだった。
歳の差のあるリチャードと若くして妊娠、結婚したせいで、年齢の近いブライアンと不倫をしていたのだった。
息子と離れたくない事から、離婚はせずに隣同士で別居する事に。
そんな中途半端な状況は、ケイトには不満で、グリーンカードの面接に行かないという仕打ちをされていた。
そんなこんなで面接をばっくれ続けていた。
ある日、大学の控室にピゴット教授が来て、申請を見たから食事会で他の教授を紹介する、と声を掛けてもらう。父親の知り合いだった。
その昼に歯医者へ行き、鎮痛剤を貰うが絶対にアルコールと一緒に飲むな、と言われたにも関わらず、パーティーで薬を飲んでしまう。
早速らりったリチャードは、パーティーでもめちゃくちゃな態度をし、早々に退散。
車をぶつけながら走らせていると、飲酒運転で捕まり留置所へ。
仕方なく迎えに来たケイトに嫌な顔をされながら家の前で別れると、ケイトの姉のオリビア(サルマ・ハエック)も到着した。
血の繋がらない姉妹だが、その分隠し事はしない、と絆は固かった。
オリビアが婚約者に浮気されたので別れて、ケイトと同居する事になったのだった。
「息子の送迎ドライバーが必要だし」とケイトはリチャードに嫌味を言った。
そして、グリーンカードの面接への同席の望みはさらになくなった。
弁護士アーネストに相談すると、まずは断酒会に10回出ろと言われる。
その後、奥さんと面接を受けて、職を見つけろ、と。
オリビアは早速、送迎役になっていたが、車の運転は最悪だった。
断酒会では、リチャードは不真面目にアル中ではない、と主張していた。
ただ参加してサインを貰えば済む、位に思っていた。
だが、そんな態度のせいか1度ですぐに捜査対象になったと弁護士に言われる。
次からは、「アル中だ!」と言うようになるが、息子が発作を起こして途中で退席する。
オリビアが留守を見ていたが、悪い夢を見たといって発作を起こしていた。
息子をなだめる慣れた姿にオリビアは感心し、そして何も出来ないと自分を責める。
そんな風に、お互いの私生活を見せあううちに、だんだんと惹かれ合っていく2人。
後日、リチャードは窓からオリビアが家に居るのを見て、ワインを片手に尋ねて行く。
だが、シャワーから出たばかりの担当者を見てお呼びじゃない、と退散する。
オリビアが編集者から作家になる為についた編集者だった。
夜、担当者が帰っていくとオリビアは「今ならワイン飲めるわよ」とリチャードの家に行く。
そこで、担当者が仕事の後にサーフィンをしたからシャワーを浴びただけで、何も関係ないと判明し、めでたく2人は関係を持つ。
だが、リチャードはこの関係を、面接を取り付けるまでにケイトに知られるのはマズいと思っていた。
しかし、大学の同僚に「仲良し姉妹だから話すに決まってる」と言われ慌てて家に帰る。
すると、まだケイトが何も聞いてない上に、最近意地悪し過ぎていたと態度を改め、面接にも行くと言い出した。
この状態を壊せないので、すぐさまオリビアを探し強く口止めをしていると、突然リチャードの父親が訪ねて来た。
アメリカ女性との結婚に反対していた事もあって、初めての訪問な上、ケイトとも初対面だった。
父親は大麻持参で上機嫌だったが、何もない訳がなく、実は彼女と別れた、という。
それでも悪びれず口の悪い父親に「彼女は正しい」と言い、リチャードはこれまで間違った父親の姿に、「洗脳されていた」と言い出す。
そして、「消えろ」と言ってしまう。
翌朝、父親は大麻を置き土産にメモをつけて消えていた。
断酒会10回目が終わる。
証明書にサインをくれというと認められないと言われる。
本気じゃないから、と。
やけになったリチャードは、シンディという仲間に愚痴り、ノリで大麻を進めてしまう。
講義の審査でも、昔の父親のように大学に歯向かうが、生徒が盛り上がる訳でもなく失敗する。
それを「自分に歯向かっていた」と、認めて父親に電話するが留守電だった。
電話を切ると、謝る前に姿を消していたピゴット教授が家のベルを鳴らした。
何かと思えば、らりった時にぶつけた車はピゴット教授の車で、その弁償の話だった。
慌てて謝りつつ弁償すると認めると、それだけではなく英米文学科の審査に合格した事を報告してくれた。
大喜びで、隣の家に報告に行くと、キッチンにオリビアが1人で洗い物をしていた。
誰も居ないと思って、その勢いで2人の関係について話してしまうと、オリビアが慌てる。
ダイニングにケイトが居て丸聞こえだったのだ。
隠し事はなし、と約束していたのに隠していたオリビアも、自分の姉に手を出したリチャードにも大怒りのケイト。
オリビアはリチャードの家に。
そして面接の日。
職は決まったが、もちろんケイトは来ない。
断酒にも失敗(した事になる)。
面接まで3年かかった理由を捜査官に聞かれる。
移民捜査局からの通知が不十分でと弁護するが、子供が下品な言葉を落書きをした封書が移民局に戻っていた。
飲酒運転も、もちろん追及される。
歯の治療で飲んだ鎮痛剤が原因だと説明する。
次は、「アームストロング」と女性が呼び込まれる。
それは断酒会の仲間で、大麻を薦めた女性だった。
何も言い訳できなかった。
そして、今やっと息子と1時間の面会を許されていた。
腕には手錠をされ、強制送還となった。
イギリスへ戻り、また講義をしている。
ロスとは違って、真剣に聞く学生達。
居心地はいいはずなのに、満たされないリチャード。
父親は入院しており、見舞いに行く。
入院してもなお、強がりしか言わない父親に最後の忠告だと、あの女を取り戻せと言われる。
気になって、手を取るとそのまま息を引き取った。
碑文は「パーティズ・オーバー」。
リチャードは息子やケイトの彼氏とビデオチャットをしていた。
離婚の手続きは進んでいる。
父親からの遺産分割協議書を見て、リチャードはアーネスト弁護士に連絡を取る。
そして、時間を掛けてメキシコからLAへ入り、息子と再会した。
リチャードはケイトの出版記念パーティにも顔を出した。
先にケイトがオリビアを見つけ、あれ以来話していなかったのだが、仲直りをする。
その後、リチャードもオリビアと再会し、抱き合う。
家族全員揃った中、海に父親の遺骨を撒く。
そして二度と愛する人達と離れないよう、オリビアにプロポーズをした。
おしまい
かんそう:
ラブコメといよりは、ロマンティック・コメディなんですね。
細かくなるので、まとめちゃってますが。
役者によってこうもテイストが変わるのかーと言う事がわかる感じがしました。
ピアース・ブロスナンは、いわゆるちゃらい役が目立つイケ親父ですが、本作も役的にははまり役だと思います。
でも、ラリってしまったり、結構お下品な言葉を息子に教えていたり、面接をばっくれたり、と行動はいつものブロスナンっぽくなく、結構なコメディなんです。
が、それでも品を保っているんですよね~。
大学教授という職業もあるのかもしれませんが、強制送還されててもなんかダサくないっていうか。
もう一度ロスへ入る為に、メキシコ経由で密入国者のように汚れるのですが、それでもダンディなんですよね~。
内容的にはまあ、普遍的なラブコメなんですけど、ブロスナンだとちょっとクラスが上がってる?w
っていうのは大げさですけど、まあ雰囲気が変わるもんだな~と。
そういう感じを見比べるのは面白いかもしれません。
見始めは、ジェシカ・アルバが出てきて、その後サルマ・ハエックで、関係的に、「え? ジェシカ・アルバが振られるの?」とあまりの贅沢設定にびっくりしたんですが、そこはさすがにジェシカ・アルバが振っていたので、「そうだよね~」とw
そして脇役の豪華さ。
ベン・マッケンジーはOCが懐かしいですね。
ちょい役でしたが、ケイトの彼氏なのに最後はリチャードと仲良くなってる、なんか憎めない彼でした。
父親役のマルコム・マクダウェルは、「時計じかけのオレンジ」!!
歳を取っていい味が出ていますよね~。
この、奔放で実は反面教師だった父親の役もはまっていました。
そして終始、息子ちゃんが可愛かったです。
ラブストーリーと言っても、ただの恋愛だけではなく家族の愛も色濃かったです。
大人のドラマって感じがしました。