クリス・コロンバス ピクセル DVD
2015年作品
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ピーター・ディンクレイジ、ジョシュ・ギャッド、マット・リンツ、ジェーン・クラコウスキー、デニス・アキヤマ、ダン・エイクロイド、アシュレイ・ベンソン
カメオ:セリーナ・ウィリアムズ(テニス選手)、マーサ・スチュアート(カリスマ主婦)
あらすじ:
ある日突然、アーケードゲームのキャラクター達が地球を襲ってきて……。
1982年夏
ふとっちょのウィルとサムは、初めて出来たゲームセンターに行き、すぐにアーケードゲームに夢中になる。
特にサムは、ゲームキャラの動きのパターンを読み取るという才能を発揮して、すぐにハイスコアラーになった。
その才能を認めるウィルは、サムにアーケードゲーム大会出場を勧める。
大会で眼鏡のオタク少年、ラドロー別名ワンダーキッドや、大会のライバル、エディ自称ファイア・ブラスターと出会う。
決勝まで上り詰めるサムだったが、ドンキーコングでエディに敗れてしまう。
パターンで勝ってきたサムは、ドンキーのレベルが上がってランダムになる動きに負けてしまったのだった。
しかし、才能があるんだから将来はお金持ちになれるよ、と励ますウィルだった。
現在(2015年)
ふとっちょウィル(ケヴィン・ジェームズ)はアメリカ大統領になっていた。
サム(アダム・サンドラー)は、バツイチでオタク電気屋になっていたが、今でも仲良しの2人だった。
サムは、配線の出張サービスでとある家庭に行く。
親の離婚で沢山ゲームなどの電気機器を買ってもらったという少年、マティが待っていた。
その話しを先に聞いていたサムは、母親ヴァイオレット(ミシェル・モナハン)を見て思わず「わお」と声に出していた。
夫に浮気された妻とは思えない美人だった。
作業が終わり、ヴァイオレットにサインをもらおうと探すと、子供には見せたくないからとクローゼットの中で泣きながら酒を飲んでいた。
成り行きでサムが慰めるとちょっといい雰囲気になるが、キスをしようとしいてキレられる。
会ったばかりなのにとお高く止まるヴァイオレットに、サムもスノッブかよと逆キレする。
自分が電気屋じゃなく金持ちだったら、受け入れていただろ、と。
そこに大統領から呼び出しが来て、ケンカを止めてサムは慌てて出て行った。
ホワイトハウス
ホワイトハウスに向かうサムの車の側に、ヴァイオレットの車が居た。
後をつけてくんな! と威嚇するが、実はヴァイオレットは中佐で同じように呼ばれていたのだった。
電気屋のサムを見下すヴァイオレットに、ドヤ顔で大統領執務室に入って行く。
グアム空軍基地襲撃
サムが呼ばれた理由は、昨夜にグアム空軍基地が襲われた件だった。
その動画を見ると、音楽と動きといいギャラガにしか見えないのだった。
それらが触れると建物も人も同じようにキューブ状になって崩壊していく。
国家安全保障会議で説明する事になるが、ギャラガといっても理解できない年寄り達。
サムの見立てで、82年のアーケード版のギャラガだと判明するが、ただでさえ支持率が低いところに、敵がアーケードゲームとか言い出すとヤバイと言われて、サムは帰らされる。
ラドロー
帰宅途中の車中に男が忍び込んでいて、サムは驚いて男を襲う。
すると、昔の知り合いのラドローだった。
サムに話をしたかったがCIAに盗聴されていて電話できなかったので、無理やりにでもサムを連れ去ろうとしたのだった。
ラドローの家にいくと未だにゲームキャラのレディ・リサ一筋だと分かる。
ラドローはグアム空軍基地のことをハッキングで知っていた。
ゲーム開始
アーケード世界大会の時に、対戦の様子などを収めたビデオ入れたカプセルをNASAが地球外生命体に向けて宇宙に打ち上げていた。
ラドローは、それを受け取った宇宙人がビデオを見て、本物の兵器にして送り込んできているのではないか、と言った。
宇宙人からのメッセージがどこかにあるかもしれないと、探すがネット上には見つからなかった。
だが、「ワン・トゥリー・ヒル」を録画したビデオを見ていたら放送に変なものが映っていた。
それはエイリアンからのメッセージで、惑星ヴォルーラ人だと言った。
地球人が良く知る姿でメッセージを送るといい、レーガンやマドンナが映っていた。
ラドローの言うとおり、打ち上げた映像を宣戦布告だと勘違いし、攻撃を開始したというエイリアン。
戦闘のルールとしてライフは3つだからあと2敗したら、完全に惑星を破壊する、といい次の攻撃の予告もしていた。
グアムでさらわれていた軍人の人質(トロフィー)も映っていた。
第2戦インド
ビデオで言っていた座標からインドだとわかるが、大統領に言ってもそんな子供が作ったようなビデオだけでは軍は動かせない、と言われてしまう。
ところが、予告どおりインドが襲撃にあい、ブロック崩しで建物が崩されていく。
トロフィーとして、インド人の青年が捕まってしまう。
ヴァイオレットとの再会
インドの件が事実だったので、大統領はサムとラドローに協力を依頼する。
それはヴァイオレットのチームで、相変わらずサムとはいがみあいつつも、仲間になる。
シールズのタスクフォースが武器の試作品で訓練を始めていた。
オタク2人が、屈強なシールズ達の顧問になる事に。
何が来るか分からないので、ありとあらゆるアーケードゲームの特訓をする。
3戦目ロンドン
3戦目の場所はロンドンのハイドパークだった。
シールズが乗り込み特訓の成果を見せる。
実践となると邪魔をするなと、用無し扱いされるオタク2人。
現れたのは、センチピードだった。
ヘビのように長い胴体をうつと分裂するから頭を狙うのが攻略法だった。
ところがシールズ達は、キノコが邪魔だと苦戦する。
サムは見てるだけではいられず、思わず銃を手に取って戦い始める。
すると、その腕前はさすがだった。
次々と敵を倒していってハイスコアとなる。
次のレベル2のステージは、ラドローも参加させて初勝利となった。
祝賀会
祝賀会でヴァイオレットとも和解する。
そこへまたエイリアンからのメッセージが届く。
勝利したのでトロフィー(ピクセルのキャラ)がもらえた。
これで1勝2敗。
首の皮一枚には変わりない。
次もよろしくと大統領に言われ、すっかりサムとラドローの仕事となった。
だがサムには不安がある。
パターンの読めないゲームが来たら……。
ラドローは、ファイア・ブラスターを呼ぶ事を提案する。
エディ
ハッキングで刑務所に入っていたファイア・ブラスターことエディ・プラント(ピーター・ディンクレイジ)を呼び出す。
協力条件として、セリーナ・ウィリアムズとマーサ・スチュワートとデートしたい等とアレコレ言うが、ほとんどが却下される。
税金免除と勝ったらどっちかとコーヒーだけ、となる。
ニューヨーク戦
エディも参加して、3人となるニューヨーク戦は、パックマンが相手だった。
パックマンを倒せるのはゴーストだけというと、ゴーストに見立てた色違いのミニが4台用意されていた。
1台多いと指摘すると、パックマンの生みの親のイワタニ・トオル教授用だった。
街を襲う巨大パックマンを見て息子であるパックマンは悪者ではないと、イワタニ教授は車から降りて説得し始める。
ところがパックマンはあっさりと教授の手を噛んでピクセル化し、脱退。
3対1での対戦開始となる。
パックマンを挟み込むよう、3人で手分けするがエディの異常な移動の速さにヴァイオレットが驚く。
無事1匹目は退治。
2匹目を挟み撃ちにするが、パックマンがパワークッキーを食べてしまう。
その間10秒はパックマンがゴーストを食べられるようになる。
慌てて逃げるがラドローが目をつけられてしまう。
あと少しで追いつかれる、と言う所でエディが横から現れパックマンを倒した。
その速さにまたもヴァイオレットは疑問を感じる。
3匹目は、2人で戦わなくてはならない。
途中エディが川に落ち、サムが1人になってしまう。
気付けば、パワークッキーのある場所におびきよせられるサム。
誰もが危ないとハラハラして見守っていると、クッキーを食べた所から10秒をカウントして、バックで走りながらパックマンを引き付けた。
10秒ギリギリでパックマンに食べられる事で、パックマンを倒した。
その雄姿をニューヨーク中がたたえた。
勝利のトロフィーとして、ラドローがQバート(ゲームキャラ)を見つけた。
仲良くなっていろいろ話しを聞く事に。
祝賀パーティー
大統領の支持率もあがり、盛大な祝賀パーティーが行われた。
サムはヴァイオレットを誘った。
エディは、セリーナと出席し、ラドローはステージでティアーズ・フォー・フィアーズ の「ルール・ザ・ワールド」を熱唱した。
Tears For Fears - Everybody Wants To Rule The World
ところが、パーティーの最中モニターが乗っ取られてホール&オーツの姿でメッセージが届く。
「地球人はルールを破ったから、12時間以内に攻撃を開始し、破壊しつくす。
その後彼女は消えたと歌ってやる」
そして「She's Gone」を歌うのだった。
エディはパーティーをこそこそと抜け出して帰ろうとする。
そこをマティが引き留める。
川から回収したサングラスにパックマンのチートコードが書いてあるのを見つけていたのだった。
それを指摘すると、エディは開きなおった。
「10歳からチートコードを使ってた。
(サム)ブレナンに勝ったのもそのおかげ。グラサンのおかげだった」
エイリアンからの新たなメッセージにパーティー会場は、パニックになる。
元からサム達のことを邪魔に感じていた提督はこの時とばかりにサムを責めだすと、ヴァイオレットが庇う。
その時、外の騒ぎにマティを想い出しヴァイオレットが飛び出す。
マティはトロフィーとして、頭上に現れたエイリアンの母船にさらわれてしまった。
アーケーダー
エディは雲隠れしたまま、ヴァイオレットは解任されてしまった。
Qバートからの情報で、大量のアーケード戦士を作ってるからもう手遅れだと言われる。
ヴァイオレットは、マティを助ける為にだったら母船に乗り込もうと提案する。
いよいよ母船からワシントンDCに、大量のアーケードキャラを放たれる。
ペーパーボーイ、マリオ、テトリス、怪盗ビディ等々
街中を暴れてピクセル化していく。
サムとヴァイオレットと大統領とQバートは、母船の真下へ行って直接対決を申し込む。
ラズローは1人地上で奮闘するが、そこでレディ・リサと対面する。
ピクセルなのにラズローの目にはリアルに見えるのか、人間として目の前に立つリサに長年の愛を告白するが、攻撃を受ける。
ラズローは愛する人に手を出せず、降参して殺せというと、リサはその想いを受け取って攻撃を止め味方になった。
そこにエディも登場して加勢する。
「ズルしなくても勝てる事を証明する」
ドンキーコング
母船に招待された3人と1匹が立ったのは、ドンキーコングのステージだった。
ボスはドンキーと言う事になる。
その側には、マティも含めこれまでのトロフィーである3人が助けを待っていた。
サム達は、なんとか頂上を目指すが、パターンが存在しない事にサムが「勝てない」と弱音を叫び出す。
そこでマティがエディのチート行為を暴露すると、サムは本当のドンキーコングのチャンピオンが自分だったと気づく。
気持ちをリセットしてやる気を出し、とうとう最上階にいるドンキーにハンマーを投げつけた。
ボスを倒した!
すると、地上でもピクセル達が自爆して消えて行く。
ラドローとエディが追い込まれてギリギリの所だった。
しかしほっとしたと同時にラドローを悲しみが襲う。
隣に居たリサの消滅でもあったから。
英雄
母船から人質とともに地上に戻った3人と1匹。
エディもサムが世界一である事を認めた。
ラドローが落ち込むのを見て、Qバートがリサに変身してあげた。
エイリアンとは和平協定を結んで、ヴァイオレットを含むアーケーダー達は英雄となった。
その檀上でサムとヴァイオレットはキスをした。
エディにはセリーナとマーサからホテルの部屋にお誘いが来た。
イワタニさんのピクセル化した手も治った。
1年後――。
ラドローとリサにはQバートの子供が沢山生まれていた。
おしまい
かんそう:
アーケードゲームや80年代を知っている世代はもちろん、そうじゃなくても楽しいファンタジー・コメディでした。
ざっくり言うと、ゴーストバスターズのゴーストがゲームキャラになったような設定。
街にキャラが登場し、それをアーケーダーが迎え撃つという。
このアーケーダーは、いわゆるゲームオタクで、一般的にはあまり日の目を見る機会がなくたんなる趣味として誰にも褒められる事のなかった人達。
それが世界を救う、という漫画的な世界です。
敵とはいえ、基本はドット絵のアーケードキャラ達が立体になって登場するのですから、カラフルでポップでお子様が見ても楽しめると思います。
ゲームのタイトルやキャラなど専門用語は多いですが、それがわからなくてもストーリー進行にはあまり関係ないと思います。
途中、パックマンの生みの親が登場するんですが、私なんか知らないので本人が出てるんだ! と思っていましたからw
後から、役者名を見て違うって事がわかりました。
でも、あたかも本人が出たような棒な演技がリアルだったんですもん。
ところで最後まで、ヴォルーラ人の本当の姿は見ることができませんでしたが、かえって夢が感じられて良かったです。
途中、パックマンの生みの親が登場するんですが、私なんか知らないので本人が出てるんだ! と思っていましたからw
後から、役者名を見て違うって事がわかりました。
でも、あたかも本人が出たような棒な演技がリアルだったんですもん。
ところで最後まで、ヴォルーラ人の本当の姿は見ることができませんでしたが、かえって夢が感じられて良かったです。
レディ・リサ役で台詞はほぼナシですが、プリティ・リトル・ライアーズのアシュレイ・ベンソンが出ているのも、ファンとしては嬉しかったです。
PLLでは見る事のない、結構身体を使ったアクションを見せてくれています。
クール・ビューティーな面もあるので、ゲーム・キャラという人間味のない役に違和感がありませんでした。
PLLでは見る事のない、結構身体を使ったアクションを見せてくれています。
クール・ビューティーな面もあるので、ゲーム・キャラという人間味のない役に違和感がありませんでした。
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