ショーン・レヴィ ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 DVD
2014年作品
シリーズ3作目(完結)
ベン・スティラー、リッキー・ジャーヴェイス、レベル・ウィルソン、スカイラー・ギソンド、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソン、スティーヴ・クーガン、ラミ・マレック、パトリック・ギャラガー、ミズオ・ペック、ダン・スティーブンス、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ビル・コッブス
カメオ:ヒュー・ジャックマン、アリス・イヴ
あらすじ:
展示物の命は永遠だと思っていたが、謎の石版の腐食と共に動くパワーが失われていき……。
謎の石版
ある夜、ラリー(ベン・スティラー)の企画で博物館でナイト・プログラムが開催される。
一般的には、知られていないが夜になると命を与えられたように動き出す展示品たち。
それらを演出だと思わせ、博物館の出し物にしようという企画だった。
リハーサルはばっちり、何も問題ないと思われたが、いさ開催すると突然展示物達が暴走を始めて、めちゃくちゃになってしまう。
その原因は展示品達にもわかっていなかった。
ただ、アクメンラーから、石版が腐食している事は伝えられていた。
その石版の変化と展示品の変化が関係しているようだった。
翌日、ラリーは昼に博物館へ行き、石版について調べた。
そこで、石版を採掘した時の1枚の写真から、前任者のセシル・フレデリックスに会いに行く。
セシルが子供の頃、父親がアクメンラー達の墓を発掘していたのだった。
展示品の様子がおかしいことを伝えると、当時エジプト人に警告を受けていた事を思い出した。
「終わりが訪れる」
それはこの世の終わりという意味かと思っていたが、本当の意味は「魔法」の終わりだったのだ。
ロンドン
発掘時の埋蔵品は、一部をエジプトに残してイギリス、アメリカで分けられていた。
アクメンラーの両親はイギリスにいると聞いて、ロンドンの大英博物館を目指す事に。
ナイト・プログラムの失敗の責任で辞職が決まっていたマクフィー館長(リッキー・ジャーヴェイス)に協力してもらい、アクメンラーと石版を持ってラリーとラリーの息子ニックが向かった。
その際にマクフィー館長にも「魔法」を打ち明けるが、すぐに信じてはもらえなかった。
大英博物館に到着すると、警備員のティリー(レベル・ウィルソン)に怪しまれる。
マクフィー館長と電話をつないで、身元を保証してもらい無事中に入る。
すると、アクメンラーと石版だけのつもりが、テディ(ロビン・ウィリアムズ)、アッティラ、サカジャビア、オクタビウス(スティーヴ・クーガン)、ジュデダイア(オーウェン・ウィルソン)、ラー(ベン・スティラー)、デクスターもついて来ていた。
大英博物館
大英博物館では初めて石版の力の影響を受けて、展示物が動き出す。
それは不慣れでぎこちなく、不気味でもあった。
途中大きなトリケラトプスの全身骨格が暴れて襲ってくるが、甲冑のランスロット(ダン・スティーヴンス)に助けられ出会い、同行する事に。
小さなフィギュア・サイズのジュデダイアとオクタビウスは通風孔に落ちて、迷子になる。
暖房を止めて、デクスターにスマホをくくりつけて狭い通路を捜させ、GPSで追跡する事に。
ソウリュウ
GPSを追うラリー達は、中国エリアで中国神話の魔物「ソウリュウ」の展示に遭遇する。
ドラゴンのような複数の頭を持つ巨大なヘビは、最初は寝ていたから、ラリーは起こさないように通り過ぎようとすると、ランスロットが戦うべきだと言い出す。
その時、石版が腐食し仲間の展示品達は動けるはずなのにロウ化するなど影響を受ける。
だが、ソウリュウやランスロットには影響がないようで、目覚めて戦い始める。
危ない目にあいながらもラリーがAEDで止めを刺してソウリュウを倒した。
まだジュデダイアとオクタビウスに会えてはいないが、ロウ化を見て先を急ごうとエジプト・コーナーを目指す事に。
到着するとランスロットと別れたが、何か考えているようだった。
エジプト・コーナー
エジプト・コーナーで無事、両親と再会したアクメンラー。
父親から石版の話を聞く。
もとはアクメンラーへの贈り物として作った石版。
月の神、コンスは夜の旅人を導く。
コンスの神殿で金を加工して作られた。
我らの墓は月光が石版を照らすように作られた。
そうすれば、石版の力は夜ごと蘇る。
コンスが石版に力を与える。
石版が月光を浴びている限り、われらは永遠に共にいられる。
死によって離れることもない。
今の石版はコンスの光を浴びていない。
だから力を失いつつある。
その横で、アクメンラーがふらつき出す。
ラリーは石版を今すぐ月光に当てるよう、父親から命じられる。
このままでは全員死ぬ、と。
奪われた石版
慌てて月の明かりが入る天窓の下に行くと、ランスロットが息子を人質に石版を奪って行った。
「これが探していた聖杯なのだ!」
ランスロットはもう聖杯探しの旅は終わったからキャメロット城に帰ると走り出す。
そんな城はないのに。
ラリー達はランスロットを追ってエッシャーの騙し絵の中入っても行く。
その途中、デクスターに助けられていたジュデダイアとオクタビウスとも合流する。
ロンドンの街に出て行くランスロットを追うと、警備員のティリーが見張りとして置いておいたラーを捕まえていた。
ラリーも怪しまれ、2人は館内の部屋に閉じ込められてしまう。
ティリーは警備BOXに戻って通報しようとすると、アッティラが電話を壊してティリーを警備BOXに閉じ込める。
なんとか部屋から出たラリー達は、ラーにティリーを見張らせて、ロンドンの街に出て行く。
ランスロットを追い掛けなくてはならないが、展示品たちはどんどん動きが不自由になっていく。
アクメンラーの父親曰く、魔法に初めてかかった時は効果が強いから、大英博物館の展示品にはまだ悪影響がないのだという。
だが、石版が朽ちれば死ぬのは同じ。
急がないと大変な事になる。
ランスロット
ランスロットはロンドンの街でキャメロットの文字を見つけて足を止めた。
中に入るとそこはヒュージャック・マンとアリス・イヴの舞台の上映中で、芝居に乱入してしまう。
あくまでも本当のグィネヴィアだと思って話しているランスロットに、おかしなファンだと思っている2人は話が噛み合うわけがない。
ランスロットは「これは芝居だ」と言い聞かされると、自分が捜しているものが存在しないのかもしれないという事実に、ショックを受けて暴れ出す。
そこにラリー達が追い付く。
ランスロットはたいまつを持って逃げ出すが、その熱で鼻のロウが溶けてしまう。
自分が展示品だという自覚がないランスロットが石版を渡さない為、他の展示品達はますます力を失い倒れて行く。
このままでは皆死ぬと言われても、ランスロットはキャメロット城のないこの世に未練はないという。
しかし、仲間の命を心配するラリーの姿を見て、考えを改める。
自分の為ではなく仲間の為の旅をしているんだな、とラリーを認めると石版を引き渡した。
すぐに、石版の面を揃えて月の光を当てると一気にパワーを取り戻し、展示品達は動き出した。
別れ
展示品達は話しあった末、石版とアクメンラーをロンドンに置いて行く事に決める。
もともと一緒にいるはずなのだから、それが自然だろう、と。
その分、ニューヨークでは、石版の力で動き出す事は諦める。
人に見られるだけでも、生きている意味がある、とすでに心を決めていたがいきなり聞かされたラリーのほうが決心がつかないでいた。
しかし、急いで戻ればまだ動けるうちにニューヨークへ帰れると息子に言われ、悩む間もなく戻る事に。
ティリーを見張っていたラーは、すっかりお互いに惚れあっていたが、やはり別れは避けられない。
ラリーは、夜の警備に不満を持っているティリーに、
「明日の夜から最高の仕事になる」
と言って別れを告げた。
3年後
ニューヨークの自然史博物館で、「大英博物館展」が行われる。
マクフィー館長は首が繋がっていた。
大英博物館からティリーがやってきて、マクフィーに挨拶をする。
ラリーはあの後、博物館を辞めて大学へ行って今では教師になっていた。
ティリーは、ラリーから聞いているでしょうと持参した石版を渡す。
初めて石版の魔法を目の当たりにするマクフィー館長。
またニューヨークでも展示品が動き出す。
そこでティリーはラーとも再会した。
すぐに担ぎ上げて踊り出す2人。
そんな博物館の賑わいを、外を通りかかったラリーが見ていた。
おしまい
かんそう:
夜のミュージアムで展示品が動き出す、と言う普遍的な誰もが夢見るファンタジーのシリーズ完結でした。
そんな設定は魅力的なんですけど、ベン・スティラーというコメディアンが主役と言う事を考えると、少しファミリー向け色が強すぎて、物足りないイメージもありました。
が、今回は、そこにレベル・ウィルソンが加わった事でかなりワクワクする事が出来ました。
ベテランとフレッシュなコメディアンの対決というか、共演!
レベルはどの作品でもほぼ同じキャラなんですけどw それがイイw
今回も、レベル節がいい感じにはまっていました。
元ショナ・ダンシングのw リッキー・ジャーヴェイスとレベルとの顔合わせにも豪華さを感じました。
3人が揃ったシーンがなかったのは残念ですが……。
せっかくなので見て見たかったな~。
収拾がつかないと思ったのかなw
コメディ・ファンにも満足度が高いと思われる上、ストーリーとしてもこれまでのすべてをまとめるような石版の謎が明らかになり、展示品の魔法がイギリスへ渡るなど面白い展開でした。
若干突っ込みたくなるのは、魔法を受ける範囲は割りと狭いはずですが、一度受けると? その距離は関係ないんですねw
もう石版はないはずなのに、ニューヨークでも展示品達は歩いてお別れしていましたw
他には、ラリーと息子の父と子の絆も描かれていましたが、最後はラリー自身が「高卒」から大学へ行くという成長を見せていました。
やっぱり根本にはファミリー向けの感動があるんだなーと思いつつも、展示品が動く様のキャッチ―さは、何度見ても楽しいですし、TVで放送していたらまた見てしまうかもしれないな、と思いました。
シリーズ完結に相応しい内容だと思いました。
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