2017年6月8日木曜日

ピエロがお前を嘲笑う



2014年作品 ドイツ

トム・シリング、エアリアス・ムバレク、ヴォーダン・ヴェルケ・メーリング、アントニオ・モノー・Jr、ハンナ^・ヘルツシュプルンク、トリーヌ・ディルホム

あらすじ:ある日、ハッカーだと名乗る青年が突然出頭して来て……。




出頭


「張り巡らされたネット。それに捕まった」

突然出頭してきたハッカー、WHO AM Iことベンヤミン・エンゲル。
ハッカー集団のことをハンネにだけ話すと、すでに退職していたハンネ・リンドベルクを呼び出させた。

ヒーローになりたかったのに、透明人間にしかなれなかった生い立ちから話し出す。

祖母と二人暮らしの家は、祖母が集めたピエロだらけだった。

4つの角砂糖を手に持ち、次に手を広げると1つ。そしてまた握って開くと4つになる手品をハイネに見せる。

14歳でプログラム、ハッキングにはまった。
現実では透明人間でもネットでは違う。望み通りの人間になれた。
1日中ネットに入り浸る為、ハッカー界では常識なアッパーになれるリタリンを常用していた。
ハッカー界のスター、憧れのMRX(ミスターエックス)の手法を真似して入手した。

その1 安全なシステムはない
その2 不可能に挑め
その3 サイバー世界と現実世界を楽しめ

MRXの教えだった。


ハッキング・デビュー


中学時代から好きだった憧れのマリの為に、大学に試験問題を盗む為に初めてハッキングを実行した。
しかし、マリから同級生だとすら認識されていない。

更に、まんまと失敗をし捕まってしまう。
犯罪歴がない事から、50時間の奉仕活動を言い渡されるだけで済んだが。


その奉仕活動で、マックスと出会う。
ベンヤミンとは正反対の社交的で自信家のマックスは、ベンヤミンがサイバー犯罪で捕まったと知ると興味を持ち、自宅でのパーティに誘った。
そこで仲間であるハッカー、シュテファンとパウルを紹介される。
それは仲間にするかどうかの面接試験だったのだ。
そこにあるノートPCを使って何かやってみろというと、すぐさま近所を停電させて気に入られる。

そして警察が来ると、ここは自宅じゃないと不法侵入していた事を告げ、何もしらずに集まった客たちを残して、逃走したのだった。
その際に偶然パーティーに参加していたマリも一緒に逃げた。

その時にマリはベンヤミンが中学の時の変人だと思い出す。


同居していた祖母のアルツハイマーが進行し、施設に入れる事になり落ち込んでいた所にまたマックスと再会する。
落ち込むベンヤミンに気づき、来いと強引に誘った。
そこでハッカーになったきっかけなどを話していると、2人ともMRXに憧れているという共通点を知る。

マックスは、ハッキングは騙し、ソーシャル・エンジニアリングだ、という。
人は騙されやすく、争いを避けたがる、これで何でも手に入れられるとベンヤミンにそれを実行して見せた。

ドーナッツショップの空き箱をゴミ箱から拾い、その中にあったレシートを見せて2個入ってなかったと堂々とクレームを付けたのだった。
マックスの風貌に覚えがない店員は、疑いながらも争いを避けたのかあっさりとドーナツ2個を箱に入れて済ませた。


そして、再び仲間と合流すると、車を盗み「ドイツの未来のために」という集会で流す選挙運動ビデオをおふざけビデオにすり替えて流した。


CLAY誕生


ちょうど祖母の家が自由に使えた事から、自然と拠点が出来、おふざけビデオの再生回数が100万を超えた事から調子に乗って、アノニマスやラルズセック、MRXのようなブランドを作ろうと盛り上がる。
そして、祖母が飾っていたピエロのお面からCLAYと命名した。

”Clowns Laughing At You”
ピエロがお前をあざ笑ってるの頭文字になっている。

そしてCLAYとして金融業界、大手製薬会社などをターゲットにしていったが、その内容は悪ふざけの延長線のようなものではだった。
だがネット界では話題となり、人気者となっていく。

そんな中マリとも再会をするがなかなか思うように会話がはずまないベンヤミンを見かねてマックスが声をかけた。



フレンズ(FR13NDS)


マックスの狙いは、CLAYとしてMRXに認められる事でもあったが、反応はいまだになかった。
それどころか、さらなる大物FR13NDS(フレンズ)が登場する。
彼らは、ニキビ面のオタクではない犯罪組織と言われていた。

それを追っているのがベンヤミンが呼び出したハンネだった。
当時はサイバー犯罪センターの捜査責任者だった。


ロシアのサイバーマフィアで国際的な標的に侵入してきた。

4人組で判っているのは、セクデット、トウボート、クリプトンという3人のハンドルネーム。
あと1人は不明。

盗んだデータを闇サイトで販売。
うち1人はベルリンに在住しているようだった
ユーロポールと連携し、捜査をすすめるという大がかりさ。

ハンネはそのフレンズに精通しているという理由で対策チームに呼ばれていたが、3年追い続けて収穫がないというがけっぷちでもあった。


MRX


しばらくすると初めてMRXから接触してきた。
プレゼントだというZIPファイルの中にはハンネがユーロポールに送った特捜班の極秘捜査資料が入っていた。

そこにあったCLAYの評価は、「無害なグループ、大物ハッカー集団ではない」。

バカにされたのだ。

これをきっかけにMRXを見返そうと、連邦情報局をターゲットにする。
紛れもない大物だ。

ここでベンヤミンとマックス以外のメンバーは尻ごみをしたが、「安全なシステムはない」「不可能に挑め」というMRXの教えを唱えると、やる気を出した。

ゴミの山から社員が捨てたギフトカードを拾い、そこから社員の名前を入手、そのカードが仔猫の写真だったことから猫の画像をメールで送りつけてクリックさせて、侵入。

運が良い事に清掃班と入館証発行の責任者だったから入館証の発行手続きまで済ませた。私書箱の住所に。

やってみれば、意外とあっさりと成功させた。

一晩中連邦情報局のプリンターはCLAYのメッセージを印刷し続けた。


その祝賀会として繰り出したクラブでまたマリと偶然会う。
成功直後の興奮と自信でマリに近づくベンヤミンだったが、気づくとマックスが口説いていた。

そして謝るマックスを拒否し続けていると「何もできなくせに」と言われてしまう。

だが、何もできないどころか、ベンヤミンは連歩情報局に侵入した際に仲間にも内緒でデータを盗んでもいたのだった。
自分の才能を証明する為、ベンヤミンはMRXにプレゼントだと称してその盗んだデータを贈った。


ところがそれが最悪の事態を招いてしまう。


クリプトンの死


翌朝、死体と共に、ある書類が残されている事件が起きた。
その書類はクリプトンの身元が捜査官である事を示していた。
フレンズの1人であるクリプトンはハンネが送った潜入捜査官だったのだ。
そして身元がバレたせいで、殺された。
ベンヤミンがMRXに送ったファイルのせいで。


前日喧嘩をしたままの3人はベンヤミンを訪ねて拠点に来ていたが、ベンヤミンは気づくと追い返そうとした。
俺たちが必要だろ、と言われて思わず、そっちこそと言い合っているとちょうどTVでクリプトンの死のニュースが流れた。

そして、昨晩連歩情報局に潜入して残したCLAYのメッセージは、ちょうどその犯行声明とされていた。

MRXは、ベンヤミンの送った資料局員のリストによって潜入捜査官を知り、そしてその始末をCLAYになすりつけるというラッキーをも手に入れていたのだった。

CLAYの全員がニュースを初めて見て、驚きそしてベンヤミンが仲間に内緒で行動していた事を知る。
当然ベンヤミンは責められマックスに殴られた。

ベンヤミンの仲間を見返そうと言う個人的な欲でした事が、人の死を招いた。
そして実行犯の濡れ衣を着せられた。

現場に落ちていた弾丸はロシア製だった。


MRXを探して


これまで犯罪組織とまでにはなっていなかったCLAYが、殺人容疑にかけられている。
当然、仲間はバラバラになりかけた。もう抜けると荷物を片づけ始め出す。
だが、ベンヤミンがMRXを探すと言い出すと、俺たちも探そうと仕方なく協力し合う事に。


州立図書館へ行き、公衆回線を使ってベンヤミンがWHO AM IとしてMRXへの接触を試みる。
それは捜査本部にも探知され、GPSでベルリンである事が知れていた。

なんとかMRXと接触したベンヤミンはMRXをフレンズの最後の1人だと確認し、仲間に入りたいと言う。
すると試験のようにデカイ獲物をもう一度やってみろ、と言われる。

そして仕事だと、データを受け取るとギリギリで捜査隊が到着する。
バラバラに逃げる中、ベンヤミンはピエロのマスクでハンネと対峙するが、机に隠れてなんとか逃げ切る。
机の下に隠れてやりすごすってw


そしてハンネは停職となっていた。


MRXの仕事


ベンヤミンがMRXから受け取っていた指示は、ユーロポールにトロイの木馬を仕込む事だった。
遠隔操作で捜査を監視できるように。
それを利用して「妊婦の木馬」を仕掛けた。
MRXが木馬を利用してユーロポールのシステムに入った瞬間、その中に小さな子馬が入っていて、そこからハックし返すという作戦だった。
ベンヤミン独りだけでは出来ない、仲間と力を合わせた作戦だった。

ベンヤミンとマックスは作戦の中で改めて仲直りをした。
そして、これまでの証拠を消す為に祖母の家を燃やし、ホテルへ移動した。


目指すはハーグのユーロポールだった。
だが、これまでとはくらべものにならない位、難攻不落に思えた。

ありとあらゆる手段を探ったがどれもうまくいかず、下水道ではマックスが手に釘を刺して怪我までしていた。

ところが、見学の学生がバスに戻る途中で入館証を落としたのをベンヤミンは見逃さなかった。
仲間には内緒でそれを拾い、そしてマックスに教えてもらったソーシャル・エンジニアリングを実行した。
堂々と、食堂に財布を忘れたから中に入れて欲しいと警備に申し出たのだった。
マックスから受けた顔のアザは父親に叱られたと上手く利用した。

そして、情で警備員にルールを破らせて堂々と侵入に成功した。

食堂で財布を探すといった短い時間で、テーブルの下にパウル作のボックスを設置して偽のアクセスポイントをセットした。
「悪魔の双子」だ。

その近くで誰かがネットワークに入るとその端末に接続して、そこからサーバーにもアクセスできる。
MRXとはダークネットで受け渡しをした。
そしてトロイの木馬を渡した時――。



MRXの方が上手だった。
すでに、ベンヤミンの裏切りはお見通しでMRXの罠が用意されていた。
ベンヤミンの見てるディスプレイには、今の自分のスクリーンショットが広がっていた。
そして仕込まれていた鍵でIPが転送され、居場所がばれてしまう。

ベンヤミンは2人組の男に追われる。ダークネットにも存在していた男達だ。
走って地下鉄の線路に逃げると、男達は諦めて帰って行った。

しかし、ベンヤミンがホテルへ戻ると、仲間達はすでに全員殺されていた。


引き換え


ベンヤミンはここまでをハイネに告げると、ホテルの部屋で拾った薬莢をテーブルに証拠として出した。

そして涙を流して訴えた。
ただの透明人間に戻りたい、と。

でも奴らに狙われているから新しい身分が欲しい。
MRX、フレンズの情報と引き換えに証人保護を。
これがベンヤミンの主張だった。

そこから逮捕につながれば、世間も安堵、ハイネも復職できるだろうと。

ではどうやってMRXを捕まえるのか。

トリックを使う。
MRXの最大の弱点プライドをつく、というものだった。


ベンヤミンはMRXに成りすまし、汚名と言えるような事を白状した。
すると周囲は、MRXを見下し始めた。
それに気づいたMRX本人はそいつは偽物でウソを言っている、と名乗り出ずにはいられない。

その時に、仕掛けを仕込んでおいた。

そこから自分がされた時と同じようにIPを転送し、居場所をつきとめ見事逮捕となった。
NY在住の19歳だった。


CLAYの存在


そしてベンヤミンは約束どおり証人保護の手続きに入った。

だが、MRXのマグショットを見るベンヤミンの手に何かを刺したような傷がある事にハイネが気づいた。

そして気になり、ベンヤミンの祖母の家を訪ねる。
燃やしたはずの家は存在し、何もなかったかのように整然とピエロ達が並んでいた。
そこにはベンヤミンの話題に出ていたハッキング時の戦利品も並んでいた。
だが決してチームの拠点という雰囲気はなくあくまでも民家そのものだった。
そしてゴミ箱にはリタリンの空き箱。

ハイネはマリにも会いに行く。
そしてベンヤミンについて、最近会ったかと聞くが、あんな変人卒業以来会う訳ない、と言われてしまう。

祖母の担当医にも話を聞く。
すると、母親が多重人格で4つの人格を持っていたことを知り、そして遺伝する可能性があるとも知った。
その引き金として、常用しているリタリンはマッチしていた。

祖母のベッドサイドを見ると薬莢が入っていたと思われる空の小箱が。

本部に戻り、アシスタントが薬莢の結果を言おうとすると遮るように自分で言った。
「第二次世界大戦のもの」だと。

そもそも殺されたはずの3人の遺体が、どこのホテルにもなかった。


ベンヤミンがさも仲間のように話していた3人は存在などしない。
すべてベンヤミンの別の人格だったのだ。

それをベンヤミンに追及する。
そして、残念な事に精神疾患者には証人保護は適応されないのだった。


ソーシャル・エンジニアリング



MRXの逮捕によって、ハイネはお手柄となり狙い通り復職となった。

ハイネがベンヤミンの連行を志願したと言いながら、連行するとベンヤミンはハイネをハッキングした事の詫びを言う。

それがきっかけとなったのか連行する途中で心変わりして、ハイネは館内を戻り始めた。そして、ある部屋の前まで到着すると、証人保護プログラムをハッキングさせると言い出した。
5分で自分で処理をしろ、と。

また停職処分になるのでは? とベンヤミンが心配をすると、
「警察の狙いはMRXとフレンズ。
あなたは小物よ」
と言った。
そして脱走したと言うから、と。

誰も見ていない個室で、ベンヤミンはデータベースから自分のデータを消した。


ハイネはベンヤミンを車で送った。
別れ際に、もうハッカーはやめて、と言った。

ベンヤミンはポケットに入れていた角砂糖をボンネットに取り出すと、もうトリックはおしまいにすると言った。
車を降りようとすると、ハイネが最後に声をかけ、角砂糖のトリックを教えてと頼む。

「種を知ったらがっかりするよ」

4つ持った手から空いた手に移す際に、すでに1個しか渡していない。
残りは元の手に持ったまま。

それを見せて「人は見たいものを見る」と教えた。

ベンヤミンの背中が小さくなるのを見ながら、ハイネはボンネットの4つの砂糖を取ってポケットに入れた。

その時、気づいた。

4人いたのに1人だと思わされていた?

だが、すでにベンヤミンの姿は消えていた。



船の上。
金髪に染めたベンヤミンが海を見ている。
その手には出生証明書。

隣に並んだのはマリ。
そしてマックスに、仲間が全員揃った。

「最高のソーシャル・エンジニアリングだな」


ハッキングもトリックもどちらも同じで人を欺く。

そもそもMRXによって正体がばれた時にホテルに戻ると、仲間は殺されてなどいなかった。
状況を報告し、すぐに逃げろとベンヤミンが言うと、全員が「仲間だろ」と即答していた。
見捨てるわけがない、と。

そして、すでにベンヤミンと仲良くなっていたマリも加わり、作戦を立てていた。

ハイネの記事を見て、ハイネに矢を立て、精神疾患者には証人保護が適応されないという仕組みを逆手に取った。

断片的に情報を与えてハイネが自分で気づいたように誘導する。

その為、マックスと同じ手の傷を自らつくった。

そして全員が透明になった。

そしてベンヤミンは、ハイネが既に更なる事実に気づいているだろうともわかっていた。

でも大丈夫。
もうトリックはいらない。


おしまい


かんそう:


いわゆるハッカーもの、なんですがハッカーという職業? イメージから想像できるように、人を騙す=トリックがテーマになっています。

好きな人にはすごい好きな世界観だと思う反面、ハッカーという言葉に敷居の高さを感じて、拒否反応示す場合もあるかな、と思います。
カタカナや専門用語だらけで、そもそもそこがわからない、と。

本作は、その点すごく親切に作られているように感じました。

特に面白かったのは、ハッカーのネット上のたまり場、「ダークネット」を擬人化して表現した所。
普通ならデジタルバシバシに演出しそうな所を、見覚えがあって、体温を感じる空間にしています。
電車の車両に、個性を現すお面を被った人が集まっているという演出なんですが、これが分かりやすくまた良い意味で素朴な味わいがありました。

その他、専門的な用語もなるべく控え目にしていたのか、それが引っかかってストーリーに集中できない、という事はありませんでした。


本作で、大事なのはトリッキーなストーリーですもんね。

ざっくり言うと、主人公ベンヤミンは、「CLAYというハッカー集団作ったけど、うっかりヘマして人が死んじゃった上、その濡れ衣を着せられちゃったから、助けて!」と出頭します。
それは、いきなりの話しを「ハッカーとしては小物じゃん」と疑いながらもそこからMRXという大物の逮捕が出来たら大手柄だと、「ハイネの信じたい気持ち」を利用します。

そしてまんまと信じさせ(まあ本当なんだけど)MRXの逮捕も実現し、その見返りとして証人保護にしますが、直前で「CLAYって存在しないんじゃね?」とハイネが気づきます。

でも、それこそが狙ったトリックで、ルールで証人保護は取り消されるのですが、ハイネが冷たく見えても孤独で優しい人柄である事を事前にハッキングして予測していました。

きっと自分でハッキングしろと言ってくれると想定していたんでしょうね。

で、実際には存在していたCLAYは、ベンヤミン1人だったと言う事になり、そのベンヤミンはデータから消えた。
まさに、全員透明人間になれたわけです。

マリは、ハイネだけではなく観客をも騙す為の「ああ、好きな子がいたら仲良くなった妄想しそうだな」と思わせる役目だったのかな、と思います。

要は、途中まで本当の出来事だと思っていたけど、ハイネによって「え! 妄想だったの!」と思わせて、そして「半分ほんと、半分うそでーす。ハイネを騙す為でしたー」という。

CLAYの仲間は、いろいろあってもベンヤミンを見捨てなかった。
なので、ベンヤミンだけが証人保護を受けても意味はない。
では、全員まとめて助かる方法とは?
フレンズからの狙いはもちろん、CLAYのメンバーとして警察から狙われないようにする為には、と考えた挙句の策がこれなんですね。

正直、ベンヤミンが証人保護のデータを改ざんするシーンは、何をどうしたのかはっきりわかりませんでした。(ベンヤミンの名前を消すシーンはありました)

要は、ベンヤミンは「小物」扱いにはなっていますが、実はかなりやり手なハッカーです。
その本人が触れたんですから、何でも仕込めますよね。

後からまた改ざんする事だって可能かもしれません。

ま、この辺はともかく皆助かった、て事には変わらないと思います。

と、ちょっとわかりにくい所もありつつも、やろうとした事は面白いなと感じましたし、何よりハッカーという世界がとっつきにくくなく見せてもらえたのが良かったです。

本作を見て、ハッカーってただ机に座ってモニター眺めてるだけじゃなくて、肉体労働もあるんだ、と知りましたw

あと、まあエンタテインメントなのでいいんだとは思いますが、いつもベンヤミンは走って逃げられるんですねw

とくにハイネに関してはがけっぷちで首ぶらぶら状態なのに、机に隠れたベンヤミンを見逃して撤退するって、そりゃ成果が上がらず辞職になるわ!
と突っ込みたくなりましたw

普通外に逃げた所見てないなら徹底的に探すと思うんですけどね……。
訓練受けたわけでもない、もやしっ子なハッカー1人も追っかけられないってあり得ない!!
と想ってしまいましたw


それにしても、ベンヤミン達はハッカーを辞めないと思いますw
もう生き様みたいなもんですもんね。
でもこれまでのようないたずらに目立つような事はもうお腹いっぱい、でしょうね。


いかにもハリウッドが好きそうな話だなーと思ったら、案の定もうリメイクが決まっていたんですね。

そちらもいつか見れるのを楽しみにしつつ。





(ここで最後まで追わない事に違和感応援も呼ばないし)
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