2017年9月17日日曜日

ディセンダント



ディセンダント DVD

2015年作品
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー

あらすじ:ディズニーキャラの子供達(ディセンダント)をメインにした世界で、ヴィランズの子供達が成長するお話し。

ダヴ・キャメロン、ソフィア・カーソン、キャメロン・ボイス、ブーブー・スチュワート、ミッチェル・ホープ、




オラドン合衆国


美女と野獣のベルとビーストが作ったのがオラドン合衆国。
その時、ヴィランズ(悪役)は、ロスト島に閉じ込められて隔離された。
魔法もWIFIも封印された島。

ところが、ベルとビーストの息子、ベンジャミンが16歳になり王位を譲り受けると、最初にやる事としてロスト島の子供をオラドンに招待したいと言い出す。
子供達に罪はない。
自由に生きていいはず。

ベルとビーストも納得して認める。


ロスト島


ロスト島から最初に選ばれたのは、特にベンジャミンが心配しているという4人だった。

「101匹わんちゃん」のクルエラ・ド・ヴィルの息子カルロス。
「アラジン」の悪の大臣、ジャファーの息子ジェイ。
「白雪姫」の悪の女王、イーブル・クィーンの娘イヴィ。
そして、史上最悪と言われる「眠れる森の美女」の悪役、マレフィセントの娘、マル。

この話しを一番に喜んだのは、ヴィランズのリーダーでもあるマレフィセントだった。
子供達にフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を盗ませて、魔力を取り戻し、世界征服をするチャンスが来た、と。

そもそも突然の転校に気乗りがしない子供達だが、親には逆らえなかった。

イヴィが、魔法の鏡を、マルが呪文の書を受け取ってロスト島を出る。


オラドン高校


オラドン高校では、ベンジャミンとその彼女で「眠れる森の美女」のオーロラ姫の娘、オードリー、そして校長のフェアリー・ゴッドマザーが4人を出迎える。

オラドンでは魔法は存在しているが、もう使われてはいないと言われる。

案内役として、「白雪姫」の七人の小人の、おとぼけの息子、タグを紹介される。


魔法の鏡


早速、魔法の鏡を使って「魔法の杖」を捜すと、歴史博物館にある事がわかった。
4人は、呪文の書を使いながら博物館に侵入する。

途中、ヴィランズのコーナーで4人の親の蝋人形が展示されているのを見る。
反発する事が多いが、その特別な扱いには感動をしているようだった。
だが、マルだけは悪でいることがいいのかどうか悩む。


魔法の杖の展示を見つけ、ジェイが手を伸ばすと警報を作動させてしまう。
4人は慌てて逃げた。


フェアリー・ゴッドマザーの娘


魔法の杖の在り処はわかったが簡単には盗めない。
とりあえず作戦を練りながら高校生活をする4人。

ジェイは、トーニーというラクロスとフットボールを合わせたようなスポーツで、持ち前の運動神経を発揮し、コーチに気に入られてチーム入りをする。

シンデレラとチャーミング王子の息子のチャドは、ヴィランズ達に反感を持っていてそれを隠さない態度をとっていた。


マルは、たまたま見かけたフェアリー・ゴッドマザーの娘のジェーンを魔法の杖入手の為に利用する事を考えた。

ジェーンに話しかけるとマザーの娘と言う事もあり、地味な自分に悩んでいるようだったので、魔法を使ってヘアスタイルを変えて、イメチェンしてあげた。
最初はヴィランズを避けていたジェーンだが、大喜びで鼻も変えたいと言い出す。

そこをマルは、「魔法の杖で出来るじゃん」とジェーンに魔法の杖を使わせようと誘導した。
フェアリー・ゴッドマザーは、今では魔法に頼ってはいけないと魔法を使わないというが、娘の為ならなんとかするかもしれない。
もし、杖を使う時が来たらそれを見て見たいから、私にも教えてね、と言ってその時に盗むつもりだった。

マルがジェーンのヘア・スタイルを変えた事は一気に知れ渡り、次々に女生徒達から頼まれる。
だが、他の子が綺麗になるのが面白くない、オードリーは気に入らなかった。


戴冠式の最前列


イヴィは授業でチャドと一緒になると、素敵な王子様だと気になる。
チャドも魔法の鏡でズルをして優秀なイヴィに惚れたと放課後に呼び出すが、実はイヴィの気持ちを利用するだけだった。

そんなイヴィの本質に惚れたのがタグだった。
チャドから魔法の杖の情報を引き出そうとしていたイヴィを見て、魔法の杖なら戴冠式で見られると教える。
魔法の杖の情法を餌に、イヴィとデートに誘った。


魔法の杖を戴冠式で奪う為には、最前列で参加したい。
マルは、ベンジャミンに頼むが、最前列は恋人を含む身内だけだと断られる。

マル達は、恋の呪文でクッキーを焼いて、魔法でマルをベンジャミンの恋人にする作戦を立てる。

ベンジャミンがクッキーを食べると、すぐにマルを意識し始め、トーニーの試合が終わる頃には、マイクで全校生徒に向かって「マルが好きだ!」と叫んだ。

オードリーはそんなベンジャミンに見切りをつけチャドとキスをし、ベンジャミンはマルを戴冠式に誘った。


初デート


マルとベンジャミンが初デートをする。
湖で泳ごうとマルを誘うが、断られて1人で泳ぐベンジャミン。
気づくとその姿が見えないので、マルは泳げないのに服のまま湖に飛び込んで溺れかける。

実は、水に潜って綺麗な石を拾っていただけのベンジャミンはすぐにマルを助け、マルの本質が悪人ではない事を知る。


戴冠式前日


参加者が集まり始めるが、そこでマルはオーロラの母に会って「どうしてあなたがここにいるの」と責められてしまう。
そこにチャドも加勢して、揉め始め、この原因を作ったのはベンだとベンも責められてしまう。
せっかく馴染んでいたのに、ヴィランズは孤立してしまう。

手のひらを返した態度を取る、女子達にムカついたマルは、皆のヘアスタイルを元に戻し、呪文でびびらせる。
4人は、それまではオランドでの生活が気に入って馴染んで来ていたのに、やっぱりヴィランズはヴィランズだと、オランドに未練がなくなる。


戴冠式


ロスト島でも、戴冠式をライブ中継で見ていた。

ベンジャミンとマルは馬車に乗って登場する。
マルは、恋の呪文を解くケーキを「後で食べて」とベンジャミンに渡すが、待てないといってすぐに食べてしまう。
今呪文が解かれたらまずいと慌てるマルだが、ベンジャミンは恋の呪文に気づいていたのだった。

実は、デートで湖に入った時に、すでに呪文は水で流されていたのだった。
でも、マルの行動から本当にマルが好きになっていた。
ベンジャミンは改めてマルに指輪を渡し、「本当に好きになった」と告白する。


魔法の杖


いよいよ王冠を受け取り、フェアリー・ゴッドマザーにより魔法の杖が使われる時が来た。
生中継を見る親たちは、早く奪え! とTVに向かって叫んでいる。
そして、魔法の杖が奪われるが、その犯人はジェーンだった。

マルの呪文を解かれ、地味に戻っていたが「美人になりたい」という欲の為、母親の杖を奪ったのだった。
ジェーンには扱い切れない魔力は、暴走しロスト島のバリアを破っていたが、オランドでは誰も気づいていない。

マルは、ジェーンから杖を奪い取り、悩む。
このまま逃げるか、ベンに返すか。
ベンジャミンの説得もあって、マルは「いい人になりたい。親とは違う」と杖を返した。
そんなマルの行動をヴィランズの仲間達も納得して認めた。

悪が支配する世界を望んではいない。
マルは、ベンといたい、と言う。

どうせ親達はオランドには来られないし、と言っていると突然、マレフィセントが現れた。
ベンが魔法の杖をマザーに投げ渡すが、寸での差でマレフィセントが時間を止めてしまう。
そして魔法の杖を奪うが、それをマルが取り戻した。
初めて面と向かって母親に反抗した。

すると、マレフィセントは子供とはいえ容赦せずドラゴンになって襲い出す。
マルは親子の問題だ、とドラゴンと睨み合う。
するとそのガンつけ勝負に勝ったのはマルで、ドラゴンは小さなトカゲになってしまった。

瞬間、フェアリー・ゴッドマザーが動き出し、「愛情のサイズになった」と説明する。
「元に戻るには、愛を学べばいい」

無事、魔法の杖をフェアリー・ゴッドマザーに返すと、マザーはすぐに魔力で皆を動かした。

マルは、マザーに叱られているジェーンの側に行くと、自分が悪かったと謝り仲直りをした。

盛大なパーティーとなってめでたし、めでたし。


おしまい


かんそう:


ディズニーのティーン向けのTV用映画。
ディズニーのキャラクターを作品の垣根を越えて集めると言う、ファンにはそれだけでも楽しい設定。
その主人公を、有名なキャラの子供達としてフレッシュにしています。
それだけでも楽しいのに、ミュージカルで衣装やダンスでモダンに表現していて、これでもか! というエンタテインメントになっています。
本当に、さすが。

ファンにはもちろん、それ程ディズニー作品に詳しくなくても楽しめる分かりやすさも、さすがのディズニーというブランドの保証付き。

実際はティーンよりも少し年齢が低めの層が、憧れの対象にするのかな、という少女マンガ的安全で健全なキャラクター達。
でも大人が見ても楽しめます。


マルは、派手で綺麗だけど、その見た目で誤解されやすい心も綺麗な女の子。
イヴィは、王子に憧れるお姫様を意識しているあまり、頭の良さを隠している。
ジェイは、親に盗みを強要されてきたけど、スポーツで仲間と一緒に戦う事にやり甲斐を感じてる。
カルロスは、犬殺しの母親のせいで犬を恐れていたけど、良い相棒になれる事を知る。

4人それぞれが、ロスト島にいるだけでは気づかなかったり、発揮できなかった力を親元を離れる事で、自由になって自覚していきます。

どんな親子関係でも、親の存在が大きすぎて子供の成長に、その気はなくても邪魔をしてしまうって事はあり得ますが、彼らの親はディズニー・ヴィランズですからね。
そのプレッシャーはハンパないのでしょう。

子供達も望んで悪役をやるという展開も、なしではないと思いますが、「悪役の子だからって悪じゃない」というのがディズニーらしさなようにも感じます。

とにかく、何も考えずに見ても楽しめる、見てるだけで楽しいカラフルな世界観とダンスと歌。
それに普遍的な恋と友情、家族の成長ストーリー。
文句のつけどころがないと思った通り、シリーズ化でディセンダント2は日本では2017年10月にディズニー・チャンネルで放送が予定されています。


ディセンダント2 予告映像






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