2018年1月7日日曜日

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります



【送料無料】【13%Off】 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります モーガン・フリーマン DVD

2014年作品

ダイアン・キートン、モーガン・フリーマン、シンシア・ニクソン、クレア・ヴァン・ダー・ブーム、コーリー・ジャクソン、キャリー・プレストン

あらすじ:


歳を取り、階段しかないアパート暮らしが不便になった夫婦が部屋を売る事に。
だが、その途端NYで爆破テロが発生したり、愛犬が手術する事になったりと大騒ぎに……。



アレックスとルースとドロシー


ブルックリンのアパートに40年くらしている夫婦がいた。
夫のアレックス(モーガン・フリーマン)は画家で、妻ルース(ダイアン・キートン)と愛犬ドロシーと5階までの階段を上り下りし続けていた。

引っ越した当時は、まだ安く田舎と言われていたブルックリンも今やニューヨークの人気エリアになっていた。
2人は年齢と共にエレベーターのない5階暮らしに不安を感じていた。
屋上もあって、眺めの良い部屋だったが、ドロシーでさえも階段を嫌がるようになっていた。

不動産屋をしている姪のリリー(シンシア・ニクソン)に部屋を売り出す仲介を頼むと、100万ドルは固いと言われ、その資金を元手に引越しをする事に。


内覧会前日


早速内覧会の開催準備をするが、前日にドロシーの具合が悪くなってしまう。
慌てて病院へ連れて行くとヘルニアで、急きょ手術をする事に。

CTだけでも1000ドルと言われ、引越しにもお金がかかる時期にアレックスは躊躇する。
愛犬も一緒に歳を重ねている。
無理やり延命するような事をしても苦しませるだけではないのか、と。
もちろんルースは大反対だった。

その後、家の屋上でアレックスはルースの誕生日に送っていた愛犬との思い出を思い出し、手術代が1万ドルと言われても助ける努力を惜しまないと考えを改め、ルースを喜ばせた。


爆弾事件


ドロシーを病院に連れて行く際にも渋滞をしていたのだが、それはブルックリン橋に爆弾が仕掛けられたかもしれないというテロ事件が発生していたからだった。

内覧会を前の事件に、参加者に影響があるのではないかと幸先が悪かったが、リリーは本気の客は来ると前向きだった。


内覧会


内覧会をいざ開催するとテロ事件など無関係のように盛況だった。

いろんな事情を抱えた客がやってくる。
中には、家など買う気はないが本を書く為に回っていたり、内覧会に行くのを趣味にしているような人も。

アレックスは、部屋についてぶしつけな発言をする客などを見て素晴らしい眺めを手放す事に悩み出すが、それでも100万ドルと言う大金にはあらがえなかった。


オファー


内覧会が終わるといくつかのオファーが入った。
100万ドルにはまだ足りていないが80万台からという良いスタートだった。

そして、ドロシーの手術も無事終了した。

アレックスは引越しにあたって、描きためていた絵の処分をしなくてはいけなかったが、画廊の友人と食事をすると、アレックスの絵(肖像画)は古く流行ではないと言われてしまう。
今の流行を描いてやりすごすべきだ、と。
それに怒りを露わにしたのは本人よりもルースの方だった。


アパート探し


画廊の言いなりになるかと、自分達の自由を体現するように2人は勢いでアパート探しを始める。
すると、物件の少なさのせいか内覧先で自分達のアパートを見に来ていた人達と再会をする。

内覧会巡りを趣味にしている母に連れられていたゾーイという少女と2件連続で会ったアレックスは、これまでに見た部屋で一番良いのが、アレックスの部屋だと言われる。

ルースは2件目の部屋を気に入った。
しかしアレックスがブラインドを開けると目の前に見えるのは、大きなビルだった。
今の部屋とは比べものにならない何の味もしない景色に、アレックスは「眺め」とは若い人が見るべきなのだろう、と自分に言い聞かせた。

年老いたルースたちのオファーは、一括払いだと聞くとエージェントは前のめりになって入札を勧めた。


入札


自分達の部屋がまだ売れていなかったが、締切がある為先にアパートの入札をする事に。
アパートを気に入り興奮するルースを見て、アレックスは子供が出来ない事で自分を責めていた若いルースを思い出していた。
それを思うと、ルースの望みは叶えてやりたくなるのだろう、アレックスも入札に協力する事に。
ダメ元で、リリーの手を借りずに93万で入札すると見事落札してしまう。
だが、いざ手付金を払おうとするとアレックスは、慎重になった。
テロ事件もまだ解決していない中、進めていいのだろうか。
騙されているのではないだろうか、と。

ルースは、自由にこだわり今取り下げたらマヌケな年寄りと思われると、反対した。
そこへ、リリーがやってきて落札の事を初めて知らされ驚いたが、仲介で割り込む事で解決した。
そして決めたのなら仕方ないと、一刻も早くアパートを売る事に。
オファーは95万を超えて接戦になっていた。


新しい部屋


リリーと共に新しい部屋に手付金を支払いに行くと、家主である夫婦が金額で揉めていた。
夫は安すぎるというのだが、入札で決まった金額を断る事は法律違反だった。
アレックスがサインをしようとすると、テロ事件の終結のニュースが流れてきた。
思わずTVの前に全員が集まる。

結局大きな爆発などはなく、容疑者が素直に投降したのだった。
皆がホッとする中でも、家主の夫は身重な妻と販売価格が安いとまだ揉めていた。

するとアレックスは急に考えを変え、「好きなだけ高く売ればいい」とサインをせずに帰ろうとした。
アレックスに影響したのは、普通の若者にしか見えないテロリストの投降シーンだった。

皆、から騒ぎしていただけだと。

追いかけてきたルースに問う。
「何故僕らは引っ越さなければいけないのか? いい人生だったのに」

ルースは、階段が心配だったからといい、アレックスがいるならどこにでも付いて行くと言った。

そして2人は決めた。
今すぐは、アパートは売らない。
どうしようと僕らの自由だ。

2人を追いかけたリリーは、すべてが白紙になり一切の手数料が発生しなかった事で、怒って帰っていった。


その後、ドロシーは再び歩けるようになった。
2人は部屋の良さを再認識したのだろう、アトリエを綺麗に片づけて、壁を塗り直した。


アレックスは今のルースの肖像画を新たに描き出していた。


おしまい


かんそう:


ニューヨークとダイアン・キートンの組み合わせで、見ました。

愛犬の入院やテロ事件など、キーワード的には何か重いストーリーにも感じそうですが、実際は大雑把にいうと「何も起こっていない」ようなドラマです。

どこにでも、誰にでも起きうる全然特別ではない平凡な人生の1コマといった感じです。

だけど、言い換えれば誰もがその人の人生では主人公であって、どんな些細な出来事でも映画になり得るような出来事ともいえる。

そんな風に考えさせられるような、ストーリーでした。

良く言えば感動作、悪く言えば退屈。

でもそのなんでもなさを成立させているのは、間違いなくダイアン・キートンとモーガン・フリーマンという役者パワーとニューヨークというブランド性だと思います。
だから極端に言って退屈であっても、リタイアせずに「落ちはどうなるんだろう?」とフックが最後までありました。

序盤は、「階段がつらい」「愛犬まで病気になった」というスタート具合に「こりゃ、愛犬は死んでしまうのかも」「家を売るまでどちらかが持たないのか?」等と、ネガティブな想像をしていました。
見なきゃよかった、で終りそう……と。

でも見続けていると、だんだんこのドラマの「ノリ」を感じ始めて途中で「こりゃ家を売らないんだな」と読めては来ました。
それでも、どう終わるのかという興味は持ち続けられました。

大きな事件もなく、大きな感動もなく、人に薦めるにはかなり難しい作品だと思います。
でも、ツボに入る人にはがっつり入りそうなタイプに感じました。

個人的には、もう少しコミカルに寄せてもらったらもっと好きになれた気がします。

何歳になってもおしゃれなダイアン・キートンは、見ていて飽きる事はありませんでした。

脇のシンシア・ニクソン(セックス・アンド・ザ・シティ)、キャリー・プレストン(グッド・ワイフ/パーソン・オブ・インタレスト)も良かったです。



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