2017年12月26日火曜日

アドレナリン



2006年 アメリカ、イギリス

ジェイソン・ステイサム、ホセ・パブロ・カンティーロ、カルロス・サンス、エイミー・スマート、エフレン・ラミレッツ、ドワイト・ヨーカム


あらすじ:


LAのドンを殺した事で、ギャングに仕返しを受け毒を盛られた殺し屋。
その毒はアドレナリンを出し続けていないと死ぬと言われて……。





仕返し


目が覚めると具合が悪く、フラフラになっていたシェブ・チェリオス(ジェイソン・ステイサム)。
TVの前にFUCKYOUと書いてあるDVDを見つけ、再生してみる。

それは昨夜チェリオスがLAのドン、ドン・キムを始末した事によるリッキー・ベローナの仕返しだった。
動画の中で、気絶しているチェリオスは超ハイテクの中国製最新合成毒物を打たれていた。
ベローナは1時間ほどでチェリオスは死ぬと言っている。

怒ったチェリオスは物凄い勢いで外へ出た。

まず携帯を持たない彼女のイヴに電話をするが留守電だった。
次にマイルズ診療所にかけるがドクは外出をしていたので、死にかけていると伝言を残す。
次にゲイちっくな手下のケイロ。
ベローナを捜していると皆に知らせるよう命じた。


オーランドのシマ


ベローナの居場所を聞く為に、黒人だらけのオーランドのシマへ乗り込む。
しかし仲間でもないし、居場所も知らないと言われる。

突然調子が悪くなり、オーランドにコカインを求める。
受け取る手もおぼつかず、コカインをトイレの床にまき散らしてしまうが、死にもの狂いで這いつくばり吸ってオーランドをドン引きさせる。
それでも効かないので、チェリオスは本能で暴れ出した。


毒の正体


ドクと連絡が取れて症状を告げると、恐らく毒の正体は副腎の受容体を阻害する「ペキン・カクテル」で、作用を遅らせる為にはアドレナリンを出し続けろと言われる。
止まればお前は死ぬ。

あと1時間でLAに戻るからそれまで走り続けろ、と言われるが言われるまでもなくチェリオスは走っていた。


カリート


車でモールを突っ走り、警察に追われたチェリオスは状態が落ち着くとタクシーに乗ってコンビニ強盗をした。

そのままボスのカリートのペントハウスに向かう。

カリートはすでに毒の事を知っていて、それには解毒剤はないと言われる。
今でも生きてるだけでも奇跡だと。

チェリオスは仕返しにベローナ達を動物のエサにしてくれと言うが、ベローナに関しては見込みがあると言われてしまう。
ドン・キム殺しの圧力は想像以上で、これで帳消しになればと助けてはくれない雰囲気だった。
ボスに睨まれると、とりあえず謝って帰った。

待っていたタクシーを乗っ取って走っているとドクから連絡が入る。
人工アドレナリンが必要だろうと、病院へ行ってエピネフリンを注射するよう教えられた。
10ミリグラム単位だから注意しろと言われる。


ベローナの弟


ケイロがベローナの弟の居場所を突き止めた。

チェリオスはベローナの居場所を聞く為、弟に襲いかかるが口を割る前に殺してしまった。
弟の携帯からベローナに連絡を入れて、アピールした。


エピネフリン


薬局でエピネフリンを求めるが、処方箋もないので当然拒否され通報される。
すると若者が鼻スプレーに入っていると教え、複数盗んで吸いまくった。
それだけでは足りず、入院着に着替えて病院内を探すがすぐに警官にばれる。
お尻丸出しでエピネフリンを探す。
発砲してエピネフリンを手に入れるが、容量の事をすっかり忘れて大量にうってしまい大暴走する。

街中もおしりまるだしの入院着で走り続けた。
挙句白バイを強奪してカフェに突っこみ、やっと停止した。
当然、チェリオスはニュースになる。


イヴ


やっとイヴと連絡が取れて、イヴの家に向かう。

チェリオスは、どこかで盗んだんだろうPUMAのジャージ・スーツに着替えていた。
何も知らない彼女に、レンジのタイマー合わせを頼まれるとチェリオスは具合が悪くなってしまう。
仕方なく、キッチンにあったワッフルマシーンで手を焼いて気を取り戻す。

そして彼女を連れて逃げながら、プログラマーだとウソをついていたが本当はフリーのヒットマンだと告白した。
昨夜殺しを頼まれたのは、LAのドン、ドン・キム。
でも実は殺しておらず、48時間は身を隠すように指示していた。
それはイヴの為に足を洗うつもりだったからというが……。

イヴにはあなたヘンよ、と言われてしまう。
最悪、1人で高飛びすると言うと、イヴは別れ話だと思って怒って帰ろうとする。
イヴには信じられない話しだった。

混み合う中華街の往来でもみ合っていると、突然チェリオスは自分を救う為にセックスしようと言い出す。
最初は当たり前に嫌がっていたイヴだが、イヴもかなりおバカなのでいつの間にかやる気満々になっていた。
中華街の人混みの中堂々とヤリ始める2人。
チェリオスはガッツポーズしながら「俺は生きている!」と叫んで腰を振った。

そこへ電話が掛かってくる。

ケイロがキムのシャツ工場でベローナを見つけたという。
イヴを置いて工場へ向かうが、実はケイロはすでに捕まっていた。


ドン・キムのシャツ工場


工場につくと、機転を利かせて屋上から侵入した。
屋上で見張っていたのは友人で寝返ったのかと怒ったチェリオスは、そのまま屋上から投げ落とした。

てっきりベローナがケイロを人質にしたのかと思いきや、暴走でニュースになったチェリオスに怒ったカリートの命令だった。
組織が迷惑をこうむっている。
ベローナは引き取るから死ねと言われる。

そこへイヴもやって来た。
全員がその登場を疑問に思った隙にチェリオスは発砲し、イヴを連れて逃げた。

その後も、追っ手の手を工場のミシンで縫ったりして、2人はなんとか逃げ切る。
イヴは、チェリオスが気になって捜しに来ただけだった。

やっとすべての話しを信じたイヴ。
逃げる車内で、命を救う為にチャイナタウンのつづきをやると言い出し、運転するチェリオスの股間に顔をうずめた。

途中金物屋を見つけると、チェリオスは感覚がないといって足に釘を打った。


ドク


やっとオフィスに戻ったドクと再会し、治療を受ける。
状態は落ち着いたが、決して治ったわけではなく一時的な措置だった。
やはり生きているのが不思議だと言われ、あとは死を待つのみである事には変わりなかった。

ベローナを倒す為にあと1時間は延命するようドクに頼んだ。


取り引き


チェリオスはベローナに電話して、解毒剤とベローナの弟から奪い取っていた祖父の形見引き換えようと、取り引きを持ち掛ける。

イヴを待たせ、スーツに着替えてホテルに向かう。

するとベローナとカリートが揃って待っていた。
銃はもちろん、身体検査でドクが仕込んだインスリン・ポンプまで取り上げられてしまう。


カリートは再び中国毒を取り出した。
最初から解毒する気もなく、このままキム亡き後のLAのドンに収まるつもりだった。
だが、それはそれでベローナとしても喜んではいなかった。

丸腰のチェリオスは手で銃をつくり、カリートに向けた。
誰もがとうとうイカれた笑った。

だが次の瞬間、チェリオスが手下に向かって発砲した仕草を取ると、その男は本当に倒れた。

背後には死んだはずのキムの一派が控えていたのだった。
チェリオスに命を救われたキム軍団は、チェリオスを援護するかのようにカリート達と全面戦争となった。



銃撃戦の中ヘリで逃げようとするカリートを追うと、チェリオスは背後から再び中国毒をうたれて倒れてしまう。
するとベローナはカリートを撃ち殺し、ヘリを奪って1人だけ逃げようとするが、復活したチェリオスもそのヘリに間に合った。
空の上で取っ組み合いとなり、2人は一緒にヘリから落ちた。

チェリオスは落下しながらイヴに電話をして留守電に最後のメッセージを残した。

車の屋根に命中し大きくバウンドした後地面にたたきつけられたが、その瞼はまばたきをしていた。



おしまい


かんそう:



ステイサム作品としては、意外と少な目なおバカ・バイオレンス・ムービー。
ジェイソン・ステイサムのキャラにも合ってて、楽しくバイオレンスが堪能できる良作品です。
そもそもステイサム自身が、どこかコメディちっくでもある人間凶器な存在なのでこういったテイストにはぴったりはまります!

大声張り上げて怒鳴ったり、大暴れしたり、ジェイソンファンにはもちろん、おバカ・アクション好きな方にも満足していただけるはず。

それを彩るのが、彼女のイヴでこれまた可愛いアホなLAガールで、ギャングに追われてるっていうのに「ピル飲むの忘れた~」って鞄の中を探す始末。
だいたい、ジェイソン・ステイサムの風貌で「プログラマーです」っていうのを信じてる時点でOUT~w

ていうか、一応殺し屋とは言わないでつきあっていたという可愛らしさにもビックリしましたw

全編を通して「生きてるのが奇跡」と言われていましたが、最後もヘリから落下したにも関わらず、生きていると思える状態で終りました。
そして、アドレナリン2も存在していますw

なんだかんだジェイソンの魅力ってこういう作品にあるんだな~と再確認できる1本だと思います。

おバカやってるのに、これだけ強くて格好良いって他に思いつきません。

イヴと2人で逃走するようになってからは、頼れる男としての魅力全開で特に萌えでしたv

ダサイジャージ上下もどんどん目に馴染んでむしろオサレに感じる程に……w
まさにステイサム・マジックでした!






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