2018年5月13日日曜日

エクスポーズ暗闇の迷宮



エクスポーズ 暗闇の迷宮 スペシャル・プライス

2015年

キアヌ・リーヴス、アナ・デ・アルマス、クリストファー・マクドナルド、ミラ・ソルヴィノ

あらすじ:


相棒が殺された事件を刑事が追うと……。


イザベルと天使?


イザベルは、戦地にいる夫ホセの家族と同居していた。
ホセからもらった指輪は大きくてよく落としていた。

その夜は、出所したばかりの義弟ロッキーとクラブ・マイアミへ行き、1人で地下鉄で帰ろうとしていた。
ロッキーには護身用にナイフを渡されていた。


イザベルは、地下鉄のホームで全身真っ白な異様な男を見た。
宙に浮いて列車が来るのを待っている様子は、人間というよりも天使のようだった。
イザベルの視線に振り向くと会釈をしてホームに戻った。

思わず笑ってしまうイザベル
通りかかった浮浪者は、イザベルを怪訝な目で見た。

イザベラは帰宅すると、宙に浮く男の話を家族にした。
以降、イザベラは頻繁に天使のような存在を見るようになる。

イザベラは、天使が見えるはホセが帰国する良いお告げかもしれないと思う。

スコッティ


刑事のスコッティ(キアヌ・リーヴス)は、相棒ジョーイが殺された為地下鉄に居た。

スコッティは、事件で1人息子を残して妻を失っていた。
その上相棒も殺された。
担当を志願し、1人息子を預けて捜査に臨む。

ジョーイのカメラ


現場に残されていたジョーイのカメラに映っていたのはクラブ・マイアミの前で撮られた写真だった。
イザベラ達が話している様子が残っていた。

ブラック


スコッティが呼び出してブラックという男を聴取した。

ブラックは、ジョーイの隠し撮りした写真の事をその時ロッキーに話しかけていたルイスという男に確認した。

ルイスは一緒に映っているのはロッキーだとブラックに教えた。

すると、ジョーイがロッキーをレイプしてムショ送りにしていた事がわかる。


ルイスは、ロッキーにジョーイが殺された事と警察が写真を持ってる事を教えた。


ジョーイ


ジョーイは悪徳刑事だったようで、スコッティは下手すると年金が打ち切られる可能性があるから慎重にやるようにと上司に注意される。

その際に、ブラックはFBIの監視下にいるから殺しはムリだと打ち明けられる。

スコッティは写真に残る女性(イザベラ)が鍵かもと考え出す。


少女


イザベラはある日、バスの窓からカウボーイハットの男に手を繋がれて泣き叫ぶ少女エリサを見かけてバスを降りた。

見失って捜すと、目の前には初めて天使を見た夜に地下鉄で見たポスターと同じ目がついたバッグを持つ女がいた。


ホセの死


ホセからスカイプで帰国が決まったと知らされて喜んだのもつかの間、その直後にホセは戦死してしまった。

直前にホセの愛犬が事故にもあっていて、悪い知らせになってしまった。

ルイスの死


ルイスが死んで、ブラックがやったという噂になる。

妊娠


イザベルから貰ったユニコーンにエリサは「イザベル」と名付けた。

エリサを家まで送るというと帰りたくないとダダをこねた。
家に送り届けると、カウボーイハットの男が迎え出た。

イザベルは何かいやな感じがした。

吐き気を催して病院に行くと、妊娠していた。
ホセとは離れていたのに。


ホセの家族に報告すると当然受け入れられなかった。
浮気をしていないイザベルには奇跡でしかなかったが、家族にとっては浮気者でしかない。
途端にイザベルは裏切り者になってしまった。


スコッティとジャニン


スコッティとジョーイの妻ジャニン(ミラ・ソルヴィーノ)は、寂しいもの同士、慰め合った。

ジャニンは、夫の裏の顔を話し出した。
ロッキーを刑務所送りにした事。

でも子供の為、夫の名を汚すつもりはないとスコッティに念を押した。

ロッキーとブラック


ロッキーの店にブラックが訪ねて、疑われているから自首しろと言った。

ロッキーは断った。

ブラックが逮捕された。


ホームレス


イザベルは道で籠を倒したホームレスを手伝うと、「覚えている」と言われた。
夜地下鉄にいたホームレスだったのだ。

すると、道の向こうにエリサを見つける。

ホームレスの「お前を見た」という声を振り切って、車に轢かれそうになっていたエリサを助けた。

エリサの首にはアザがあった。
虐待をされているのかもしれない。

イザベルは子供の頃エリサって名前が好きで自分をそう呼ばせてた、素敵な名前ね、と褒めた。

そして、戻っていた実家に連れて帰った。


ブラック釈放


スコッティはブラックかロッキーのどちらかが犯人だと思っている。

そこに、ジョーイがレイプしたという新たな被害者が現れる。
被害を証言するとなり、ジョーイの捜査は終了となる。
レイプ犯の弁護はできない。

ブラックにも捜査終了の報告が行く。

実際殺す気だったが誰かに先を越されたという。
しかしやり残している事がもう1つあるという。

ブラックはロッキーを捜した。

傷を負ったロッキーは、最後に火を、と近づいたところを反撃した。

指輪


スコッティは、地下鉄の現場におちてた指輪と折れたヒールを見直した。
すると指輪の刻印から持ち主がイザベルという名前だと分かる。


真相


実家に連れて来ていたエリサが泣いて部屋から出て来た。
あの人だよ、とイザベルの父親のいる部屋を指さして。


すると、それをきっかけにイザベルは思い出す。

あの夜、ロッキーに護身用だとナイフを渡されていた事。
ポスターの目。

実は、あの夜イザベルは地下鉄でジョーイにレイプされていた。
その記憶を一切封印して、天使を見た事に置き換えていたようだった。

ロッキーから借りたナイフでジョーイを刺してホームに突き落とした。

ホームレスはそれを全て見ていたのだった。

イザベルが妊娠したのもこの夜だろう。


そして、イザベルはエリサを虐待したと思われる父親を刺した。

父親は素直にすまんといって倒れた。

イザベルは、エリサを抱いて部屋の椅子に座った。


そこへ帰宅した母親が状況を見て叫んだ。

イザベルは「幼いエリサを襲ったから」と説明した。

警察が到着すると、黒い天使も姿を現した。

イザベルに声を掛けた刑事はスコッティだった。
天使と同じような黒いレザーを着ていた。
スコッティは自分が捜していたイザベルが目の前に居ると気づいた。


家族の写真には、カウボーイハットを被ったイザベルの父親が写っていた。

写真の少女は、エリサで、エリサはイザベル自身だったのだ。

エリサといると思っていた時、イザベルはずっと1人だった。

幼い頃虐待を受けていた父を殺して、エリサの念は消化されたのかエリサは消えた。


おしまい


かんそう:


サスペンスと言えばサスペンスなんですけど、オカルト色が強く最後までオカルトかと思いきや、そうでもなかったという。

天使が見える、とか言っていましたがそれはイザベルが見たくない物を勝手に置き換えていただけ、って感じ?

実際は、ただイザベルがレイプされた相手、ジョーイを殺してしまってそれをホームレスが目撃していた。
現場にはイザベルの指輪も落ちていたのに、警察はまったく犯人や真相を掴めない……という。

まあジョーイがそもそも悪徳警官だった事から、誰も気合を入れて捜査していなかったり、ジョーイに恨みを持つ存在も多かったりと、仕方ない面もありましたが。

でも問題はジョーイの犯人捜しというよりは、イザベルという女性の実は……な暗い過去が暴かれた、というストーリーでした。

キアヌが主人公のような雰囲気ですが、主人公はイザベルでした。

と考えるとイザベルの身に起きた出来事が主軸だと思うのですが、天使の演出とかのビックリ感だったり、チンピラ同士の関係性だったり、もちろんキアヌの孤独な刑事とか、何を見せたいのかちょっとよくわからない状態でした。


ある意味、正当的なB級かもしれません。


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