2018年5月20日日曜日

光る眼



光る眼 【DVD】

1995年アメリカ(1960年イギリス/「未知空間の恐怖/光る眼」のリメイク)

監督ジョン・カーペンター

クリストファー・リーヴ、カースティ・アレイ、マーク・ハミル、マイケル・パレ、リンダ・コズラウスキー、メレディス・サレンジャー

あらすじ:


ある日突然、街中の人間が倒れるという事件が起きて……。


ミドウィッチ


ミドウィッチのある街で、時計が10時を指した時、街中の人間が突然倒れていた。
人間だけではなく動物までも。

外から戻って来たフランクは、あるエリアに入った瞬間気を失い事故を起こした。

医者のアラン・シェーフィー(クリストファー・リーヴ)は、すでに通行止めになった時に戻ってきて無事だった。

警官1人で実験をしたところ、ある境界を超えると倒れてしまっていた。
まったく原因が分からず、学者スーザン・バーナーも駆けつけ騒ぎになっていると、突然倒れていた牛や人が動き始めた。

ほとんどの人は無事だったが、中にはフランクのように気絶中の事故で亡くなっていた人もいた。

アランは今後また同じような事が起きた場合に備えて、スーザンと連絡先を交換した。


妊娠


その後、街中の女性が妊娠するという不思議な現象が起きた。
中には夫が留守だった女性や処女の女性も。アランの妻バーバラも妊娠した。
そしてその全員が受胎したのは、倒れた日だった。

またしても街中が不安になり、スーザンが呼ばれて説明会をした。
出産を決めた場合は、費用を全額支払い。
月々3千ドルの養育費の支給。
ただし、定期的な検査を受けてもらう。

選択は自由。
中絶の場合も医療チームを派遣する。

結果全員が生む事を選んだ。


出産


主産予定日がやって来た。
スーザンや医療関係者が大勢やってきて、順次赤ん坊を取り上げていく。

アランの妻は女の子を出産した。
当初は宇宙人の子が産まれるのではないかという懸念もあったが、1人の死産を除いて全員無事元気に産まれた。

死産となった遺体はスーザンが誰にも見せずに処理をしていた。


成長


子供達は成長する毎に、知能が高い事が判明した。

1年後――。

アランの娘は、バーバラの料理中に目を緑色にして、バーバラを暗示にかけた。
するとバーバラは、沸騰した鍋に腕を入れた。

そして退院すると、家の近くの崖から投身自殺を図った。

それ以外にも、事故等が多発し始めた。

スーザンはそれを子供達の超能力によるもので、国の利益になる力があると報告していた。
もう1年観察を続ける事に。


超能力


子供達は、全員白髪で男女ペアで9人で行動していた。
ただし、小学校の校長先生のジルの息子デビットだけはペアとなる相手がいなくて1人だった。

超能力を使うようで、人の考えを読み取れるようだったが、スーザンは読み取られないように隠していた。

学校でも他の生徒とは一緒に扱う事もできず、持て余すようになった。


やがてパートナーがいないせいか、デビットが集団から浮き始める。
デビットは、1人だけ死産となってしまった赤ん坊が自分のパートナーだと分かっていた。
他の子供と違い、人の悲しみが理解できるようになっていた。


アラン


妻の自殺からひっそりと暮らしていたアランだが、ジルの説得と、デビットと悲しみを分かち合った事がきっかけで、子供達に人間の心を教える役目を引き受けた。


授業の合間に、アランが不在になった時。
子供達に恨みを持つ用務員が因縁をつけてきた。
すると、また目が緑に光って用務員を暗示にかける。
用務員は自分で屋根に上り、ホウキを持ったまま飛び降りて、腹に突き刺して死んだ。


死体


アランは自分の娘が子供達のリーダーだと気づき、スーザンに相談をした。
スーザンは、他の国でも似たような現象が起きていると言った。

何故こんな事になったのか。
スーザンはその答えとなる、死産になった子供の死体をアランに見せた。
その顔は人間とは思えず、まるで宇宙人のようだった。

このことを子供達に悟られないよう、隠さなくてはいけない。
アランはずっと隠されていたと言う事に怒った。


計画


アランが帰宅すると娘は「計画を実行する事を決心した」とアランに言った。
子供達だけで町はずれの納屋で暮らす、という。

そして、アランがスーザンと会って何か隠していると言う事はすぐに気づかれた。
アランは何も言えなかった。

親に送られて、納屋に子供達が集まった。

子供を連れ帰そうとした父親は、暗示にかけられ事故で死んだ。


それと同時にスーザンが、政府が各国の子供の居る町や村を襲撃しているという情報をアランに知らせた。
「今夜町を出る、避難するなら今よ」

アランは納屋に行って、子供達に殺しをするなと言った。
すると娘は、他の国で自分達の仲間が殺されている事を知ってると言った。
生き抜く為には先手を取るしかない。
強制すれば私達はあなたたちを必ず支配する。

娘は、どちらか一方しか生き残れないと覚悟をしていたがアランは、認め合おうと説得した。
感情のない子供達に怒りを伝える。
と同時に、考えている事を悟られないように思考をブロックする。

娘は危機感を感じ、アランに逃亡の手伝いをさせて分散して逃げる事にした。


反乱


政府以前に、街の大人達が子供達に対して反乱を起こした。
松明を持って納屋に押し入ろうとする。
ジルだけが、住民を止めたが子供達の超能力に敵うわけがなかった。

扇動者は、持っていた松明で自らを燃やした。


スーザン


引き上げる準備をしていたスーザンは、研究所に子供達が来てびっくりする。
子供達に、宇宙人の死体の存在がバレてしまった。
デビットは、自分のパートナーを見つけた。

スーザンは子供達の暗示で、自らにメスを突き刺して死んだ。

アランがスーザンの遺体を発見した。


納屋


デビットを助けに納屋へ行こうとするジルを止めて、アランは自分なら思考がブロックできると1人で納屋に向かった。

納屋には子供達を始末する為、警察が向かっていたが、超能力の前に怖い物はなかった。
集まった警官達はお互いに殺し合いをし始める。

アランが到着した時には全滅していた。

アランの武器は爆弾だった。何事もなかったように爆弾を持って納屋に入った。

アランはデビットだけを助けようと、車に忘れ物をしたといって取りに行かせる。
しかし、娘が阻止した。
アランが思考をブロックし続けている為、娘は警戒をし続けた。


子供達は一斉にアランの思考を読み取ろうとする。
アランは踏ん張るが、そこへジルがデビットを引き取りに来た。

子供達がアランに集中する間に、ジルはまたデビットを連れて出ようとするが気づかれてジルを暗示にかけようとする。
すると、デビットはやめろ! と母親を庇った。

デビットを捨てて、子供達は再びアランに集中する。
そしてアランのブロックが破られ、鞄の中身に爆弾が入っているとばれた時、爆弾のタイマーが作動して大爆発をした。

ジルとデビットだけが、助かった。
2人は誰も知ってる人のいない場所に逃げた。


おしまい。

かんそう:


見た感じ、もっと古い時代の印象を持ちました。
趣があって、ストーリーも意外とちゃんとあって良作品だと思います。

特に、子供達のビジュアルがインパクトあって、印象に残ります。

突然街中が気絶する、とかその全員が妊娠する、とかSFらしい要素が詰まっていながらも、SFに苦手意識のある私でも、サスペンス風に捉えられて馴染み易さもありました。

子供の超能力が最強なんですけど、意外と思考ブロックされると何も出来ないという弱点もあって、これはもうツッコミとかナシでこのまんまを味わうのが作法だと思える、作品でした。

とにかく味わいのある1品!


0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...