2018年5月6日日曜日

理想の彼氏



バート・フレインドリッチ 理想の彼氏 特別版 DVD

2009年作品

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジャスティン・バーサ、アート・ガーファンクル、ジョアンナ・グリーソン、

離婚後に出会った男性は15歳年下だった……。





ニューヨーク


2人の幼い子供を持つ40歳のサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、夫の浮気が原因で離婚をし、ニューヨークに引っ越した。

そのマンションの下のコーヒーショップで働く、25歳のアラム(ジャスティン・バーサ)は未だに親と同居をしていた。
両親は大学を出ているにもかかわらず、バイトの延長な息子の仕事には不満だった。

運命の相手だと思っていた彼女アリスの狙いは、グリーンカードだったと分かってショックを受けていた。


就職


サンディはホッケー以外のスポーツが大好きで、専業主婦の頃から何でもデータに残していた。
その統計のグラフ・システムを考案したと持ち込んで、SNN局に就職する事が出来た。


護身クラス


コーヒーショップで一度顔を合わせていた2人は、女性センター主催の護身クラスで再会する。
アラムは親の勧めで女性センターの面接を受けていた。

アラムはやられ役になっていたのだが、サンディはアラムに気づかなかった。
思いっきり、元夫のストレスをぶちまけた。

それから、アラムとサンディ一家は本格的に会話を交わすように。

シッターも必要だったサンディは、女性センターにいたから信頼できるとアラムに頼んだ。

優しいアラムに子供達はすぐに懐いて、たちまち都会の汚い言葉を使い出す。
アラムはサンディ一家に自然に入り込んでいく。

親には就職を急かされているものの、サンディにフルタイムのシッターを頼まれると、アラムは断れない。

その優しさは、永住権狙いのアリスに本命の恋人がいると分かっても、別れられないくらいだった。
彼女が国外追放されないように。


サンディは、職場で順調に成功していく。


初デート


次第に惹かれ合う2人は、ボクシングを見に行く。

そこで、サンディはアラムが就職を断っていた事を知る。
アラムは大事なのは人間関係で、今はサンディの家族が日々の暮らしを豊かにしてくれているからいい、と言った。

2人がサンディの家に帰宅すると、元夫と預けていた子供達も帰ってきた。
子供達は、喜んでアラムに飛びついた。

元夫はサンディに復縁を迫るが、サンディにとってはとんでもなかった。
しかし、夫を前にすると上手く言葉が出てこなかった。
それを護身クラスで知っていたアラムが助けて、サンディから聞いていた台詞を代弁した。

すると落ち着いたようで、サンディも話せるようになる。
元夫はサンディの勢いに押され、呆れて出て行った。


この一件で、勢いがついたように2人の交際は進展していく。
デートや友人達も交えて、つきあいを深めるとアラムはある日、クラブでアリスと再会した。
アラムは驚くほどふっきれている自分に気づき、サンディの元に戻った。

サンディとアラムが家でいちゃつく様子は、子供達にも見られるようになる。


交際


サンディは親友のダフネにアラムとの仲を打ち明けた。
しかし歳の差から、ダフネは無駄に傷ついて欲しくないと、ブレーキをかける。
「寝るだけならまだしも、年下に本気になるなんて」
サンディは傷ついた。

それでもアラムとの付き合いを続け、アラムの自宅へ行き両親とアラムの誕生日を祝ったりもした。

2か月が経つと、会社の人にもアラムを紹介するようになっていた。


現実


そんなある日、サンディに妊娠の兆候が出て病院へ行く。
アラムも喜んでいたが、検査をすると子宮外妊娠だった。

このことがきっかけで、サンディは思い直す。
アラムとは現実的ではないという事を。

アラムはかまわないというのに、自分には問題。
2人には将来がないといって、サンディはアラムの元から去って行った。


その後


別れた後、アラムはサンディに言われていた言葉を想い出し、世界旅行へ行った。

サンディは仕事で昇格し、キャスターデビューを果たす。

それぞれが別々の時間を過ごしていく。


再会


サンディはレストランでアンカーウーマンになった祝賀会をしていた。
家族と女上司と。

そこで偶然アラムと再会する。
アラムも家族で食事をしていたのだった。

アラムは30歳になっていた。

5年の月日がサンディを素直にして明るく会話をした。

アラムは、旅で出会ったジークというバングラディシュの子供を養子にとっていた。
だが、いまだに妻はいない。

サンディにも恋人がいなかった。

2つのテーブルを一緒にして、再びつきあいを始める。

サンディとアラムは、テーブルの下で自然に手を繋いでいた。


おしまい


かんそう:


キャサリン・ゼタ=ジョーンズって、女優らしい女優だな、とこの作品を見て改めて思いました。
歳を重ねても綺麗。
そして、ただ綺麗なだけではなく、こうした味わいのある役も自然さが感じられて良かったです。

まあ、15歳歳の差で女性が年上の恋愛っていうだけで十分、ファンタジーで自然どころか不自然なんですけどねw

でもキャサリン・ゼタ=ジョーンズを見てると、あり得なくない! と思える説得力は感じました。

とにかく、2人の子供達が可愛く、アラムもサンディも基本穏やかで優しい。

ニューヨークという街の懐の広さを感じる、ハートウォームな恋愛ドラマでした。

もうただただ穏やか。

でもそれでいい!

あくまでも身近なネタをベースに、歳の差恋愛という部分だけがファンタジーって感じで。
まあ、サンディがとんとん拍子にアンカーウーマンになるとかは、十分ファンタジー設定でしょうけどw

基本、安心して見れましたし、浮気や嫌いで別れたのではなく、好きだからこそ相手を想って身を引いたというサンディの決断は、ある意味リアルさを感じられました。

でも最後には、ちゃんとハッピーエンドで。

同じ15歳差でも、25歳と40歳よりは、30歳と45歳の方が確かによりしっくりきます。

あの時別れたのは、本当にお互い辛かったと思いますけど、その5年があったおかげで、再会して今度こそ、離れないでいれるんだろうな~と思わされました。

まさに映画ならでは!

終始ほっこりして、そして穏やか。

地味ですけど、必要な映画。



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