ヴィン・ディーゼル ワイルド・スピード ICE BREAK DVD
シリーズ8作目(シリーズ最終章三部作になる予定)
シリーズ7作目へ(過去記事)
ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサム、タイリース・ギブソン、クリス・”リュダクリス”・ブリッジス、カート・ラッセル、ナタリー・エマニュエル、エルサ・パタキー、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッド、クリストファー・ヒヴュ、ジャンマルコ・サンティアゴ、パトリック・セント・エスプリト、ルーク・ホークス、エデン・エストレヤ、ヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンズ
あらすじ:
ファミリーのリーダーであるドミニクが突然ファミリーを裏切り……。
裏切りの始まり
ドム(ドミニク)(ヴィン・ディーゼル)ら、ファミリーはキューバのハバナで平和な日常を過ごしていた。
ある日、買い物帰りに車の故障で困っている女性を見かけ、ドムは声を掛けた。
実はその女性はサイファー(シャーリーズ・セロン)といい、最初からドムを狙って仕組んでいたのだった。
ドムを部下にしたいといい、ドムが断れないよう事前に弱味も握っていた。
その通りスマホを見せられると、ドムは断れなかった。
電磁パルス砲(EMP)
娘のサッカーコーチをしていたホブス(ドウェイン・ジョンソン)の元に、消えた大量破壊兵器、電磁パルス砲(EMP)がベルリンの武器商人の手に渡ったと連邦政府が来る。
援助は出来ないので独力で取り戻せ、と無茶を言った。
失敗したら刑務所行きだ、と。
ホブスは仲間集めに、ドムに連絡をする。
ドムは仲間を連れてベルリンへ行く、と返事をした。
しかし、EMPをベルリンから奪うとドムは仲間を裏切りホブスを襲ってEMPを奪って逃走した。
ドムがサイファーに頼まれた最初の仕事がEMP強奪だったのだ。
刑務所
作戦が失敗したせいで、ホブスは予告通り刑務所行きとなった。
入口でミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)とその部下、リトル・ノーバディ(スコット・イーストウッド)が待ち受け、自白と仕事と引き換えに釈放すると持ち掛けたが、ホブスは断った。
失礼な態度のリトル・ノーバディにも腹を立て痛めつけてから刑務所に入って行った。
入所すると、すぐに因縁の相手デッカード(ジェイソン・ステイサム)とガラス越しに顔を合わせる。
お互い敵意を丸出しにする。
すると突然、館内の個室のドアが解除される。
すぐに警備が駆けつけるが、放たれた収監者達で大騒ぎになる。
ホブスはそのどちらからも狙われながら、脱出を目指す。
同じように脱出を目指すデッカードと出口で対峙すると、そこにはノーバディが待っていた。
「意外と遅かったな」
秘密基地
ホブスがノーバディーの秘密基地に連れて行かれると、そこにはドム以外のファミリーのメンバーも無理やり拉致されてきていた。
全員がEMP強奪の件でお尋ね者になっているという。
そしてドムと組んでいるのは、サイバーテロリストだとサイファーの存在を説明した。
ハッカーの世界では有名人だった。
サイファーが何を狙っているのか、ドムを捕まえて真相を聞くしかない。
その為には、加勢が必要だとノーバディーはデッカードもチームに参加させた。
デッカードの登場に、ファミリー達は全員反対をするがデッカード自身も組む気はない、と言った。
しかし、個人的にサイファーに恨みがあるのだった。
以前サイファーの仕事をした際に、弟オーウェンが見捨てられていた。
その仇討ちをしたい。
ノーバディーはサイファーとドムに立ち向かうには、ホブスとデッカードの力が必要だと有無を言わさなかった。
神の目
早速、神の目を使ってドム捜しを始める。
しかし先手が打たれており、ドムがあちこちにいるように表示されてしまうが、そこから逆探知をして本当の居場所を絞り込む。
すると残った表示は、秘密基地の場所だった。
その瞬間、基地で爆発が起きる。
サイファーとドムは脳しんとうグレネードでメンバーの感覚をマヒさせて侵入して来た。
ぼんやりとドムが基地を破壊して行くのをファミリー達は見ていた。
狙いは神の目を奪う事だった。
去り際に、レティ(ミシェル・ロドリゲス)は力を振り絞ってドムに声を掛けたが、ドムは何も言わなかった。
弱味
ドムがサイファーに握られていた弱味は、元恋人エレナとその間に出来たまだ赤ん坊の息子の拉致だった。
ドムも初めて知った息子の存在は、ドムと別れた後で気づいたという。
まだミドルネームしかないので、ドムに名付けて欲しいとエレナは言った。
2人を人質に取られ、サイファーには逆らえないドムは2人の部屋に自分がしていたクロスのネックレスを掛けていった。
ニューヨーク
神の目を失ったが、デッカードの情報でドムがニューヨークに居る事を掴む。
新しい基地には、押収した大量のスーパーカー等が用意されていた。
ファミリーはその中から車を選んだが、リトル・ノーバディーはあれこれ煩く自由には選べなかった。
密会
ドムは任務の途中で、サイファーの監視を抜けてある女性(ヘレン・ミレン)を訪ねていた。
自分が置かれた立場を説明し、何かの端末のような機器を差し出した。
そしてギリギリで車に戻り、サイファーには気づかれずに済んだ。
標的
ニューヨークでの標的はロシアの国防大臣だった。
神の目で居場所を追跡し、ドムに追わせる。
その為に、ニューヨークの街に遠隔操作の車の雨を降らせたり、暴走車を走らせ、大混乱に陥らせた。
その大騒ぎにファミリーはドムの仕業だと気づき、慌ててドムを追う。
ドムはいよいよ大臣の車に接触していた。
ドムの狙いは、大臣が運ぶ「核のボタン」が入ったスーツケースだった。
大きなチェーンソーで車を切断し、ガソリンに火をつけると脅して手に入れた。
しかし、逃走しようとした時、ファミリーに行く手を阻まれる。
サイファーは冷たく、あなたのミスだから自力で脱出して、とだけ通信した。
ファミリー対ドムのカーチェイスが始まる。
全員でドムの車にチェーンを引っ掻け捕り抑えるが、ドムの乗る車の飛び抜けた馬力に、次々に脱落させられてしまう。
そしてドムの車も横転してしまうと、スーツケースを拾って走り出した。
それを追うのはデッカードだったが、ドムはデッカードに発砲して逃げて行った。
しかし、レティは隙を見てスーツケースを奪う。
自分に発砲はしないと信じているが、サイファーの部下であるローズがやってきて結局スーツケースを渡さざるを得なくなってしまった。
デッカードの死
その為、デッカードの死にホブスは誰よりも強い怒りを表した。
制裁
無事スーツケースを手に入れたものの、レティを見逃そうとしたドムを気に入らないサイファーは、エレンを容赦なく殺してしまう。
ローズ
基地に戻ったレティは、路地の監視カメラを見返してローズを知っている事を思い出した。
オーウェンの所にいて、神の目を狙っていたジャカンディともつながった。
すべてサイファーが絡んでいるなら、ドムは2回もサイファーの邪魔をしていたという事になる。
その頃サイファーは、ドムに狙いを語っていた。
手に入れたいのは支配力。
核ミサイルを発射して超大国に分からせる。
私に逆らうと滅ぼされるということを。
それでもドムはサイファーに屈していない事を態度で表していた。
ウラドビン
ノーバディーは、次の標的はロシア軍の潜水艦基地があるウラドビンだと言った。
1ヶ月前に反体制派の兵士達に占領されているという。
そして、国防大臣の事件によって米露の関係は険悪となり連携は望めなかった。
ホブスは戦争を防ぐために自分らで乗り込もうと提案する。
それまではマニュアル・ボーイだったリトル・ノーバディーもホブスの声掛けに賛同し、ルール3を唱えた。
「ルールはない」
やっと全員が好きな車を選べた。
裏切り者
極寒の現地に到着したホブスは、レティに改めて今回はドムを取り戻すのではなく、場合によっては殺す可能性がある、と宣言した。
レティもそれを認め、その時は自分も殺してと頼んだ。
そこへドムが運転する1台の車が近づくのを確認した。
EMPを発射させ、バリケードをあっけなく突破し、単身で基地に乗り込む。
狙いは、潜水艦で真下に入った所で、残り1回のEMPを発射させるのが目的だった。
EMPの影響で、近くを飛んでいたヘリも落下した。
そしてサイファーは遠隔操作で潜水艦を手に入れた。
ファミリー達も動き出す。
サイファーから潜水艦を取り戻す為に基地に侵入する。
ラムジーは基地内から潜水艦の逆ハッキングを狙うが、サイファーといたちごっこになる。
逃げ出せたドムはサイファーからローズと合流するように命じられていた。
揃った所で、サイファーは核ミサイルの発射準備を始める。
その頃、直接チップを取り出そうとしていたリトル・ノーバディーがギリギリでチップを探し当て核ミサイルを阻止をした。
サイファーは核がダメならと、潜水艦を発射させる。
ファミリー達も、反体制と潜水艦に狙われながら基地からの脱出を目指した。
ローズには、ファミリーの始末が言い渡され、ドムのすぐ側で仲間達をミサイルで狙い出した。
侵入者
その頃上空では、サイファーの飛行基地に何者かが近づいていた。
それは、死んだと思われていたデッカードと、弟のオーウェンだった。
実は、ドムがデッカードを撃ったのはすべて芝居だった。
ドムが密会していたのは、デッカード兄弟の母親マグダレーン・ショウだったのだ。
ドムが渡した機器はサイファーを探す手がかりとなるもので、サイファーに恨みを持つショウ・ファミリーを味方につけていたのだった。
デッカードを死んだ事にし、秘密裏にショウの基地を探していたのだった。
そして、無事息子を確保した事をドムに伝える。
これで、ドムの弱味はなくなった。
すぐにドムは、ローズのミサイルの邪魔をした。
そしてこれまでの恨みを一気にぶつけローズを始末する。
「エレナのかたきだ」
ドムは通信を使って、サイファーに宣戦布告をする。
「もう言いなりにはならねえ」
そして車を飛ばして、仲間達の元へ向かった。
仲間を狙うミサイル車に追突して、標的をズラした。
ドムの行動はすぐにファミリーに伝わった。
今度こそファミリーとして戻ってきた。
追い詰められたサイファーは魚雷を発射する。
氷上に乗り出し滑る魚雷を、ホブスは手で軌道を変えて敵に当てた。
魚雷も失敗となると、サイファーは潜水艦を浮上させ氷を突き破って味方ごと大破させた。
そして執拗にファミリー達を追う。
飛び散る氷の破片も危険な障害となり、一歩遅れれば氷の下に引き込まれてしまう。
そこへさらにドムに挑発され、サイファーは熱追尾型の準備を始める。
ファミリーに向かって飛ぶミサイル。
するとドムはそのミサイルの前に飛び出し、自らが囮となって潜水艦に向かった。
「これは息子の分だ!」
そして水面から顔を出す潜水艦を飛び越えた時、ミサイルは潜水艦に当たって大爆発した。
車から逃げ出したドムをその炎の爆風が襲う直前、ファミリー達は自分達の車を盾にしてドムを守った。
その頃、デッカードはドムの息子を連れてサイファーの目の前に到着していた。
息子には、怖い音が聞こえないよう、赤ちゃん用BGMをヘッドフォンで聴かせながら。
基地を突き止めたのは、ドムが置いていったクロスにGPSが仕組んであったからだった。
しかしサイファーはあと少しの所で、パラシュートを持って基地から1人脱出してしまう。
デッカードと赤ん坊が放り出されずには済んだが、逃がしてしまった事が悔やまれる。
ニュー・ファミリー
無事、ドムがファミリーに戻ってきて大惨事も未然に防いだ仲間達は、ニューヨークで集まっていた。
ホブスには、ノーバディーから無罪と外交保安部への復帰がプレゼントされた。
しかし、娘との時間を優先して、休暇を選んだ。
そしてデッカードがドムの息子を連れてやってくる。
デッカードを味方につけたのは、直感だとドムは言った。
ドムは改めて息子を新しいファミリーとして皆に紹介した。
名前は親友の名、「ブライアン」と名付けた。
おしまい
かんそう:
人気シリーズ・アクションのワイルドスピード8作目は、新たな三部作のスタートであり、最終章になる予定だそうです。
(次回作は、ホブスとデッカードのスピンオフ予定)
このシリーズはもはや説明不要だと思いますが、とにかくカー・アクションに尽きます。
本作でも、バカみたいに大量の車を暴走させニューヨークの街で大暴れさせました。
特に、印象的なのは車の雨とばかりに、立体駐車場から何台も降らせたシーン。
漫画を超えたバカバカしいともいえる派手なファンタジーを現実にしていました。
(実際はCGだったりするのかもしれませんが)
そして車だけではなく、今回は巨大な潜水艦の登場も印象的だと思います。
新たな三部作ストーリーにも関わっていると思えるのが、悪役サイファーでした。
今回、ドムやデッカードによっていい所まで追い詰めましたが、するっと逃げて行ってしまいました。
ストーリーとしては、やっぱりデッカードが仲間になるというドラゴンボール的展開があるあるではありますが面白かったです。
ある意味、ホブスとのW裏主役って感じでした。
2人共お気に入りキャラなので嬉しい!
それを強調する為に? ドムが孤立するというストーリーにもなっていたようにも感じました。
正直、三部作の始まりというよりは、次のスピンオフの為の準備みたいな感じも。
途中デッカードが死んだというのには、さすがに「殺す訳ない」と惑わされませんでしたけどw
ここまでステイサムを推していますからね。
そして推しの通り、ジェイソン・ステイサムには肉弾戦のシーンがしっかり用意されていたと思います。
やっぱりステイサムは素手で戦ってこそ!
ワイルドスピードの要である、カー・アクションそのものはトランスポーター等でも馴染みはありますが、ただ運転しているだけでは魅力の無駄使いですもんね。
そういう意味では、ホブス役のドゥエイン・ジョンソンもそうなんですけどねw
刑務所の脱走シーンはしょっぱなから見応えたっぷりでした。
今回は、これまで憎まれ役に徹していた、デッカードがマザコンな姿を見せたり、赤ん坊には優しいという意外な一面を見せたり、ホブスとの友情が芽生えたりと、かなり新たなキャラの魅力を発揮していました。
スピンオフが出来るにも納得できます。
シリーズには馴染みがないけど、ステイサムのファン! という人には、特にお薦めしたいです。
ストーリー的にも前作を見ていなくても、特に問題なく楽しめるようになっていたと思います!
またシリーズのファンは、「ブライアン」というキャラがまだ作品の中では生きているという扱いに感動したのではないでしょうか。(演じていたポール・ウォーカーさんは亡くなっています)
特に、ドムの息子にその名前を継がせた事も。
ただストーリーでまったく気にならないかといえば、そうでもなくいくつか気になる点はありました。
突然のドムの息子の存在とか、それを彼女であるレティが何の迷いもなく受け入れるとか……。
(冒頭ではレティは自分とドムの子が欲しいというような事を言っていたので)
とはいえ、ドラマ的な要素よりもやっぱりアクションを見る作品だと思うので、その辺は気にしないほうがお得だと思いました!
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