きのうの夜は… 【DVD】
1986年作品
ロブ・ロウ、デミ・ムーア、ジェームズ・ベルーシ、エリザベス・パーキンス
あらすじ:
出会い
食品会社で働くダニー(ロブ・ロウ)と広告会社で働くデビー(デミ・ムーア)は、会社対抗の野球大会で出会い、一目惚れをしていた。
その日のうちに関係を持つ。
デビーは実は、上司と不倫をしていたのだが、ダニーとの出会いが別れるきっかけとなっていた。
お互いの友人を交えて、改めてたまり場のマザーズに集まる。
デビーの同居人で親友のショーンは、お堅い幼稚園の先生。
ダニーの同僚の親友バーニーは、下品で女好きの騒がしい男だった。
ショーンは、バーニーの失礼な態度に切れてすぐに帰って行ってしまう。
そのままデビーとダニーは2人きりで過ごす事に。
スパロー
2人はデートを重ね、ある寂れたダイナーに行く。
そこはダニーの担当の店「スパロー」で、デビーはすぐに気に入った。
そのままショーンに連絡もなくデビーはダニーと2晩を過ごした。
ダニーはダイナーをやるのが夢だとデビーに話すが、金も当てもなかった。
同居
デビーが不倫していた上司と別れた事から2人は真剣につきあうようになり、いよいよ同居を始める事に。
一緒に住む事は幸せの始まりだが、同時に問題も増える。
側にいるからといってすべてを知るわけでも、明らかになるわけでもない。
そして、結婚したわけでもない。
ある日、ダニーは上司からスパローの契約を切れと言われる。
支払が2か月滞っているという。
ダニーは悩むが、デビーには何も言わなかったのでデビーは一方的に焦ってしまう。
知る事が近づく事だと思っているから。
思っている事を言ってしばらくは幸せが続いた。
2人の生活のパターンも出来てきた。
そんな中、ダニーはデビーが妊娠検査をしているのを見つける。
結果は何もなかったが、実はデビーは子供を望んでいると打ち明ける。
行き違い
ダニーは、想い入れのあるスパローをなかなか切らない事で上司と喧嘩して会社に行かなくなる。
デビーは夢だったダイナーをやるチャンスでもあると、ダニーを応援すると励ました。
だが、高卒である事などで引け目を感じたダニーは、考えた末スパローを切って会社に戻った。
そんな自分にイラつき、デビーにあたってしまう。
デビーはてっきり夢を追うんだと思って、「ダニーの店」というパネルを作っていたのに。
そして、ダニーは家に戻らなかった。
感謝祭だというのに喧嘩する2人。
クリスマス
喧嘩して夜ショーンの家に逃げ込んだデビーは、ショーンの恋人ゲイリーがいたので居ずらく、結局帰って来る。
クリスマスになっても2人は喧嘩したままだった。
マザーズでの友人達の集まりに参加すると、ショーンはゲイリーから実は妻が居るときき、デビーはダニーが女とキスをしているのを見てしまう。
心配したデビーがショーンを追おうとすると、ダニーは放っておけといい、ここでもケンカ別れをする。
家に帰るとダニーは、デビーにもうダメだといい同居を解消する事に。
時間が欲しいと言って別れる。
「もう君の事を愛していない」
デビーはショーンの部屋に戻った。
2人で暮らしていたのに、今はがらんとした部屋にダニーはいた。
その後
それから、ダニーはナンパ復帰だと空元気を見せていた。
2人はそれぞれに、デートを重ねるが良い人には出会えなかった。
そしてダニーは時間がかかったが、デビーが忘れられない事に気づく。
デビーに電話をして、拒絶されてしまうとダニーはデビーを追い回し出す。
セントパトリックデイの雨の夜、ダニーはデビーの前に現れる。
やはりデビーは「乗り越えるのに時間がかかった」と言って、ダニーを拒絶した。
さすがにダニーも諦めるしかなかった。
ダニーは、人生を見つめ直したのか、売りに出されていたスパローを買ってダイナー経営をすることに。
再会
犬猿の仲のだったショーンとバーニーが、偶然マザーズ再会した。
2人は、それぞれ幸せだからと牽制しあうが、何故か一緒に踊る事になった。
ダニーは、スパローの店主と一緒に店を再建していた。
まだ食品会社に勤めるバーニーが、会社から大量の食器をプレゼントした。
また野球大会が行われている。
デビーとダニーは再会した。
時間をかけたせいで、お互いまた笑顔で話せるようになっていた。
夜ダイナーで食事をする約束をする。
バーニーはさっさといけよ、とダニーを送り出した。
おしまい
かんそう:
80年代のファッションと、何も大事件が起きない、なのになぜか心を揺さぶられる普遍的な恋愛ドラマが良かった。
それなりに恋愛を楽しんでいた、ある意味手練れとも言えるモテる男女が出会い、真剣な付き合いを始めるとたちまち、不慣れな不器用さを見せてこじれていく。
そして何か大きな変化を恐れるように、2人は別れてしまうのだけどやっぱり運命の出会いだったと思わせるようなエンディング。
そこには、別に誰かが死ぬわけでもなく、主人公が病気になる訳でもなく。
ただ男女が出会い、別れるという純粋なラブストーリーなのですが、何故か号泣させられました。
また、携帯もSNSもない時代というのがドラマをよりドラマチックにしていたと思います。
同じ街にいても、なかなか会えない。
顔が見たいのに見れない。
恋愛ドラマとしては、おとぎ話ではないリアリティが感じられ、でもやっぱりファンタジーだよな~と思わせる塩梅が効いているように思いました。
恋愛ドラマとしては、おとぎ話ではないリアリティが感じられ、でもやっぱりファンタジーだよな~と思わせる塩梅が効いているように思いました。
あらすじを書いてみても、何かが起きているようで、別に何も起きてもいないんですよね。
シンプルにボーイミーツガールなだけ。
でも、誰かを好きになると言う事が人生において凄く影響を与える、と言う事がわかる映画でした。
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