2018年6月17日日曜日

メカニック・ワールドミッション



メカニック:ワールドミッション

2016年作品 アメリカ/フランス

ジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェール・ヨー、サム・ヘイゼルダイン、ジョン・セナティエンポ、トビー・エディントン、フェミ・エルフォウォジュ・Jr、アンテオ・クィンタヴァッレ、ラター・ポーガーム、ヴィタヤ・パンスリンガム


前作:メカニック

あらすじ:


表向きは死んだ事にしていたメカニックと呼ばれる殺し屋の元に、新たな殺しの依頼が……。




殺しの依頼


ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ。

死んだ事になっていたビショップ(ジェイソン・ステイサム)に、殺しの依頼が来る。
断れば命はないと言われるが受ける気はなかった。


そんなビショップに無理やり依頼を受けさせようと、手下達が送られてくる。

山の上のレストランで大乱闘の末、ケーブルカーの屋根に乗り、空を飛んでいたハングライダーに飛び降りてなんとか逃げ切った。

その夜、居場所が知られたので住居としていた船を爆破した。


倉庫の隠れ家で、送り込まれた女の情報を検索した後、ビショップは今度はタイ南部のリペ島に場所を移動した。

リペ島では、コテージを経営するメイという知り合いを頼った。
敵を見つけるまでの間滞在する事に。

女の情報から、アーサー・クレインと結びついた。


ジーナ


コテージの客にジーナ(ジェシカ・アルバ)という女性が居たが、どうやら恋人から暴力を受けているようだった。

心配したメイはビショップにジーナを助けるよう頼んだ。
仕方なく、海上のボートまで助けに行くと、うっかり相手の男を殺してしまった。

念の為、船内を調べるとジーナのものと思われる携帯に、ビショップの隠し撮りを見つける。殺した男はクレインの手下だった。

ビショップはボートに火をつけて、証拠隠滅をしてからジーナを訊問した。
目的は何なのか?
するとジーナはクレインの手先ではなく、脅されて協力を強いられていたと分かる。

ジーナはビショップを釣る為の餌だったのだ。
ビショップは本来の筋書きを確認した。
次は、ビショップの彼女となったジーナが誘拐されると予想した。
そしてジーナを人質に、ビショップに仕事をさせるつもりだろう。

ビショップはその作戦に乗って、クレインを始末する事にした。
ジーナの事は救う、と約束をして。


それからジーナとビショップは表向きは恋人同士の振りをした。
ジーナを調べると、特殊部隊を離脱後、カンボジアで人道主義活動をしていた事が分かった。


脅しのネタを確認すると、人身取引被害者の保護施設を運営していて、そこの職員が殺された。
クレインの手下のジェレミーに。
「これは手始めだ。皆殺しにする」と脅された。
だからクレインの言いなりになるしかなかった。


クレインとビショップの関係は、元孤児同士。
ギャングに売られ、少年兵士の訓練を受けたが、ビショップだけが逃げ出した後、残ったクレインが拷問を受けていた。
それを恨まれているのだった。


恋人の振りをする中で、2人は本当に惹かれ合っていった。
ビショップは父親の形見の腕時計をジーナに託した。
戻るまで預かっているように、と。


翌日、ビショップの計算通り、島にクレインの手下がやってきてビショップとジーナを拉致した。


ビショップ達はクレインの屋敷に連れて行かれた。
最初にメッセンジャーが伝えた通り、3人の殺しを依頼された。
3人を殺し終わるまでジーナは人質となった。


1人目


1人目のターゲットは、大量殺人犯の将軍でアフリカの武器商人、クリル。
今はマレーシアの刑務所にいる。

クリルのいる刑務所は海に囲まれた島で、サメが多く侵入も脱出も不可能だと言われていた。
また刑務所内でのクリルは忠実な部下に守られていた。

ビショップは最大の難問である侵入を、既存の犯罪者になりしまして収監される事で実現させた。

中に入ってからは、暗殺ではなく事故に見せかけろというお題に答える為、まずは観察から始めた。

その結果、クリルを狙う男から助ける事で恩を売り、クリルに近づく事に成功した。
そしてクリルと2人きりになった時、クリルを殺し、部下達にしばらく気づかれないよう祈りのポーズにしておいた。

その後、用意していたガム爆弾で壁に穴を開け、まんまと脱獄した。


2人目


サメのいる海に飛び込み、待機していた船に乗り込むとすぐにタブレットが渡された。
次は36時間以内に、エイドリアン・クック殺しを依頼された。

オーストラリア、シドニーに飛んだ。
クックは中心部の高層ビル58階、最上階に住んでいる。
鉱業界の大富豪。
元々は未成年の娼婦の人身売買で財を成した。

常に護衛に囲まれており、警備は万全だった。
用心深いが虚栄には勝てず、部屋には天空プールを所有していた。
プールの部分だけビルから飛び出して、床がガラス出来ていた。

決まった時間にプールで泳ぐ、その時を狙う事に。

壁と床はコンクリートで厚みは90センチ。
扉の材質は15センチ厚のクロム鋼。
まるで12枚の装甲板。
出入り口は生体認証センサーで完全防備。
空の要塞だった。


階下の空き部屋を内覧して、不動産屋の持つキーを写真撮影した。
そこから合い鍵を作った。
プールの底を爆破する為の特別な爆弾も作る。


ビショップは、作業員になりすましビルに入り込んだ。
空き部屋から窓を伝って、スパイダーマンのように天空プールの底に辿り着く。
そして爆弾で、破壊する。

その間、護衛はクックの姿を見ないよう背を向けている。
プールを泳ぐクックと透明の底に張り付くビショップの目が合った時、ビショップは爆弾を仕掛け終わって空き部屋に戻って行った。

クックが気づいた時には遅く、プールの床は爆破され水と共に押し流されていた。

クック死亡のニュースを確認したクレインは、ビショップに連絡をさせた。


救出失敗


ジーナは安全確認の通信の中で、ビショップに自分の居場所のヒントとなる船舶番号が映るように映像を見せた。

それに気づいたビショップは、すぐに湾岸局に問い合わせを入れた。
常泊地がシドニー港の第7ふ頭だと教えてもらう。

ヘリコプターから海に飛び込み、ジーナのいるボートに潜入した。
大勢の手下を倒すも、最後は捕まってしまう。

結局、クレインに3人目を殺さないとジーナを殺すと脅されただけだった。


3人目


ブルガリア、ヴァルナに移動した。

3人目は、武器商人のマックス・アダムス(トミー・リー・ジョーンズ)。
町の北部の悪趣味な共産党記念館を巨費を投じて修復していた。
完璧な警備システムを導入。最大のウリは隠れた部分。
潜水艦の待避所。
大陸間弾道ミサイル装備のUボートを所有している。

入るのも出るのも不可能。
大勢が死んでいる。
今回最も難しい上、クリルとクックの死で警戒している。
猶予は24時間。

この3人を消すと、世界の武器市場をクレインが1人占めすると言う事にビショップは気づく。


ビショップは屋上にいた警備を狙撃した後、医療ヘリに身を潜めて空から侵入した。
その後館内の防犯カメラに不具合を起こさせ、深部に潜り込んで行った。

その騒ぎで厳戒態勢となり、アダムスはセーフルームに逃げた。
ビショップはその隙を見て、セーフルームで待ち構えた。

しかし、すぐにアダムスを殺しはせず、取り引きを持ちかけた。
商人であるアダムスは、身を乗り出して話しに乗った。


反撃


ビショップはアダムスと手を組んで、クレインを潰す事にした。

まず、アダムスの死を偽装した。

その後、クレインを潜水艦待避所に呼び出した。
「ヴァルナ北の埠頭へ。女と来い。
アダムスの死体は最大のお宝と一緒にある」

クレインはアダムスの遺体捜しと待避所の確保、そしてビショップ殺しを部下に命じた。

ビショップは待避所に仕掛けをして待ち構えた。
1人対大勢だが、仕掛けによって次々にクレインの部下を消していく。
クレインはその場には現れず、その様子をカメラ越しに見ていた。

ビショップは姿を捕えられないまま、あっという間にジーナとクレインの居る船に潜入していた。

船上で暴れまくるビショップ。
ジーナは負傷しながらも生き延びてクレインと再会した。

その頃にはクレインが船に爆弾を仕掛けて逃げ出そうとしていた。

ビショップはジーナを脱出カプセルに乗せて逃がした。
ボートで逃げようとするクレインをビショップは追い詰める。
最終的にはタイマンとなり、逃げられないようクレインをチェーンで拘束した。

爆発の時間が近づいている。
ビショップは、泳いで逃げても爆風に巻き込まれるとクレインに脅されるが最初から泳いで逃げる気などないようで、船内に駆け込んでいった。

そして船は大爆発を起こした。

ジーナは救助された。

大爆発の騒ぎに、アダムスらも港に来ていた。
船はバラバラになっており、アンカー収納部しか残っていなかった。
「伝説も死ぬ」
アダムスも今度ばかりは、ビショップの死を感じた。


カンボジア、プノンペン


ジーナは元の生活に戻っていた。
メイとは友人になったようで、手紙でのやりとりをしていた。

そこへビショップが姿を現す。


その頃、アダムスはアンカー収納部の事を調べていた。
「錨鎖を収納する為の独立した補強室。
潜水鐘。
空気を含む鋼の部屋で水中で通常呼吸が可能」
そしてビショップが生きている事を確信した。

念の為、港の防犯カメラを確認する。
すると思った通り、夜になってからビショップがアンカーから抜け出すのが映っていた。
その映像をアダムスは削除した。

「バン!
お前は死んだ」


おしまい


かんそう:


「メカニック」の続編は、ステイサムの特異な水関係のシーンがたっぷりで、迫力のあるアクションが堪能できました。

ストーリー的には1よりはシンプルではありますが、その分無心でアクションに集中できますし、最後はビショップらしい「死んだ振り」で締めていました。

ただのアクションだけなら他の作品でも楽しめますが、メカニックの魅力はビショップお手製のいろんな小道具だったり、手法にあると思います。
それも、数々の難攻不落を落とす為に駆使されていて文句はない!
……のですが、お相手役がジェシカ・アルバだけあって、ジェシカのサービス水着シーンなどは、正直ステイサム目当てにとっては邪魔に感じましたw

あとあまりにもストーリーがシンプル過ぎて、他のアクション作品との差別化が薄まってしまった感じは、欲を言えば残念でもありました。

とにかく隙あらば戦うといった感じの、ビショップのパワフルさは見てる方が息切れする位。

得意の飛び込みや水中シーンは、とにかく格好良かった!

飛んでいるハングライダーの羽に飛び乗ったのも、もちろんノースタントだと思いますが……。
どうやって撮影したのか分かりませんが、凄すぎ!

ステイサム・プロモとしては言うことなし!



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