2018年7月22日日曜日

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー



ジェフ・ワドロウ キック・アス ジャスティス・フォーエバー DVD

2013年作品

キック・アス(2010)続編

アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ジム・キャリー、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ジョン・レグイザモ、リンディ・ブース

あらすじ:



3年後


デイブ(キック・アス)は高校生になり、ミンディ(ヒットガール)は亡き父親の親友マーカスの元に引き取られて暮らしていた。
マーカスはミンディに普通の女の子になって欲しかったが、それは無理だった。

相変わらず活動を続けるミンディとデイブは、スーパーヒーロー・チームとして特訓をするようになっていた。


一方、キックアスに父親を殺されたクリス(レッドミスト)は、キックアスへの復讐に燃えていた。
そんな思いに反対していた母親が事故死をした事がきっかけで、復讐に拍車がかかる。

母親の遺品のボンデージに身を包み、犯罪組織のボスだった父親のようにスーパーヴィランになる決心をつけた。
レッドミストはヒーローの名前だと別れを告げ、マザーファッカーと名乗った。


ミンディ


ある日ミンディはデイブとヒーロー活動をしていると、マーカスから連絡が入り慌てて家に戻った。
うまく誤魔化せたと思いきや、顔についていた血痕でマーカスにヒットガールをしている証拠を押さえられてしまった。

マーカスは、保護者の言う事を聞くべきだと、デイブとは距離を置き、ちゃんと学校へ行く事を約束させた。

翌日、学校でミンディはデイブにヒーロー活動を辞める事を宣言した。


デイブから考え直すように声を掛けられても、ミンディの決心は固かった。
マーカスの言う通り、キラキラ女子のブルックのお泊り会にも参加した。


ブルックは表向きは誰もが憧れる人気者的存在だったが、ただのビッチだった。

他に2人の女子がいたが、女子だけになると下ネタで盛り上がり、まだ経験のないミンディをバカにした。

ブルックは何も知らなそうなミンディにユニオンJの動画を見せた。
最初はピンと来なかったものの、最後まで見ているとミンディもドキドキして来る。

「外見は私達と違ってもやっぱり男の子が好き。
本能に逆らわないで」

怖くなったミンディは家に帰ろうとするが、ブリック達にそそのかれてその気になってしまう。
「クラスの女子がうらやむチャンスをあげるわよ。
身体にピッタリした服で毎日家を出て、みんなに崇拝されたくない?」


ダンス部


ブルックはミンディにダンス部のオーディションを受けさせた。
ブルックの目的は皆の前で恥をかかせるはずだったのだが、ミンディはバトル・シミュレーションをしてアクロバットを見せて喝采を浴びた。
入部どころかキャプテンとして認められ、ブルックの作戦は大失敗となってしまった。


デイブ


1人になったデイブは、キックアスとして街に戻っていた。
歓迎されたものの、仲間が欲しくなり物理学教授のドクター・グラビティに連絡を取った。

グラビティの紹介で、チームを持っている男と会う事に。


ジャスティス・フォーエバー


そのチームは、ジャスティス・フォーエバー(JF)といい、元マフィアでリーダーのストライプス大佐とその愛犬アイゼンハワーの他、4組のヒーロー達がいた。

行方不明の息子、トミーを捜すマスクの夫婦、リメンバー・トミー。
活動は週3回。

ナイトビッチは、姉が殺されたのがきっかけだった。

ゲイでいじめを受けてきたインセクトマンは、自分を偽りたくないからマスクは着けていなかった。

バトルガイは、ポルノサイトの常連に両親が殺されたのがきっかけだったが、その声でデイブは友達のマーティだと見破り、お互い認識しあった。
その為、親が殺されたというのは嘘だった事がバレた。

デイブとグラビディは早速仲間入りをし、歓迎を受けた。

早速JFとして活動を始める。
JFは、ただ悪党を懲らしめるだけではなく路上生活者に食事を与えたり、酔った女子大生を家に送ったりと、市民の手助けをしていた。

仲間達と訓練や活動をする中で、デイブはナイト・ビッチと関係を持つようになっていた。マスク姿のままで。


デート


久しぶりに学校でデイブとミンディは顔を合わせた。

デイブはまだミンディをヒーローに戻そうとするが、ミンディは「約束」を破る事は出来ないと頑なだった。
そんなミンディに「ダンス部に入っても君は君だ。ヒットガールは普通の女子高生じゃない。殺されてもデートなんかしない」と言ってしまう。
ムカついたミンディはその場で、近くにいたスポーツ男子サイモンに声をかけてデートに誘った。


トッド


デイブは、マーティと2人でヒーローをしている事が心苦しくなり、もう1人の友人トッドもJFに誘った。
ちょうどJFにも仲間が増えている所だった。

トッドは喜んで、コスチュームを造り名前を考えたが、どうしてもキック・アスのパクリになってしまい2人と意見が合わなかった。

これまで1人取り残されていた恨みも引き金となり、トッドは自分のチームを作ると仲間割れしてしまった。

それもそもはず、デイブが仲間にしたいのはミンディだった。


初デート



ミンディは初デートの夜を迎えていた。
マーカスもやっと娘らしい行動を取るミンディに喜んで送り出した。

しかしサイモンがミンディを連れて行ったのは、暗い森の奥だった。
そこで人の気配を感じると、実はブリック達の車に囲まれていた。

サイモンはブリックの仲間で、ミンディをはめたのだった。
「私達ダサい子は捨てるの」

ブリックはミンディにダンスでお株をとられたことに恨みを持っていたのだった。
ミンディは1人、森に置き去りにされてしまった。


励まし


ミンディはその足でデイブの部屋に侵入していた。
どうしたらいいのかわからず、デイブに抱き着く。
「明日学校でどうしたら? 恥ずかしい」

デイブはミンディはヒットガールなんだ、と励ます。
「相手の得意分野で勝て。
本当の君になって」


復讐


翌日、ミンディはブリック達に負けないイケイケのファッションとメイクで登校した。
ランチタイムには食堂で、ブリック達に復讐をした。
父親が国防研究員から買った暴動鎮圧の為の過激な道具で。

それを使われると、激しい嘔吐と下痢を引き起こす、ゲロゲリ棒だった。
そんなものがあるはずないと信じるブリック達は、余裕だったがすぐにその効果はわかった。
棒が触れるとたちまち、嘔吐と下痢に襲われるのだった。

ブリック達は嘔吐と下痢まみれになり、食堂で恥をかいた。


父親


デイブが帰宅をすると、自室に父親がいてキックアスの衣装を見つけられていた。
息子が心配で麻薬を捜していて見つけたというが、麻薬よりも悪いと心配をした。

しかしデイブは父親のように自分を恥じて生きるのは嫌だと、反抗した。
家で筋トレに励んで、見栄えをよくして無駄に長生きするだけ。
「父さんなんか死んでも誰も気にかけない」
デイブは酷い言葉を残して家を出て行った。


マザー・ファッカー


マザー・ファッカーとなったクリスは、両親が雇っていたハビエル(ジョン・レグイザモ)をそのまま雇っていた。

早速、コンビニ強盗をして悪役としての知名度を上げて行く。
金に物を言わせて、ゴツいトレーナーもつける事に。

トレーニングでボコボコにされると、クリスは金の力で黒人ファイターを雇った。
ブラック・デスと名付けた。
ハビエルは、あまりの人種差別っぷりに注意をしたが効果はなかった。
他にも金で殺し屋を雇うよう、ハビエルに手配させた。


ある日、JFが売春組織から未成年者達を救出した。
売春組織壊滅のニュースは広まり、クリスはそれがキックアス達の仲間の仕業だと知った。

「俺の仲間は!?」

ハビエルに問い詰めると、服役中の叔父ラルフが「今は動くな」と命じていたという。
身長162センチで凶暴な殺人鬼、ビックトニーなら協力する、と言われるとクリスは「腫瘍(テューマー)」と名付けた。

元中国マフィアで求職中の男は、チンギス・半殺し。

元KGBで同じ監房の女囚を食べてしまったカタリナ・ダンブロフスキは、マザーロシア。

次々と仲間を集めた。


叔父ラルフ


クリスは刑務所にいる叔父ラルフに呼び出された。
ラルフは組織のボスの後釜として、クリスに殺し屋を雇う事を止めるようにいった。
キックアスの事など忘れるように、と。

しかし言う事を聞く気のないクリスに、ラルフは本当の悪を教えるといって電話を繋げた状態で、外で待つハビエルを殺した。
クリスはショックを受けつつも、ラルフに礼を言った。
「これが必要だった」


戦争の始まり


ストライプ大佐の家でもあるJFのアジトに、クリスのチーム、「毒々デカマン軍団」が侵入してきた。

さすがの大佐も1人と多数では敵わなかった。
クリスは大佐の正体も突き止めていた。
本名はサル・ベルトリーニ。
宗教に目覚めるまで、クリスの父親の部下だった。

クリスたちはアジトをめちゃくちゃにした。
その中にあった、書類から「ミランダ・スエドロー」という名前を見つけていた。
インスタを検索して、ミランダがナイト・ビッチの中身だと突き止めた。

大佐は首を切断されて殺された。


ナイト・ビッチ


クリスたちはナイト・ビッチの自宅に押し入った。
目的はキックアスにメッセージを伝えさせる事だった。

すぐに警察も駆けつけたが、まったく敵わなかった。


現実


クリスたちのせいで、警察はマスクやコスプレしている人間をすべて逮捕する事になってしまった。
そこにはキックアスも含まれていた。
突然ヒーローであっても、社会の敵とされてしまった。

デイブは父親から「現実からしっぺ返しを食らう」と言われた事を思い出した。


デイブは素顔で、素顔のナイト・ビッチを見舞った。
犯人を見つけるというデイブに、ナイト・ビッチは言う。
「それでどうなるの?
私達ヒーローでも恋人同士でもない。
お互いの本名も知らない。
現実に戻る時だと思う」
いい世の中を作るはずが、より悪くなっている事に気づいた。

デイブは父親に謝ろうと帰宅した。

すると、キックアスの衣装を証拠として父親が警察に捕まっていた。
デイブの身代わりになっていたのだった。

檻の中に入れられた父親に、デイブは約束をする。
二度とあのスーツを着ない事を。


偽物


その頃、アジトでクリスは捕まったキックアスが偽物だと気づいていた。
自分と同年代のはずだから。
そこへトッドが「その通りだよ」と声を掛けた。
トッドは、悪の軍隊に志願していたのだった。

「逮捕されたのはキックアスの父親、リズースキーさんだ」
そう情報を与えるとすぐにクリスはトッドをVIP扱いした。


デイブの父親は、すぐにクリスの手配で檻の中でボコボコにされ殺されてしまった。

デイブはヒーローをすぐに辞めていれば、父親は死ななかったと後悔した。


復活


デイブは父親の葬儀中に、クリス達に襲われ誘拐されてしまった。
しかし、ミンディがその車の屋根にしっかり乗っていた。
攻撃を受けながらもミンディは、なんとか敵を減らしつつデイブを助けた。
1人残した男に、マザーファッカーの隠れ家を聞いた。

ミンディは完全にヒーローの心を取り戻していた。
「お父さんはあなたを愛してた。
私のパパと同じ。
だからつらさが分かる。
それがヒーローになる意味かも。
苦しみを善良な心に変え、正義を行う。
あなたは言った。
自分の人生を生きなきゃいけないと」

マーカスにももう隠さなかった。
「私はヒットガール」


対決


ミンディは、敵地に乗り込む前にSNSで仲間を募った。
そしてデイブに「最後の手段」の注射器を持たせる。
「コミックと違って今夜は本当に人が死ぬ。
パパはすべてに備えてた」


2人は、クリスのアジトに乗り込んだ。
その背後には大勢の仲間もいた。
善と悪との全面対決が始まった。

デイブはクリスと、ミンディはマザーロシアと戦った。

いざとなった時に敵だったはずのトッドがマーティをゲリゲロ棒で助けた。


ミンディはマザーロシアに苦戦していた。
最後の最後で、「最後の手段」の注射器を取り出した。
するとマザーロシアに気づかれ取り上げられてしまう。
「こんな注射で私を殺せると思うか?」
マザーロシアはミンディに注射を打った。

実はその注射は毒ではなく、アドレナリンだった。

パワーアップしたミンディはマザーロシアに止めを刺した。


一方、デイブとクリスは屋上でタイマンを張っていた。
デイブが優勢となり、これまで殺された仲間の恨みを晴らしていると、クリスは屋上の天窓から落ちかけてしまう。
すかさずクリスを助けようとデイブは手を伸ばした。
それでも手を離せ、と暴れるクリスは落下していってしまった。

落ちたのは大きなサメのいる水槽の中で、助かったと思いきやサメに食べられて死んでしまった。


善は悪に勝った。
だが、デイブには疑問だった。
「世界はよくなったのか?
それとも僕が始めた騒動が終わっただけなのか?」

JFが集まり、ヒットガールも入れて円陣を組んだが、デイブは最後の円陣にした。


ミンディは街を出た。
最後に、デイブにファーストキスを捧げて。

デイブは真のタフガイになる為の訓練は続けていた――。


おしまい


かんそう:


相変わらず真面目におバカをやっていて、安心して見れるシリーズ作品。

前作と比べると、クロエちゃんがすっかり成長していますが、こちらも相変わらずの可愛さ。

可愛く過激で頼れるヒロインが、一生懸命普通の女子学生になろうとしているというエピソードも面白かったです。

キックアスの魅力は、あくまでもヒーロー、ヒロインにもリアルな生活があって、それもまだ自立していないという所だと思います。

人助けだけでも大変なのに、家族、友人、学校、恋愛など等身大の悩みも抱えている。

ヒーロー、ヒロインであっても、助けるだけではなく助けてもらう存在が必要。
どこか身近に感じつつ、あんな事は誰にでも出来る事ではないな、と思ったり。
頼もしいけど、友達のようにも感じられる。

でも、今回のラストではミンディは1人で生きる道を選んでいます。

続編はなかなか難しいようですが、その時にはフランケンみたいになったクリスが復活してると良いな~と思いますw
今度こそ、仲間になって欲しいw



0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...