2018年7月29日日曜日

モンスター上司2



モンスター上司2

モンスター上司 続編

2014年

ジェイソン・ベイトマン、ジェイソン・サダイキス、チャーリー・デイ、ジェニファー・アニストン、ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、クリス・パイン、クリストフ・ヴァルツ、ジョナサン・バンクス



あらすじ:



起業


ニック、カート、デールの3人は独立して起業し、新シャワーヘッド「シャワー・バディ」を発明していた。

セルフ洗車機のように、1つのノズルで洗剤と水が出てくるというものだった。

ある日、北米の大手カタログ通販会社、ボールダー物流のレックス・ハンソンから買収を持ち掛けられるが、独立が目標だった事からそれを断った。

するとレックスの父親、バートが割り込んで来てその気概を買った、とパシフィックショアからの融資を紹介してくれた。
しかも、10万個という大量発注の約束もして。
その代わり、独占販売という条件だった。

3人は喜んで承諾し、50万ドルの借金をして、シャワー・バディを10万個作る体制を整えた。


だが実際、10万個の用意が出来た報告をしに行くと、バートは注文を取り消した。
それにより彼らは借金の返済が出来なくなる。
会社は差し押さえ、10万個の在庫はタダ同然の値段で落札する。

これはバートが最初から仕組んでいた罠だった。


仕返し


3人は仕返しを考えた。
レックスを誘拐して身代金を要求する事にした。

まずは、前回も頼ったM・F・ジョーンズに相談をした。
結果、レックスの家に侵入して、笑気ガスで眠らせる事に。

笑気ガスは、デールの元上司ジュリア(ジェニファー・アニストン)の病院から盗んだ。
病院では、夜ジュリアのセックス依存症のセラピーを行っていたが、それに紛れて気を逸らした。

しかし、盗みに入った事は防犯カメラでバレバレだった。


レックスの家には、家政婦が出入りする隙に潜入した。
するとレックス本人も帰宅してくる。
3人はクローゼットの中に隠れていると、漏れた笑気ガスを吸ってそのまま寝てしまった。

朝目覚めると、レックスは車のトランクに押し込まれていた。
知らぬ間に誘拐に成功していたのかと思いきや、それはレックスのドッキリだった。

寝ている3人を発見して、事態を察して誘拐された振りをしていたのだった。

レックスは、通報せずに「俺の誘拐に俺を加えろ」とアホな事を言い出した。


レックスの誘拐



レックスは、最近父親とうまくいっていなかった。
だからすでに脅迫状を送ったという。500万ドルの身代金に書き換えて。

しかしレックスを信用できないという意見もあった。
一度はハンソン親子に騙されている。

するとレックスは勝手に怪我をして、暴力を受けたと通報するぞ、と脅した。

仕方なく、レックス誘拐を実行する事になった。


バートに電話を掛けて、24時間以内に金を用意しろと脅した。
レックスも電話に出て助けを求める演技をした。

俺の為なら、親父は金を出す。
警察にも通報せずに、簡単に大金が手に入ると4人は浮かれていた。


警察


ところがすぐに警察が3人の会社に来ていた。

バートとの取り引きで恨みを持っていると、目をつけられたのだった。

レックスは、父親が警察に通報した事で落ち込んだ。

警察が関与した以上、計画は中止。
3人はレックスにそう提案したが、レックスは引かなかった。

クソ親父への復讐を手伝いたい。
案を出し合って気に入る案がなかったら諦める、とアイデア出しをした。


計画


結果、1つの案がまとまった。

レックスを空き倉庫に縛る。
追跡不能の携帯でバートに連絡をする。
「4番通り橋のベンチで待て」
バッグには追跡装置が入れられ、橋は総動員で監視されるだろう。

ベンチには携帯を仕込んでおく。
バートが来たら携帯で移動を指示する。
「マンドレークホテル下の駐車場4421番に停めろ。
そこにある赤いバッグに金を移し、受け渡しの指示を待て。
尾行させたら息子を殺す」
バートが駐車場に着いたら電波は不通に。
そこに赤いバックはなく、変装した3人が登場。
銃は持っているが、中身はカラ。怪我人は出したくないから。

服を奪い、警察に受け渡し場所に移動すると連絡を入れさせると、バートの替え玉が駐車場から出て行く。
警察は偽物を追う。

行く先はホッケー戦で混雑するステイプルズ・センター。
偽バートは金を置くとホームレスがバックを奪うので、警察は捕り抑える。
しかしバッグの中身は金ではない。

偽物は服を脱ぎホッケーファンに混ざって逃走。

その頃には、バートは車のトランクで発見され金は持ち逃げ完了している。
倉庫にいたレックスは、警察に保護され父親と無事再会する。

ほとぼりが冷めたら金は山分け。

4人で出し合ったアイデアのたまものだった。

またしてもM・F・ジョーンズに頼んで、追跡不能携帯を用意してもらった。


実行


レックスは計画実行となると、友情の証にプレデターの牙を渡した。
3人とレックスにはいつの間にか友情が芽生えていた。

計画通り、レックスを倉庫に縛り付け、バートに連絡を入れた。
バートの最優先は息子ではなく、金だった。

バートが4番通り橋に到着したのを見て、携帯を鳴らした。
しかし、鳴っているのは手元にある携帯だった。
カートが間違えて自分の携帯をベンチに貼ってきていたのだった。
仕方なくカートの携帯にかけてバートに連絡をした。

マンドレークホテルで待機していると、突然ジュリアが訪ねて来た。
防犯カメラに映る3人を見て以来、ずっと監視していたのだった。
「何か企んでいるようだけど、通報されたくなければ取り引きに応じて」

ジュリアの狙いは、デールとのセックスだった。
「私を拒んだ唯一の男。
あなたよ。私の白鯨さん」
いやがるデールだったが、他の2人が一緒にやろうという提案を受けて仕方なく応じる事に。
しかし、いざとなるとジュリアをバスルームに閉じ込めて、計画に戻った。


駐車場でバートとマスクを被った3人が対面した。
銃を向けると、金の入ったバックを簡単に入手できた。

しかしバートは、それ以上は言う事を聞かず、携帯や服を渡す事を拒否した。
銃にも恐れていないようだった。
「撃ってみろ。タマなしめ」
そういって挑発までしてきた。

確かに弾は入っていないから撃つ事は出来ない。
だがその時、バートは銃弾に倒れた。

倉庫から抜け出したレックスがバートを撃っていたのだった。

レックスは種明かしをした。
「最初は、3人を騙して金を総取りするつもりだった。
でも親父に見捨てられ気付いた。
親父が死ねば遺産が手に入る。
お前らは親父殺しの犯人としてムショ行き。
凶器は俺を誘拐した時に盗んだ銃」

するとカートが今のセリフをボイスレコーダーで録音した、とドヤ顔で見せた。
隠しておかないと意味がないのに、あっさりとレックスに取り上げられ消された。

レックスは警察に見つかる前に、倉庫に戻って行った。


窮地


バートの遺体が残ったまま、3人は慌てた。

その頃、刑事はあまりにも時間がかかっている事から、ここで金の受け渡しをしているんだ、と気づき突入を開始した。

そうとは知らない3人の前に、M・F・ジョーンズの運転する車が現れた。
「サツを倉庫に誘導する」
レックスが戻る前に間に合えば、警察は3人を信じるだろう、と。

そして警察を倉庫に誘導した。


ギリギリ間に合ったかと思いきや、レックスは倉庫で拘束された振りをしていた。
当然、刑事はレックスを信じた。

だがその時、レックスの持つ携帯が鳴った。
それは血のついたズボンの代わりに、レックスがカートのズボンを横取りしていた為、ポケットに携帯が入ったままになっていたのだった。

その着信音は4番通り橋で刑事らも聞いていたケイティ・ペリーの曲だった。
「ここで縛られていたのなら持っているはずがない。
ズボンも替えた!」

刑事がレックスに何故携帯を持っているのかと詰め寄ると、レックスは開き直ってその男を人質に取った。

警官達がレックスに銃を向ける中、デールは堪えきれずプレデターの牙を持って襲いかかった。

デールはレックスに撃たれたがその隙に、刑事が反撃してレックスは逮捕された。


その後


デールは入院していた。

ジュリアが見舞いに来ると、怒ってはいなかった。
昏睡状態の中で、ジュリアは目的を果たしていたから。

3人はいくつもの重罪で逮捕されたが、デールの功績によって不起訴となっていた。

会社は2日前に差し押さえにあっていた。
落札したのはD・H・トラスト。
そのおかげで商売繁盛になっていた。

M・F・ジョーンズも、フローズンヨーグルトのピンクベリーのフランチャイズ店舗を買収していた。


おしまい


かんそう:


1作目を見た時は、あまりの品の無さに笑うよりも引いていたのですが、2作目を見てこの作品のノリ、のようなものが理解出来た気がしました。
1作目よりは、楽しんで見れました。

このノリを掴んでからもう一度1作目を見たら、印象が変わるような気がしています。

まず、1作目ではジェニファー・アニストンが依存症の下品な歯科医を演じていた事に、違和感があってしょうがなかったのですが、逆にこの役をジェニファーがしている事に意味があるんだ、と2作目で理解できました。

名も知らない女優さんだったら、そういうキャラという事でスルーするくらいでしょうが、あのジェニファーが演じている事での面白さが増しているんだと思います。

3人組のバカさ加減も、それこそがこのシリーズの売りなので、とことんバカでいいんですよね。
その割になんとなく上手く行ってしまう所もご愛嬌。

ジェニファー演じる歯科医はもちろん、悪事といえば頼りにしているM・F・ジョーンズや、前作で投獄させたモンスター上司(ケヴィン・スペイシー)のお馴染みキャラが登場して、わくわくしました。

今回の軸となった新キャラ、ハンソン親子ももしも3があるならまたちらっと登場したら嬉しいと思えるような、極悪キャラでした。


といった感じで世界観は変わらず、その後のストーリーになっていますので、「モンスター上司2」というタイトルに間違いはないのですが、もはや「モンスター上司」のストーリーではありません。(ややこしい)

それが嫌だから、独立しよう。
と、バカの割に? かなりしっかりと新たな生活をスタートさせていました。


今思い返すと、1を見た当時よりもコメディ経験値が上がって、コメディに対する理解力がUPしたのかもしれません。

1はアマゾン・プライムにあるので、また見てみようかな、と思いました。

それくらい、2はくだらなくって、楽しめました。

刑事役で、ベター・コール・ソール/ブレイキング・バッドのジョナサン・バンクスが出ていました。


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