2017年1月9日月曜日

クールワールド




ラルフ・バクシ クール・ワールド DVD

1992年作品

キム・ベイシンガー、ガブリエル・バーン、ブラッド・ピット

あらすじ:事故によって、リアルな現実世界から、アニメの世界に紛れ込んでしまうが、母親を失った現実から逃げるようにアニメの世界に居座り・・・。




実写とアニメという事で気になっていた古い作品。
アマゾンプライムで、「あと少しで期間終了」になっていたので、見ました。

【おはなし】

1954年 ラスベガス。

フランク(ブラッド・ピット)は、新しいバイクに母親を乗せ、走っていると事故に遭ってしまう。

それが、アニメの世界から見られていてフランクはクールワールド(アニメの世界)に吸い込まれてしまう。

クールワールドでは、現実に行く実験をしていたのだが、電気の誤作動で失敗。
結果、引っ張り込んでしまったらしい。

ヒゲ博士は、人間であるフランクに実験を手伝ってもらう事にする。

1992年 ラスベガス。

出所間近の漫画家ジャックは、自分の描いたお色気キャラクター、ホリーに漫画の中に引き込まれる。

彼こそ、漫画クールワールドの作者だった。

ジャックはすぐに人間世界に戻るが、フランクはすっかりクールワールドの住民となっており、ハリス刑事と呼ばれていた。

本来ならばクールワールドには人間は無用。
ジャックの騒ぎを調べる事に。


ジャックを度々クールワールドに誘うホリーは、人間に憧れていて、人間と同じ事をしたいと思っていた。

その為、ジャックを誘惑し関係を持つと、まんまと人間(キム・ベイシンガー)になってしまう。
さらに、ジャックのペンをこっそり盗んでいた。
そのペンを使うと、すでに存在しているキャラを消してしまう事が出来るのだった。

邪魔をするキャラは消すホリー。

人間界へ行くと、今度はジャックがアニメ化していく。

ホリーもまた、完全ではない為、時折アニメ化するようになる。

刑事として、人間界に2人を追うフランク。

フランクには、クールワールドにアニメの彼女が居たが、アニメと人間という事で一線を越えられないでいた。

人間界に戻ることを聞いて嫉妬する彼女。


完全に人間になりたいホリーは、何故か電気に触る事に執着。
あるホテルのネオンを見つけ、あれだ! と目指す。

人間界に潜り込んでいたヒゲ博士もホリーにバラバラにされ、止める事は出来なかった。

そこにフランクが追い付くが、ホリーの演技に騙されて突き落とされて死んでしまう。

ホリーは電気に触る事に成功。

その瞬間、街中にキャラが溢れて行き、アニメと人間の世界が混ざるように。

だがアニメのヒーローが電気を取り戻し、最悪の事態を回避する。

フランクの死体は、アニメ仲間がクールワールドに運ぶ。

すると、ルールだという事で、フランクはアニメになって生き返る。

そしてアニメの彼女と見事つきあえるようになった。

おしまい。


【かんそう】

まず、タイトルと実写とアニメが融合した作品という情報は知っていて、いつか見てみたいと思っていたんですが、実際に見てびっくり。

ブラピが出ていたんですね。

結構なメインなんですけど、立場的にちょっと地味ではありました。

やっぱり目立つのは、人間になりたい、その為なら何でもするというアニメのお色気女子、キム・ベイシンガーでした。

ガブリエル・バーンも、タジタジって感じでw


まず一番気になっていた映像表現ですが、CG当たり前の今の時代に見ても、良くできているなーと思えました。

むしろ時代を想えば、すごい事なのでは・・・?

またCG全盛の今だからこそ、2Dと実写の融合した不思議な世界観が魅力的に思えました。

こういうのって、やろうと思ってやっているというよりは、時代のなせる技だったりするのかなーと。

だって、本当ならアニメも3DCGでやりたいんじゃないかな、とか。

だけど、それよりは、この2D世界に実写という組み合わせの方が個人的には味があって、好きだなーと思いました。

ただ並んでいるだけではなく、それぞれが演技をして、なおかつ、髪に触れたり、抱き合ったりという接触もあるのですが、これがかなりがんばっています。

1点、惜しいのは目線位。

どうしても目線が合っていなく感じるシーンがあって、それだけ残念でした。

もしあそこでバッチリ合っていたら・・・。

見てみたかったですね!


という感じで、この作品にストーリーまでも求めるのは酷かな、と思いますw
もう映像を作る事がほぼ目的の7、8割だと思うので。

実際、作中でもアニメの意味のない動きみたいのを見せられることが多かった、というか気になりましたが、それは仕方ないと思っています。

それに、それが見たいものでもありますしね。

ただ、その割には、アニメとは親和性のあるRPGのような「ネオンをさわりに行く」みたいなネタがあったり、人間とHすると人間になれる、とかなかなか過激な設定があったり、とストーリー自体もがんばっていたなぁ、とは思います。

でも、ブラピで始まりブラピで終るんですけど、主人公感のなさってのは一体・・・。

ホリーはただお騒がせしただけって感じですけど、アニメのキャラと人間になった時の差のなさには、感動しました。

そして最後にアニメになったフランクのやっぱり、脇キャラ感w

クールワールドが、アニメの世界という事で、変なキャラいっぱい出せるはずなんですけど、意外とちゃんとしたストーリーになっていて、そんなにしっちゃかめっちゃかではなかったんですよね。

やっぱり真面目に実写との合体をやっていたんだと思います。

そして、それは素人の目から見たら大成功してると思うんですけど・・・。

こういう楽しい映像で新しい物ってもうなかなか出にくいのかもしれないですし、今は動画アップロードで実験しておしまいって感じなのかもしれませんね。

ある意味、貴重な作品なのかもしれないなーと思いました。


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