2017年6月29日木曜日

サスぺリア2




【送料無料選択可】洋画/サスペリアPART2 日本公開35周年記念究極版 [Blu-ray]

1975年
イタリア

監督ダリオ・アルジェント

デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコロディ、ガブリエレ・ラヴィア、マーシャ・メリル、クララ・カラマイ、ニコレッタ・エルミ、エロス・バーニ

あらすじ:


テレパシストの女性がある殺人者を察知した事から、殺されてしまい……。


子供の歌と共に、ナイフで誰かが刺されている影が映る。
血のついたナイフが床に落ちると、そのナイフに近寄るのは小さな子供の足だった。


超心理学会


テレパシーについての講演が行われている。
能力を持っているという女性、ヘルガ・ウルマンが紹介される。
デモとして会場の客にテレパシーを使ってみると、突然取り乱し始める。
誰かが私を刃物で切りつけようとしている、強い殺意を感じるといい悲鳴を上げだす。

その時、客席から退席をし、トイレに向かう人物が。
だが鏡は雲っていてその顔はわからない。

ヘルガは講演後の会場で、客の前では言えなかった詳細を一緒に講演していたジョルダーニとバルディに話す。
子供が一緒にいた。奇妙な光景よ。
文章にまとめて明日渡すから研究材料に使って。
本当は誰が犯人か知ってるの。

その人物は影からヘルガを見ていた。
そしてヘルガもその存在を感じていた。

犯人と思われる、目の周りを黒く縁どるアイラインを引く目がアップになる。


奇妙な絵


ヘルガが自宅にいると、また何かを察知した。
呼び鈴が鳴る。
ドアを開ける前にすでに殺意に驚くヘルガ。
すると、ドアを開けて大きなナタのようなものが振り下ろされる。
犯人は、ヘルガが書いていたテレパシーで見た殺人者のレポートを見つけて握り潰した。


その頃、ピアノの教師マークは自宅の近くで友人のカルロを見かけて話していた。
目の前にあるバーでピアノを弾いているのがカルロだった。
カルロは、同じピアノ弾きなのに格差がある事を酔っぱらいながら愚痴っている。
すると、夜空にうっすらと悲鳴が聞こえる。
良くある事なのか、特に気にしない2人だったが別れた後にマークがふと自宅のマンションを見上げると、血まみれで助けを求めるヘルガが窓にへばりついているのが見えた。
慌ててヘルガの部屋に行くと、そのまま窓ガラスに前のめりになりガラスで首を切って死んでいた。
窓の下には、茶色いレインコートの男が歩いて去って行くのが見えた。
カルロはまだ飲んでいた。


ヘルガの部屋の廊下には、ブキミな顔の絵が左右の壁に隙間無く並んでいた。
マークはふと違和感を覚える。
絵が1枚、なくなっているように感じたのだ。
それを刑事に確認するが、現場保存は捜査の鉄則だと言われ、誰も触ってないと分かる。
そして、絵が無くなったような隙間もなかった。


記者ジャンナ


取り調べを受けるマークの前に、1人の女性記者ジャンナ・ブレッツィが登場する。
目の周りをアイラインで黒く縁どっている。
刑事には顔馴染みのようで歓迎はされていないが、ずうずうしく取材をしようとする。
マークに気づき、ちゃっかり写真を取ると、翌朝第一発見者だと一面に掲載した。
お陰でマークは犯人にも顔を知られた事となる。

4時間も尋問を受けた帰り道、まだカルロは道で酔いつぶれていた。
声を掛けたついでに、犯人を見なかったかと聞く。
そして、絵の話もした。
するとカルロは「絵が消えた事に重要な意味があるんじゃないか」と言った。


ヘルガの埋葬で、ジャンナと再会をするマーク。
新聞掲載が迷惑でしかないマークに、取材に協力してと、ジャンナはしつこくつきまとった。


マークとジャンナは、ジョルダーニとバルディを訪ねる。
講演での出来事を詳しく聞き、その時犯人が会場に居た事を知る。
その後、もともとジャンナを鬱陶しく感じていたマークは、些細な事をきっかけにもう1人で調べるとジャンナと別れる。


荒れるカルロ


マークはカルロの自宅を訪ねる。
カルロの母親は、目の周りを黒く縁どり、元女優だと言った。
少し頭がおかしいのか、会話はかみ合わずカルロを呼んだ後で、やっぱり居ないと言い出す。
そして帰り際に、マッシモ・リッチの家に行ったと教えてくれた。


マッシモ・リッチを訪ねると、目の周りを黒く縁どり、化粧をした男が出てきた。
マークは家を間違えたかと想うが、そこにカルロは居た。
だが、具合が悪いという。
マークに気づくと、カルロはアル中でゲイだ、と自嘲した。

マークはもう一度事件の夜の事をカルロに聞きたかった。
部屋から消えた絵、消えた事が重要だ。秘密があった。
だが、カルロは酔っ払いの戯言でもう忘れた、と言う。
そして、関わるな。危険人物を刺激するなと、マークを止めた。
だが、マークは危険だからこそ惹かれるといい、手を引こうとはしなかった。


子供の歌


マークは目撃者として有名になっていく。
ある日自宅で作曲をしていると、屋上に人影が。
集中しているマークは天井からピアノに落ちる砂埃に気付かないが、物音に気付く。
ふとピアノを弾く手を止めると、窓の外から音楽が聞こえてきた。
ヘルガが死ぬ前に聞いていた子供の歌だ。
再び作曲に戻った振りをしてピアノを弾き続けると、ドアを開けてレインコートの男が入って来た。
マークの居る部屋に近づくが、マークも気配に気づき近くにあった置物を手に取る。
その影が部屋から見えた時、電話が鳴った。
その瞬間、部屋のドアを閉めて助けを求める。
電話の相手はジャンナだった。
ドアの外では殺してやる、としゃがれた声で話している。
ジャンナに警察を呼んでもらうが、茶色いレインコートの男が去っていくのが窓から見えた。


すぐにマークは、子供の歌のレコードを買った。
そしてジョルダーニとバルディに聴かせた。
ヘルガが言っていたのはこの歌の事だろう、と。

この事からジョルダーニが犯人のプロファイリングを始める。
バルディは、非科学的だがと前置きして、屋敷の事も付け加えた。
ヘルガの話を聞いて思い出した事がある、と。
「現代の幽霊伝説」という本に子供の歌の話があり、古い屋敷から聞こえてくると読んだ事があった、と。

マークは図書館で「現代の幽霊伝説」を見つけた。
ローマにある奇妙な屋敷として紹介されていた。
子供の歌が聞こえるが、誰も住んではいない、という。
その写真をこっそり切り取るが、またしても物陰からマークを誰かが見ていた。

アマンダ・リゲッティ


その頃、「現代の幽霊伝説」の作者のアマンダ・リゲッティは、お手伝いのエルヴィラを家の前で見送っていた。
アマンダが家に入ると、赤ん坊の人形が首つり状態でぶら下げられていた。別の部屋にも。
いつの間にか家の中に犯人が入り込んでいたのだった。
クローゼットの暗闇に眼球だけが浮かんでいる。

そしてあの子供の歌を再生する。
アマンダは自分の本の内容を思い出して、近くにあった編み棒を手に取り構えた。
そこに飛んで来たのはペットのツグミだった。
その方向に向かうも、犯人はアマンダの背後に居た。
そしてナイフで切りつけると、本棚に向かった。
切りつけられたアマンダはバスルームに逃げ込むが、犯人に追いつかれ熱湯を入れた湯船に浸けられて死んだ。

死の間際に、曇ったバスルームの壁にダイイング・メッセージを書いたが曇りが消えるとともに消えてしまった。

そして、ジャンナに住所を調べてもらったマークが屋敷の手掛かりをアマンダに聞こうと、到着する。
マークは警察には通報せずにアマンダと合流していた。
家に指紋を残したから、見つかれば自分が犯人だと疑われる。
もう自分で解決するしかない、と腹をくくった。
と同時に、自分のやる事が筒抜けになっていると気づき、ジャンナにもこれからは何も言わないと宣言する。


作者に何も聞けなかったマークは、写真の植物から造園業者を当たった。
するとドラチェナという珍しい植物だった事からある業者で販売リストを手に入れる事が出来た。
マークはジョルダーニに連絡をして会って話しをした。
アマンダが殺されていた事と、その際におかしなポーズを取っていた事を伝えると、現場を見たいと言い出した。
その間にマークは、リストの家を1軒1軒回って、やっと写真の屋敷を突き止めた。
不動産の案内から、大家を訪ねる。


ジョルダーニは、アマンダの家に行った。
エルヴィラに話を聞きつつ、バスルームを確認する。
まだ血の残ったバスルームを掃除しないと、とエルヴィラが湯を出した事から、湯気に気づく。
ジョルダーニは、湯気を発生させ遺体の側の壁を見た。
だが、浮かんだ文字は文章の途中で何もわからなかった。


廃墟の壁の絵


マークは、大家の娘オルガに案内してもらって屋敷を見に行く。
オルガは父親に気味の悪い娘だと言われ、叱られていた。
鍵は届けるといい、屋敷の中にはマークだけ入って行った。
まだ昼間だが、電気はなく中はうす暗い。
長い間放置されてるのだから当然のように、埃まみれでそしてあちこちが痛んでいた。
何もなくてもお化け屋敷のようだった。

ふと視線を感じ一度外へ出る。
屋敷の周辺を見回すが、誰もいない。
だが、もう一度屋敷に入っているその時、2階の窓が動いていた。

マークはある部屋の壁の亀裂に気づく。
何かを隠しているかのようにその隙間から、カラフルな色が見えたのだった。
壁を削っていくと、絵である事がわかる。
巻き毛の子供が大人に血のついたナイフをかざしている絵だった。

夢中になっていたようで、外はすっかり夜になっていた。
ライトを取りに、一度外へ出てまた屋敷に入ろうとすると、昼間に動いた窓ガラスが落ちてきて、マークの頭に当たり切った。
それでも再び中に入って絵を見るマーク。
すると、管理人親子がやってきて夜だからと、迎えに来た。
マークがライトを消してその場を去ると、壁の奥から誰かが棒を指して、まだ削っていない壁を崩した。

すぐ横にもう1人、狂気じみた大人の絵が隠されていた。


からくり人形


その頃ジョルダーニは自宅でまだ帰らぬマークと連絡を取りたがっていた。
ふと気配を感じ、デスクにあったナイフを手に取る。
するとジョルダーニ、と呼ぶ声がした。
部屋の扉が開くと、何故か子供サイズのからくり人形が笑いながら突進してきた。
思わず人形に切りかかる。
人形である事にほっとしていると、横の窓から襲われ顔を机にぶつけられ、床に落ちたナイフで首を刺されて死んでしまう。


埋められた部屋


マークはジャンナに連絡をして、ジョルダーニ教授が殺された事を聞き合流する。
やはり犯人がどこまでもついてきているような気がするマーク。
もうどうしたらいいのかわからないので、ジャンナと逃亡する事に。

マークはカルロに別れを告げるつもりだったのか、電話を掛けるがまた留守だった。
電話の最中、再び屋敷の写真を見るとある事に気づく。
写真と実物に違いを見つけたのだった。

屋敷にいくとジャンナに当てたメモをドアに残した。

夜になっていたが再び、屋敷に行くマーク。
そこで確信した。
写真には窓がある位置に、実物は窓がなく壁になっているのだ。
そこに部屋がある事を隠しているのだろう。

マークは外壁を上り、部屋があったはずの壁を叩いて割った。
もっとよく見ようと、ライトを手に壁づたいに穴に近寄った時、手を滑らせライトを落としてしまった。
更に自分も落ちそうになるが、なんとか壁を伝って地面まで降りた。
屋敷の中に入り、部屋があると思われる位置まで行くとやはり入口を壁で埋められているようだった。
同じように叩き割り、室内をライトで照らす。

家具がそのまま放置された中に、白骨化した死体が椅子に座っていた。

驚いたマークが後ずさりしていると後ろから何者かに頭を叩かれた。
気が付くと屋敷の外で、側にいるのはジャンナだった。
そして屋敷は燃えているから、もう忘れてと言う。
ジャンナはマークが残したメモを見て来たという。


オルガの絵


管理人の家に行き、警察へ電話を掛ける。
マークは壁にあるオルガの書いた絵に気づく。
それはあの屋敷の壁の絵にそっくりだった。
だが、あの絵はつい数時間前にマークが壁から掘りだしたものだ。
オルガはどこで絵を見ていたのか。
父親はオルガは残酷で変わっているから想像でこういう絵を描くと横から口をはさむ。
だがマークはそうではないとオルガに聞くと、レオナルド・ダビンチ学校の資料室で見たと言う。


レオナルド・ダビンチ学校


学校へ侵入するマークとジャンナ。
マークが資料室を調べ出すとジャンナは、何か音がしたと言い出す。
マークには聞こえなかった。
気になったジャンナは警察に電話をするといって1人で資料室を出た。
電話を見つけてかけようとすると、ジャンナと呼ぶ声がした。

その頃マークは絵を見つけていた。
ジャンナ、と叫ぶが資料室に映る人影はジャンナのものではなく、遠くへ消えて行った。
マークはジャンナを探す。
子供が首を釣っている絵が描かれた黒板が揺れる教室に入ってみるとジャンナは居た。
だが、胸にはナイフが刺さっていた。

怪しいと思われたジャンナは、犯人ではなかったが、マークは絵を見た時からそれがわかっていた。


犯人


警察が到着し、ジャンナは運ばれた。
マークは学校の中に戻って、まだ犯人がいると思い「知ってるぞ」と話しながら捜す。
すると背後に、カルロが銃を向けて立った。
あの絵を描いたのはカルロだったのだ。
「君を好きだったけど、殺すしかない」
カルロは残念だと言いながら涙を流す。
ローマを出ろという忠告は、このことだったのだ。
引き金を引こうとした時に窓から刑事が入ってきて止めた。

逃げるカルロはトラックから出ていた紐に首を巻き取られ、運転手に気づかれないまま引きずり回され、気づいて車を停めた時に別の車に顔を轢かれて死んだ。


ジャンナは一命を取り留めていた。
マークは自宅へ向かう途中、いつものバーの付近で気が付いた。
ヘルガの殺人は、カルロには不可能だと言う事に。
マークはヘルガの家に行った。
絵が消えた事の重要さをカルロが言っていた事を想い出し、確認した。
すると、マークの違和感の正体が分かった。

絵が消えたと思っていたのは、鏡でそこに犯人が映っていたのを見ていた、のだった。
だが、その顔を覚えていない。
その時、背後にカルロの母親が立っていた。
刃物を持ち、茶色いレインコートを着て。
カルロは自分を庇っただけで何も関係ないのに、マークのせいで死んだ、と責める。

あの屋敷の絵は、母親が自分を精神病院に入れようとした夫を、幼いカルロの前でナイフで刺し殺した時の物だったのだ。

逃げるマークに追う母親。
その時、エレベーターの鉄柵に母親のしているネックレスが引っかかった。
すかさずマークはそれを利用してエレベーターのボタンを押す。
すると、ネックレスが持ち上がり、母親は首を絞められ死んだ。


おしまい


かんそう:


サスぺリア2という邦題になっていますが、邦題あるあるで「サスぺリア」とは関係ありません。
かなり王道のサスペンス・ドラマです。
ま、監督の味わいとしてちょっとスプラッター的な演出が多めですが。

でも、時代のなせる技で作り物感バリバリでそんなに怖くなくて、ちょうど良いです。
ただ、そういった見た目の気持ち悪さや怖さではなく、心理的な怖さも素晴らしい作品だと思いました。

まず、ゴブリンのテーマ曲。冷たいシンセの旋律が特徴的な中、突然子供の歌に切り替わるオープニングの不気味さ。



 本来子供の歌は、和やかで楽しく暖かいイメージの曲だろうに、とっても不気味です。
そこにクリスマスの幸せなムードの中、血のついたナイフにお金持ちそうな少年の足。
何が起きたのか。何が起きるのか。
この数分だけで、がっしり引っ張られます。

いわゆる殺人ドラマとしては、血の量多めだったりショッキングな演出も売りではあるので、誤解をされやすいのではないかと思いますが、本作はしっかりと犯人捜しの謎解きドラマでもあります。
それがとにかく丁寧なのが素晴らしい!!

今でこそ巻き戻しが出来るので、冒頭の「絵が消えている?」のシーンはすぐに確認しちゃいました。
そして気づいてびっくり。
もう最初に犯人がばっちり映っているのです。

でも当時劇場で見た場合は、絶対気づかないでしょう。
何より、気づいたとしても「目を黒く縁どった人」が次々に出てきます。
はっきりと「この人だ」と分かる事は(一時停止をしない限り)ないようになっています。

ていうか、私は一時停止をして見たにも関わらず、犯人が「ジャンナ」というミスリードにまんまと乗っかりましたw
だって大分様子変でしたもん。
なんかジャンナが狂気の表情になったらあんな感じかな、とw
それくらい鏡のカットは、わかるようでわからないように創られていたと思います。

テレパシーから始まり、子供の歌の幽霊伝説と、なんでもありのホラーかなと思わせておきながらのしっかりとした連続殺人事件。

もともと怪談となっていた、屋敷から聞こえてくる子供の歌も幽霊などではなくあの母親がテープを再生させていた……んではないかと思える位です。

カルロはそんな気の狂った母親を庇いながらも、もしかしたら協力する事もあったのかな、と思わせます。
そもそも、カルロの存在も思わせぶりで、同じ巻き毛である事からあの子供かな~とは、想像出来ましたし。
ただマークは最後に思い出していましたが、見てるこちらは最初の殺人がカルロではない事が鮮明なので、カルロが犯人という選択肢はないんですよね。
ここは、カルロももしや? と思わせてより惑わせてくれても良かった。

そもそもおばさん1人の仕業としては、無理な感じもありました。
とにかくフットワーク軽いですし、あっちこっちで人殺したり、人形吊るしたり、なかなか犯人は忙しいんですよねw

数多い特徴的なシーンがありますが、特にインパクトが強いのは、からくり人形が突進してくるシーンだと思いますが、あれこそ茶色のレインコート着て、どう運んだのかw
めっちゃ目立つと思うんですがw

そんな事を考えると結構笑えるのですが、突然笑い声がして登場した瞬間は、本当に心臓に悪かったです。
でもすぐに人形ってわかるので、ほっとします。

いろんな所に、ブキミさと驚きが散りばめられているのですが、心理的な怖さというのは、時代を超えて色あせませんね。
ちらっと鏡に映る顔、隙間から覗く少女、埋められた部屋等々。
目を覆うような類ではないのですが、ドキドキが続きます。

ただ、残念なのはバスルームのダイイング・メッセージ。
何か重要な手掛かりなのかと思いきや、あれは文章の途中なんだとか。
そもそもイタリア語がわからないので、見てた時は「きっと何かわかったんだ」とワクワクしたのですが、あれを見ても何もわからないとは……。
それでも、湯気のトリックを丁寧に描いているのには、純粋にワクワクできましたけど。

とにかく全編にまんべんなく散らばる、仕掛け、謎めいた演出、ブキミさ、それらがしっかりと現実の事件として存在しているのが、見ていて謎解きに夢中になれる。

サスぺリア2というタイトルで、「1」を見てないから見れない、サスぺリアのイメージで結構なんでもあり系? と敬遠されているのではないかと思うとほんと勿体ない~。

何気に、マークとジャンナのバディもコメディ・タッチなんですよね。
それが「サスぺリア」というタイトルの先入観で、最初はすんなり受け入れられ無かったって事に見終わって気づきました。

保存して、また忘れた頃に見たい作品でした。



Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...