2016年12月19日月曜日
サタデー・ナイト・フィーバー
サタデー・ナイト・フィーバー 製作30周年記念 デジタル・リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション
1977年作品
ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニィ、パリー・ミラー、ジョセフ・カリ、ポール・ベイブ、ドナ・ペスコウ
あらすじ:週末のディスコだけが楽しみのような生活に、いつしか疑問を抱き始め・・・。
想像よりもシリアスな青春ドラマでした。そして、主人公がクリーニング屋勤務だと思っていたのは何故・・・。
【おはなし】
トニー(ジョン・トラボルタ)は、毎日にうんざりしていた。
家で威張り散らすだけの失業中の父親、聖職についた兄だけが自慢の母親、結婚やH事しか頭にない女アネット、真面目に働いているのに融通の利かない職場・・・。
彼を取り巻く何もかもが気に入らなかったが、週末のディスコでダンスをする事でそのウサを晴らしていた。
だが、そのダンスも今だけだ、とわかっている冷めた19歳だった。
ダンスコンテストを来週に控えていたある日、見慣れないがダンスが上手い女性が目につく。
彼女はステファニー。それもそのはず、ダンス教室に通っているマンハッタンに憧れガールだった。
ダンスの練習に寄った教室で、再会するも、鼻持ちならないビッチだった。
アネットと参加するはずのコンテストだったが、トニーはステファニーを口説いてコンテストに挑む。
嫌な女ではあったが、マンハッタン行きを実現させ、自立しているステファニーに惹かれていくのだった。
そんな中、両親の自慢の兄が帰宅する。
神父を辞めて来たのだった。
一瞬にしてお通夜状態になる家庭。
兄は両親の期待に応える事に添えない自分に気づいたのだった。
更に、敵対するプエルトリコ・グループに友達が襲われたり、別の友達ボビーは女を妊娠させてしまったり。
トニーはダンスのレッスンで仕事を休みたいのに、断られ、挙句クビになってしまうが、店の都合であっさり撤回されたり。
ダンス・コンテストの直前、襲われた友人の仕返しに、仲間と車で店に突っ込む。しかも、その後襲われたグループではなかったかもしれないと発覚。
傷だらけの顔で、ダンス・コンテストに出場するも、圧巻の踊りを見せたプエルトリコ・カップルを抑え、優勝する。
周囲は何も疑問を持たないが、トニーは公正な審査結果ではない、と優勝トロフィーをプエルトリコ・カップルに押しつけて店を出る。
そして、バカしかいない自分を取り巻く周囲にうんざりする。
トニーはステファニーに迫るが、拒絶される。
そこへ、友人達がやってくる。
アネットはトニーに邪見にされた勢いで、友人といちゃつくと、そのままトニーの目の前で回されてしまう。
運転手役のボビーは、誰も自分を気にしていない、とやけになり、橋の上でバカをするとそのまま落ちて死んでしまう。
いろんな事が起きて傷心のトニーは、1人電車に乗り、ステファニーの家に行く。
そして、ステファニーに詫びを入れ、自分も一人暮らしをして、マンハッタンに住むから友人になってくれ、と頼み涙を流す。
そんなトニーを朝日が照らし、ステファニーに受け入れられる。
おしまい。
【かんそう】
77年作品という事で、意外と80年代に近かったんですね。
あまりにも有名すぎるサントラとトラボルタのダンスのイメージですが、見た事がなかったので、見ました。
ピザを2枚頼んで、2枚重ねて歩きながら食べるのは、ポピュラーなんでしょうかね。
ちょっとおしゃれだなーと思いました。
オープニングのちゃらいトラボルタが闊歩するシーンは、想像とかけ離れていなかったのですが、物語が始まるとどんどん想像とは違う展開に。
ダンスが有名なので、コンテスト・メインのストーリーかと思いきや、意外とあっさり優勝して、それがフィナーレではないんですね。
とにかく、トニーはなかなか頭が良くて、真面目な青年。
19歳という年齢を想えば年相応の遊びたい盛り。
その割には、将来の事を考えたり現実的だったり、実は周囲のおこちゃま仲間達と比べるとかなり精神的に大人で、浮いていたんですね。
いろんな出来事を経て、特にステファニーとの出会いに刺激を受けてそんな自分に気が付く。
そしてブルックリンを出てマンハッタンを目指そう、と決意しておしまい。
自他ともに認めるダンスの腕前を持っていながら、「ダンスで食って行こう」なんて夢みたいな事を想わないんですよね。
映画としては、かなり地味なストーリーなんですけど、時代的にはむしろこの地に足のついた青年が一歩先に行く存在だったんでしょうかね。
ダンスという華やかなフックを持たせて、何気に上昇志向を持つ事は恥ずかしくないよ~、みたいなストーリーなんですね。
ただ、真面目に働こう、ならトニーはしっかりやっていましたからね。
でも、ペンキ屋であいつは15年、20年働いているぞ、って言われた時に気づいた顔。
「やべ、俺もこのままだとああなるのか」っていう。
ペンキ屋がダメなわけではないと思うんですが、時代なんでしょうね。
やっぱマンハッタンっしょ! みたいな。
ステファニーがマジで、嫌な女でした。
トニーを警戒して、バカにしている時は心底。
トニーよく殴らないなーって思う位暴言はきまくり。
今のSNS時代にいたら、絶対見栄張って借金してインスタ更新しそうなタイプ?
言い換えるといつの時代にも嫌な見栄張り女っているんですね。
でも、そんなステファニーにも涙を見せるような弱い部分があったりして、次第に惹かれていくトニー。
ステファニーはトニーにとって、マンハッタン行きを実現させた憧れのヒロインなんですよね。
起承転結で言うと、かなり結がずこっって感じの緩さに思えるんですけど、それも時代のせいでしょうね~。
当時ならば、まさかブルックリンからマンハッタンに行くのかよ! みたいなエキサイティングなエンディングだったんでしょうか。
所で、週末にディスコに通うというストーリーから、自分が夜遊びをしている時代を想い出しました。
一番夜遊びしていた頃って、まだ未成年の15歳からだったので、当時は19歳の人は随分大人に見えていましたね。
そういう人達がトニーのような事を考えていたのか・・・どうかはわかりませんが、目線を変えるとかなり説教臭い映画だったって事がわかって、なかなかびっくりでしたw
トラボルタのダンスシーンは、これがあるからパルプ・フィクションがあるんだなーと、思いました。
レオタードがレトロで、ファッションはここまで行くとちょっと笑ってしまう事が多かったですw
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