2016年12月7日水曜日

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂



プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂 レンタル落ち 中古 DVD

2010年作品

製作ジェリー・ブラッカイマー

ディズニー

ジェイク・ジレンホール、ジェマ・アータートン、ロナルド・ピックアップ、リチャード・コイル、トビー・ケベル、ベン・キングズレー、アルフレッド・モリーナ、スティーヴ・トゥーサント、リース・リッチー

あらすじ:ビデオゲームの実写化。(ストーリーはオリジナル)

勇気を買われ、孤児から王家の養子になった主人公。だが、ある日王様殺しの罪の濡れ衣を着せられてしまい・・・。




初めて、ジェイク・ジレンホールを格好良いと思えました。

【おはなし】

友達を救う為大人に食って掛かる所を国王に見初められ、養子になった孤児ダスタン(ジェイク・ジレンホール)。
王にはすでに息子が2人いたが、ダスタンは三男として馴染んでいた。

成人したある日、叔父ニザムと長兄タスの指示で裏切っているからとアラムートに攻め込む。
その際、機転を利かせて単独行動をしたダスタンは、侵入に成功。
侵入後、偶然珍しい短剣を手に入れる。


抑圧に成功しプリンセスを連れて帰るも、国王が一件を知ると、軽はずみで攻め込むなと、叱られてしまう。
後継ぎ候補である長兄は信頼を失った事にへこむ。
そして、アラムートの裏切りの証拠を探します、と旅立つ。
その途中、ダスタンに会い、国王へのプレゼントを渡すよう頼んで行く。

だが、用意されていた法衣には毒が仕掛けられていて、ダスタンは国王暗殺の容疑を掛けられてしまい、プリンセスに誘導され一緒に逃げる羽目に。

プリンセスは単に親切でダスタンの逃亡を手伝っているのではなく、短剣を取り返すのが目的だった。
実はその短剣には不思議な力があって、柄のスイッチを押すと時間が巻き戻るのだった。
柄の中には「時間の砂」が入っていてそれを消費していた。
そして、取り合いをしている内に、ダスタンもその真実を知ると、これこそが攻め込んだ目的だったのでは、と気づく。
そう、アラムートの地下には大きな砂時計があり、砂も保存されているのだった。

美しいが気の強いプリンセスと騙し騙されつつ逃亡すると、ンバカ族らに会う。
だが、逃走中の暗殺容疑者である事がバレ、また逃走する。

流れからタスが怪しいと思い、密かに叔父ニザムに会いに行く。
そこで、ニザムの両手の火傷に気が付き、ピンと来る。
毒を仕込んだのは、ニザムだったのだ。

そして、孤児であるダスタンが裏切ったとしても、誰も疑う事はない。
ニザムが用意していた軍と次兄にダスタンは追われるが、持ち前の戦闘力で逃げ切る。

この一件を、あたかもダスタンが悪者のように現国王タスに伝えるニザム。
真実を知ったダスタンを生かしておくのは危険なので、殺してしまおうというのだった。
だが、タスは良い国王になっており、どんな悪者にも平等に法の裁きをするべきだ、と簡単にはニザムの言いなりにはならなかった。

思い通りにならないニザムは、ハッサンシンという殺し屋にダスタンを狙わせる。

一方、ダスタンは、プリンセスと合流し、叔父が裏切り者だった事を告げる。
そして何故この短剣をそこまで欲するのか理由を話せと詰め寄る。
砂さえあれば、無限に時間が撒き戻せる事を知り、確信する。

叔父ニザムは、正当な王の血縁なのに、ダスタンの養父に国王の座を奪われていた事を恨んでいたのだった。
幼少の頃、国王の命を救った事があるニザムは、短剣の力で命を救う前に戻して、自分が国王になる道を歩もうと画策していたのだった。

プリンセスは短剣は危険なものだとも、説明する。
過剰に使うと、最後は神の怒りに触れ、砂で覆い尽くされる。
だから、寺院に封印するしかない、と。

だが、ダスタンは短剣を渡す事はなく、同行する。

その途中、ンバカ族らに追いつかれ捕まる。
そして夜、ハッサンシンが攻撃をしかけてくるが、短剣を利用して助かる。
結果的にンバカ族らの命も救った事から、彼らも仲間となり寺院へ同行する事に。

寺院に辿りつくと、すでに襲撃後だった。
いよいよキレるプリンセス。
そこへ、次兄もやってくる。
なんとか、ニザムが犯人だと主張し、次兄が納得しかけるとまたしても暗殺団がやってきて、次兄も巻き込まれて矢に射られてしまう。
最後の力を振り絞ってダスタンを助け、疑った事を謝りながら次兄は死んでいった。

乱闘で短剣を奪われるが、プリンセスと2人で取り戻そうと約束。

短剣は、ニザムの手に渡っていた。

両者はアラムートに向かう。

短剣は簡単に取り戻したが、いよいよタスと再会し、ニザムの陰謀を話す。
すぐには信じないが、ダスタンは兄を信じ、短剣で自らを刺す。
そして信頼の通り、兄は短剣を使って時間を巻き戻し、ダスタンを助ける。
血は繋がっていなくとも、紛れもない兄弟の絆があったのだった。

もう隠す必要がなくなったニザムは、タスを暗殺させ短剣を奪い地下に向かう。

地下の砂場で乱闘の末、タミーナも落下し、最後ニザムとダスタンだけになり、とうとうニザムは短剣を砂時計に刺してしまい、崩壊が始まるが途中、ダスタンがそれを取り出す。

そして――。

気が付くとダスタンは、短剣を手にして立っていた。
だが、その時はアラムートに攻め込む前で、時間が巻き戻っていたのだった。

すべてを知るダスタンは、ニザムの陰謀を事前に止める。

そして友好的にアラムートのプリンセスと出会い、婚姻を取り付ける。
その際に、急な事で何も持っていないけど、と短剣を差し出し、アラムートに返す。

おしまい。

【かんそう】

これぞエンタテインメントでした!
やっぱりジェリー・ブラッカイマーですね~。さすがです。


ハリウッドにはよくゲームの実写化というのがありますが、結構不思議だったんです。
RPGのように元々お話しが主体のゲームならまだしも、アクションゲームやら格闘ゲームやら、人気があれば何でもいいの? と何のドラマがあるのか、と疑問だったんですよね。

でも、それらのゲームにも世界やドラマが何もないわけではなく、しっかり用意されているんだ、と本作を見て、すごく納得できました。

また、設定から物語を生み出す力は本当に凄いと思いました。

ゲームそのものはアクション苦手なので、ほとんど知らないのですが、ゲームらしさもちりばめられていて、恐らく意識したでしょうから、そこも楽しかったですね。

まず、時間が巻き戻る短剣、なんていかにもゲームアイテムですし、それこそゲームの中のアクションそのもののような、飛んだり跳ねたり、掴んだり、避けたり投げたりという楽しいシーンがいっぱい。

あと本当に、ダスタンが格好良かったんですよ。

過去記事)

複製された男

よく覚えているのは、この映画ですが、ぜんっぜん印象が違いますね。

これまでは、どちらかというとあまり得意ではないタイプだったのですが、ダスタン王子なら全然タイプですw

不思議ですね~。

ストーリーも、さすがのディズニーといった所で、家族の絆、信じる心等、王道そのもの。

短剣の設定は少し難しいかもしれませんが、まさに老若男女楽しめるアクションアドベンチャーでした。

過剰な色気も毒っ気もないので、安心して見れます。

だけど、ダスタンの波乱の運命を垣間見るのは、ハラハラドキドキ、そして最後にはハッピーエンドで爽快感も。

特に感動したのは、血の繋がらない存在を、そういった物理的な面だけで捉えてはいけないと描いていた事でした。

むしろ、叔父が血縁者を殺しまくるのですから、「遠くの親戚より近くの他人」という素朴なメッセージを感じました。

というのは、冗談としても、見えるものだけを信じるな、という事でしょうね。

それって身近な所だと、婚姻関係ですよね。

夫婦の元は他人なんですから。

人は信頼がないと、何も始まらない・・・のかもしれません。

なかなか人を信じるという事は難しいのですけどね。

なんて事を考えなくとも、単純に楽しい映画でした!

プリンセスの気が強いのも、個人的には点数高い所です。


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