2017年4月19日水曜日

失踪


失踪 レンタル落ち 中古 DVD

1993年作品

キーファー・サザーランド、ジェフ・ブリッジス、ナンシー・トラヴィス、サンドラ・ブロック

あらすじ:ある日突然恋人が失踪してしまい……。



一見普通の父親だが、実の娘にも蜘蛛を見せて怖がらせては笑うような、変質的な一面がバーニー(ジェフ・ブリッジス)にはあった。


ある日、ジェフ(キーファー・サザーランド)とダイアンは(サンドラ・ブロック)、喧嘩しつつも、2人きりのドライブを楽しんでいた。

その途中、ジェフを車で待たせて外へ出たダイアンだったが、そのまま戻る事はなかった。
前触れもなく、失踪した恋人をジェフはいつまでも探し続けていたが、何の手がかりも得られぬまま時だけが過ぎて行った。
生きているのか、死んでいるのかもわからなく、半ば心の中では諦めてはいたのかもしれない。
それでも、「答え」を知りたいという欲求は消える事はなかった。

やがて、ダイアン探しの中で知り合ったリタという女性と付き合うようになるが、ある日リタは勝手にジェフのパソコンを盗み見してしまう。

わざわざパスワードの掛かっている文書を、パスワードを破って開くと、そこにはいまだにダイアンを愛しているような事が書かれていた。
ショックを受けるリタは、ジェフに別れをちらつかせる。

すると、いよいよダイアン探しが自分の人生の足かせになっている事に気づいたのか、放置するようになる。
常に貼り直されていた人探しのチラシはいつしか、他のチラシに埋もれていた。

それを許さなかったのは、犯人のバーニーだった。

バーニーは、これまでずっとジェフがダイアンを探し続ける姿を見ていたのだった。
ジェフに諦めさせたくはないのか、なんなのか突然犯人だと名乗り出す。

興奮したジェフがリタに言うと、まーだダイアンの事言ってるの! と更に呆れ、いよいよ別れを決意。
荷物を持って家を出ようとすると、それをバーニーが侵入して見ていた!

バーニーは、リタの事もさらおうと思っていたのだが、リタが留守電にメッセージを入れている内容で別れる気だと知ると、そんな女をさらったところでダメージはないだろうと思ったのか、予定変更。
リタは無事何事もなく家を出て行った。

その後、留守電を聞いたジェフが帰宅すると、バーニーがやっと会えたと待っていた。
犯人である証拠のキーホルダーを見て、ジェフはバーニーを家の前でボコボコにする。
しかし、自分を殺せばダイアンの居場所は分からなくなるぞ、と脅され手出しが出来なくなる。
更に、案内するから一緒に行こうとバーニーとドライブする事に……。

ある地点につくと、彼女と同じ体験をするんだ、と薬入りコーヒーを飲むようバーニーが言い出す。
そうしないとダイアンには会えない、と。

どう考えても危険なのだが、答えを欲するあまりジェフは飲んでしまう。
そして気を失った。


一方リタは、留守電に入れた自分の別れのメッセージを友人に聞かせる為に、電話を掛ける。すると偶然犯人の声が録音されていたのを聞いてしまう。
慌ててジェフを探し出すリタ。
リタは、名探偵ばりの推理能力と機転と幸運で、途中犯人の娘と出会い、娘に父親の愛人だと思わせ別荘に辿り着く。

その頃にはすでに、犯人の罠にあっさり掛かって土の中に埋められていたジェフ。

バーニーはリタにも気づき返り討ちにしようとするが、リタはしぶとく、娘をさらったとウソを言い優位に立ち、バーニーに薬入りコーヒーを飲ませる事に成功。
すぐ様ジェフを助けに、目をつけていた場所を掘り起しに行くが、実は薬が効くまでに15分はかかると言う事でバーニーも登場し、襲い掛かるが今度こそ復活したジェフがバーニーに仕返しをする。

だが、ジェフが埋められた側には、別の人間も埋まっているようだった……。

おしまい

かんそう:

サスペンスとホラーとちょっとしたコメディ要素など、何気に盛り沢山な作品なのですが、タイトルが「失踪」とこれまた無個性な為、見るまで内容を想い出せないんですよね。

で、先日2回目を見ていました……。

ジェフ・ブリッジス演じるバーニーがなんとも不気味で、それはコメディにあたる要素でもあるんですけど、モノホンの変人ってきっとこうなのかな、と思えてきます。
何か実験のように、人をさらってみようとか、殺してみようって、淡々と行っている感じで、その為の準備をしているんですけど、慣れないうちのうっかりの様子とか、あまりにもカラっとしていてむしろ恐怖なんです。

何かどうしようもない欲求にかられた人にはない冷静さ、というか。
なのにどうして罪を犯すのか。

クロロホルムを染み込ませたハンカチを持って、うっかりくしゃみして自分がそのハンカチを口に当ててしまい、気絶しちゃうとか。
コメディタッチであれば爆笑するところですが、もちろん笑わせたい訳ではない……ですよね?

ダイアンは結局、望みが叶わず死んでいた、という事になるので決してハッピーエンドとは言えないんですが、一応最後はバーニーを退治出来てめでたし、めでたし、ではありました。

ただ、まさか父親がそんな事をしているだなんて夢にも思わない家族の事を想うと、これまた可哀想なんですよね~。

それにしても、ジェフよりもリタの方が、人を捜すセンスがあるようでw
それもまたちょっと、コメディちっくでもあるんですよね。

ラストはドタバタ・アクションホラーちっくでもあり。
今見ると、役者も豪華なので、(なんといってもすぐ殺される役がサンドラ・ブロックですから!)1度は見ても損はないのかなーと思いました。

バーニーが何をしたいのか、良くわからないのですが、それもまたある意味リアルな感じがして、やっぱり不気味な映画だなーと思います。




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