2017年4月20日木曜日

恋におちて



ウール・グロスバード 恋におちて DVD

1985年作品

ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ、ハーヴェイ・カイテル

あらすじ:不倫を描いた80年代のラブストーリー。



クリスマスのNY。
リゾーリという本屋で偶然出会ったフランク(ロバート・デ・ニーロ)とモリー(メリル・ストリープ)は、ぶつかった際に買った本を知らずに入れ替えてしまう。

その後、利用している電車の中で再会する。
やがて、時間を合わせて同じ電車に乗るように……。

モリーはもともと夫婦仲が悪かったが、フランクはそういう訳でもなかった。
だが、顔を合わせるうちに、お互い惹かれていく。

特に、モリーは父の病院通いをしていた事が影響し、フランクを心の支えにするように。

ある日、フランクは妻にモリーの存在を気づかれてしまう。
モリーとは何かがある訳ではなかったが、その方が余程罪が重いと、結局妻は去って行きフランクは離婚する事に。

やがてフランクの転勤の日が来る。仕事を利用してモリーから離れようと思って決めていたのだが、もはや抑える理由はなく最後に会いたいと電話をかける。
モリーは夫が止めるのも構わず、会いに行こうとするが、車のエンストにあい時間的に間に合わないと諦める。

そうとは知らないフランクには、「来れなかった」のではなく「来なかった」事に。

その後、モリーも夫とは修復できず、離婚をする。

そして、2人はまたクリスマス・イブに同じ場所、混み合うリゾーリで再会を果たす。
でも、フランクはモリーには振られたと思っており、モリーもぐいぐい行く事はせず、挨拶程度で別れる。

が、自分の想いが消えていない事に気づいたフランクは、モリーを探して追い掛ける。
電車の中でモリーを見つけ、モリーも自分に向かってくるフランクに気づき――。

おしまい

かんそう:

80年代の古い作品です。
2回、見ました。

1度は、本当に子供の頃で、NYのおしゃれな本屋が印象深く、記憶に残りました。
内容は、なんかラブストーリーだな、位なもんで。
そのまんま、ドラマのような出会いっていうやつですね。
同じ本に手を伸ばして、あ、みたいなw
実際はそんなシーンはありませんけどw

日本の本屋さんって、今でこそツタヤ書店とかおしゃれなイメージもありますけど、その当時はありませんでしたので、NYでは本屋もこんなにおしゃれなんだ! と憧れました。

そして、2回目はもう大人になってから。
すると、面白い事にまったく印象が変わりました。
「ただの不倫か」
と。
大げさに言うと、嫌悪感も少々。
今の時代としては、受け入れがたいような……。
もちろん、個人的な意見ですが。

時代のなせる技でしょうね。
ステキな男女で不倫を美化してたんだなー、と見えるようになりました。

当時はこの映画が「不倫」というテーマを流行らせたんですよね。
今では考えられない……と思います。
まだSNSがないから、不倫していてもバレる事もなく、したくても出来る環境がなかったりと、それ程身近ではなく、他人事、ドラマの中の出来事だから、娯楽テーマとして楽しめた、という感じだったのかもしれませんね。

でも今の時代は、やりたい放題w?

ともあれ、本作はどんなに素敵に見える恋愛も、作中にその犠牲になってる家族の顔が見えていますから、人の不幸の上に成り立っているのが丸見えなんですよね。

見方を変えれば、今の時代にこういう作品が作られもてはやされる? 事はないでしょうから、ある意味貴重なドラマとも言えるのかもしれません。

ただここまでフィーチャーし、美化する事はなくても、「不倫」そのものはエッセンスとしてあちこちに登場しますから、人の業っていうか、無くなる事はないテーマではあるんでしょうね。
むしろ「身近」であり「定番」なテーマになっているって事ですね。

ラストは、はっきりとどうなりました、とはないですけど、恐らく2人は晴れて独身同士となりハッピーエンド、となったんだと思いますが、その経緯を見ている以上、これをハッピーエンドと言えるのかどうか、大人になった今は複雑な作品でした。


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