2017年2月11日土曜日
パーフェクト・ストレンジャー
ジェームズ・フォーリー パーフェクト・ストレンジャー DVD
2007年作品
ハル・ベリー、ブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビシ、ゲイリー・ドゥーダン
あらすじ:幼馴染が何者かに殺されてしまった女性記者。スクープと兼ねて犯人捜しを始めるが・・・。
これも見始めたら、なんか見た事あるなーと・・・。
【おはなし】
ロウィーナ(ハル・ベリー)は、同僚のマイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)に協力してもらいつつ、政治家の大スクープを狙っていた。
だが、上層部の圧力で、その記事を揉み消されてしまいヤケになって会社を辞める。
ちょうどその頃、幼馴染のグレースと偶然会い、ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と知り合ったという話を聞く。
ヒルは広告業界の大物で、既婚者だから、愛人関係になったのだが、急に連絡が途絶えグレースは遊ばれたと腹を立てていた。
その腹いせに、記者であるロウィーナにネタを提供したのだが、そのグレースは数日後、遺体で発見される。
犯人が見つからない中、ロウィーナはヒルが関わっているのではないかとマイルズに協力させ、新たなスクープ狙いとしてヒルの会社に潜り込み調べ始める。
女好きのヒルは、すぐにロウィーナに目をつけ、簡単に接触する事が出来た。
そしてすぐに、ヒルが沢山の女子社員に手を出し、問題を起こしていた事がわかった。
その為、ヒルにはレズビアンの秘書がつき、目を光らせてもいた。
だが、ヒルを探る中、マイルズがロウィーナに特別な気持ちを持っていた事も知る。
確定したのは、マイルズの部屋にストーカーのようにロウィーナの写真が大量に飾られていたのを見たからだった。
また、マイルズのパソコンには会っていないと言っていたグレースとのプライベートな写真もあり、マイルズが何らかの理由があってグレースを殺したのかとも思える。
しかし、マイルズはヒルのデータをなんとか盗もうとオフィスに忍び込んだ。
そしてその時、何かに気づく。
TVでリポーターが、グレース殺しの犯人としてヒルが逮捕されたと発信している。
ヒルの車から、血液や死因となったベラドンナの毒が採取されたという。
事件は一件落着のはずだったが、ロウィーナの部屋にマイルズが訪ねてくる。
実は、ロウィーナは幼少時に父親から虐待去れていた過去があり、それを止める為に母が父を殺し、2人で庭に埋めていた。
それを隣から見ていたのが幼馴染のグレースで、ずっとその事が弱味となっていた。
ヒルの話を聞いたロウィーナは、これをチャンスとし、ヒルを犯人に仕立て上げ、自分でグレースを殺していたのだった。
それに気づいたのがマイルズ。
マイルズは、ヒルのオフィスに忍び込んだ際に、ヒルの妻が飾ったという瞳孔が開いた眼球のアートを見ていた。
その事からベラドンナの持ち主が妻ではないか、と思いロウィーナにその方面を調べようと相談したかったのだが、その時にロウィーナに家の写真を見られていた。
そして、うやむやになってしまったが、誤魔化すようにその話をした際に、ロウィーナのPCで妻のウェッブサイトを見ようとした時に、履歴にあった事を想い出したのだった。
ロウィーナは、ヒルの事を調べ、妻がベラドンナを持っている事を知り、犯行に使ったのではないか、と。
マイルズは、ロウィーナの反応から自分の推理が正しいと確信をし、口止めの見返りを要求する。
もちろん、それはロウィーナに気があるから共犯になろうとしたのかもしれないが、ロウィーナは黙ってマイルズを刺した。
せっかくグレースから解放されたのに、また誰かに弱味を握られるのはこりごりだったのだろう。
そして、持っていたベラドンナの瓶を倒れたマイルズのポケットに入れ、警察に通報する。
「ヒルは殺してはいないかも。マイルズに襲われました。マイルズが真犯人・・・」
向かいの家の窓から見られているとは知らずに。
おしまい。
【かんそう】
これは、役者のイメージを上手く利用していて、そこそこ驚けるオチではないかなーと思いました。
まさか、あのハル・ベリーが犯人とは!
みたいな。
ブルース・ウィリスは胡散臭い役もぴったりですし、マイルズ役のジョヴァンニ・リビシに至っては、とにかく最初から最後まで怪しいですしねw
キャスティングが狙ってましたね。
ただ、ロウィーナの過去に何かあったっぽいのは、割と最初から出ていて、何かあるんだろうなーとは思わされていたので、超びっくり! という訳ではないんですよね。
むしろ、これはどこにつながるんだろう・・・と思うと、まあ、そうだよね、みたいな。
初めて見ると、結構びっくりして楽しめるのではないかと思います。
ラストの、悪い事は出来ない、っていう終わり方も良かった。
ただ、ロウィーナは虐待の過去があっての流れなので、なんか踏んだり蹴ったりで、最後まで不幸な人生って考えると少し可哀想でもあるんですよね・・・。
とはいえ、殺人はダメ! ゼッタイダメ!! ですけど。
サスペンスでありながらも、ちょっと可哀想なストーリーでした。