2017年3月6日月曜日

アナと雪の女王



ナと雪の女王 MovieNEX[ブルーレイ+DVD] 〔BLU-RAY DISC〕

2013年作品
ディスニー・アニメ

あらすじ:生まれつき触れた物を凍らせてしまう魔法の力を持ったエルサには、妹のアナがいて・・・。




あれだけヒットした名曲を生んだ作品ですから、見ておかないとw

【おはなし】

アレンデール王国に生まれた姉妹、エルサとアナ。
姉のエルサは、生まれつき不思議な魔力を持っていた。
それは、触れたものを凍らせたり、雪や氷を作り出す力。
ただし、自分で100%コントロールできるわけでもなかった。

まだ幼かった頃は、エルサの魔法でアナと遊んでいた。
だがある時、うっかりエルサの作った氷がアナに当たってしまい、アナは瀕死となる。

人間の力ではどうにもならない為、トロールに助けてもらうが、エルサの魔法はもっと強くなる事から、用心を言われる。
アナは心ではなく頭にトゲが刺さっていた事から、抜いてもらえたが同時に魔法についての記憶を失った。

事故とはいえ、妹に怪我をさせてしまったエルサはこの日以降、妹はもちろん誰も傷つけないよう、魔力を知られないよう引きこもりになった。

だが、その後、姉妹を残して両親が他界。
2人きりになったというのに、やはり引きこもりを続けるエルサにアナは寂しさを募らせた。

そしてエルサが成人し、戴冠式の日が来る。
さすがにこの日ばかりは、城の門を開け、エルサも人前にでなくてはいけない。

天真爛漫なアナは、式典のムードにはしゃぐ。
そして、久々に会う姉のエルサにも。

そんな中、アナは1人の王子と出会う。
ハンスといい、アナと偶然知り合うが意気投合。
外界の刺激に飢えていたアナは、初対面の王子のプロポーズに応えてしまう。

魔法が出ないよう手袋をしたエルサがハラハラしながらなんとか戴冠式を終え、ほっとしているとアナがハンスを連れて来て、結婚しまーす、と言い出す。

当然、認められず怒り出すエルサ。
するとその怒りの感情で、氷の魔法を出してしまう。

魔女だと騒ぐ貿易目当ての来客、ウェーゼルトン公爵の声に、エルサは城を飛び出す。
国中が氷漬けになっているとも知らずに。

そしてもう何も気にする事はないんだ、と急に開き直り、「ありのままで」を歌いながらやりたい放題して氷の城を作り出し、そこに住みだす。

残されたアナは、氷漬けの責任が自分にある上、エルサに元に戻してもらえるとしたら自分しか居ない、とエルサを追いかける。
婚約者のハンスに国を任せて。


アナは途中、山男のクリストフと相棒のトナカイ、スヴェンと出会い、旅を共にする。
エルサの生み出した雪の世界には、幼い頃に作って遊んだ雪だるまのオラフにも命が吹き込まれていた。
アナにとっては、消された記憶だったがどこか懐かしい感じがして、オラフも仲間に入る。

こうしてエルサに再会するが、エルサの態度はそっけなかった。
ただ、まさか国が凍っているとは知らずショックを受けたが、溶かす術はない、という。
エルサにとってはますます自分は隔離されるべきなんだ、と思うしかなかった。
そして一緒に帰ろうというアナと意見が対立しまたしても暴走。
大きな雪男を生み出し、追い出しにかかる。


一方、国ではアナの馬だけが戻った事から、ハンスも捜索に出る事に。
ウェーゼルトン公爵は、こっそり元凶であるエルサを見つけたら殺せと、命令を出して付き添わせた。

ひとまず、雪男から逃げたものの、アナの髪が白くなる異変に気付いたクリストフ。
アナもどんどん衰弱していく。
エルサから受けた氷の攻撃のせいだと、クリストフはトロールの元へ連れて行く。
実はクリストフはトロールと家族同然のつきあいをしていたのだった。

だが、トロールは氷が心臓に突き刺さっているから抜けない、と言う。
しかし、真実の愛があれば溶かす事もできるだろう、と。

慌てて国で待つ婚約者ハンスの元を目指す2人。
ハンスのキスできっと治るはず、と信じて。

その頃、ウェーゼルトン公爵のボディーガードの攻撃もあって、エルサは王国に連れ戻されハンスによって幽閉されていた。
しかし、なんとか抜け出す。

ハンスは戻るや否やキスを強請るアナに困惑しつつも2人きりになるが、そこで本性を出す。
真実の愛なわけがなかった。
ハンスは兄弟が多く、このままでは王になれないから、王位目当てでグランデールに来ていたのだった。
だが、出会ったのはアナ。
だったらエルサを殺せばいいか、と思っていた。


真実の愛がなければ死ぬのであれば、そのままどうぞ、とハンスはアナを残して部屋を出て行った。
だったら2人とも消して、この国を乗っ取る、と。


そこに、ふらっとオラフがやってくる。
寒いというアナを助ける為に雪だるまなのに、暖炉に近づき溶け出すオラフ。
これが愛だと、身を持って教えそして、アナの為に身を引いたクリストフもまた・・・、と気づかせる。

今度は、クリストフを探しに出るが、その先で逃げ出すエルサを追い、剣で切りつけようとするハンスを見つける。

そしてアナは、自分の事はさておき、エルサを助ける為にエルサの前に立ちはだかり完全に氷つく。
その氷になったアナは剣をも砕いてエルサを守った。

今度こそ目の前で妹の死を見てしまったエルサは、ショックでアナに抱きつき涙を流す。
すると、次第に氷が溶けていく。
アナだけではなく、王国全体の氷が。

そう、エルサのアナを想う真実の愛が氷を溶かしたのだった。
そして、それこそが魔力をコントロールする鍵だった。

王国の門をもう閉じる必要はなかった。

おしまい。

【かんそう】

あまりにも「ありのままで」が独り歩きというか大ヒットしたので、勝手な想像をしていたせいか、え? こんな所でこんな感じで歌うの? と意外でした。

てっきり、最後の最後になんか「ありのままでいいんだー」って大団円的な使われ方をしているんだろう、と思い込んでいたのでw

結構、序盤に近いシーンで歌い出すので、びっくり。

しかも、それがTV放送なので、カットでもされたのか、唐突。

人前で魔法やっちゃったー、やだーもう国にはいられないーって逃げるのに、何故か独りで晴れ晴れしくなって「ありのままでー」なんですもん。

え?

なんか急に明るくなって怖い、って感じ。

それがエルサのドラマのスタートみたいなもんなので、エルサはちょっと損なような・・・。

アナは終始末っ子の王道なのか、明るく、爛漫でどんな逆境にもめげずポジティブで、本当に可愛かったです。
もちろん、声優パワーもあったと思います。
とにかく応援したくなる、健気さがありました。

どれだけエルサに拒絶されてもめげずに、「一緒にいたい」「また遊ぼう」と声を掛け続ける精神力は、ただ甘えん坊の末っ子というだけではないですよね。

いろんな事を諦めやすくなっている時代に、自分が傷つきたくない、と嫌な事を避けがちにもなりますが、アナを見ているともっとがんばらないと、と励まされます。

でも、結構空回りも多いんですけどねw

あともう1つ、結構びっくりしたのは、小さいお子さんが見たら結構トラウマになるような怖いシーンが多いのではないかな、と。

例えば、大きな雪男とのバトルとか、ハンスが騙していて悪い奴だったりとか。
アナは何度か死にかけますし、エルサも捕まったり、殺されそうになったり・・・。

結構ネガティブな要素が多いんですよね。
それなのに、大ヒット? したというのは凄いですね。

基本ミュージカルで、あの名曲はもちろん、どの曲も漏れなく耳障りが良かったです。
さすがディズニー!

子供相手にも最高のクオリティで手を抜かず、ストーリーも分かりやすさはあれど、子供だましではないなかなか世間の厳しさを見せてくれる。

でも、この姉妹、約20年も本当の信頼関係を築けていなかったんですよね~。
家族としてはある意味一番濃い時期にも思えますが、やっぱり可哀想なストーリー。


魔力なんていう秘密は誰にでもある訳ではないけど、その人にとっての魔力のような秘密は誰にでもあり得ます。

いつか、秘密を秘密にしておかなくて良く、ありのままで生きる事ができたら。

皆が幸せになれる・・・というメッセージなんでしょうかね。

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