2017年3月10日金曜日
ゾディアック
映画 (Movie) / ゾディアック 特別版 〔DVD〕
2007年作品
監督 デヴィット・フィンチャー
ジェイク・ジレンホール、ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ、クロエ・セヴィニー
あらすじ:実在のシリアルキラー事件が元になっている。
60年代カリフォルニア。
ドライブ中のカップルが銃で襲われる事件が発生。
彼氏はかろうじて生き延びたが、彼女は帰らぬ人となった。
そして警察に、通報した男は犯人である事も告白した。
その後、新聞社にこの事件の犯人ゾディアックだと名乗り上げる手紙が届く。
しかも、送りつけた暗号文を新聞に載せなければ、さらに殺人を続けると。
こうして関係者はもちろん、世間一般までもがこの暗号の解読に夢中になっていく……。
その後も続くゾディアックの被害者だと思われる殺人事件。
だが、なかなか上手であったゾディアックを追う者は、偽情報や模倣犯などにも惑わされながら、成果を上げられず自らの生活を次々に犠牲にしていった。
そんな中、1人の名前が浮かび上がる。
リー・アレンという地味な男だった。
そしてグレイスミス(ジェイク・ジレンホール)1人だけが追い続けていた。
関連著書はベストセラーになったが、没頭のあまり家族を失ってしまったが。
しかし、リー・アレンの逮捕の準備までこぎつける事が出来た。
だが、直前でリー・アレンは病死してしまう。
結局、未解決のままに。
おしまい。
かんそう:
当時、フィンチャーで「ゾディアック」というタイトルで実在の事件で……という事で、何かカルトとか秘密結社みたいな、ミステリーちっくなドラマかなーと勝手に期待しておりました。
なので、見た時はぜんぜんちがーう! ってなりましたw
事件物ではありますが、どちらかというと印象は地味で、それに携わる関係者のドラマって感じられました。
極端に言うと事件が解決するかしないかはあまり重要ではないタイプ。
私は、れっきとした事件物が好きなので、その点ではちょっと期待とは違って残念でした。
思えば前作「パニック・ルーム」から少し監督に期待する傾向とズレてきているんですね。
こればかりは仕方ない。
もともと人間の決して美しくないような影の面をクローズアップするようなカラーでしたので、大きく引いてみると何ら変わってはいないんですが、より精神面にフィーチャーしている大人っぽさが、おこちゃマインドの私には地味に感じてしまうのです。
さて、本作はよくある目立ちたがりのシリアルキラーを追うドラマですが、これ元となった事件も未解決なんですね。
個人的に一番スッキリしないパターン!
同じような事を繰り返していると思いますが、エンタテインメントが好きなんです。
だから、ウソでもハッキリした落ちつけてドラマとしての完成度を上げて欲しいんですよね。
と、余韻を味わえないアホな私には難しい作品でした。