2017年3月25日土曜日

SAFE/セイフ


SAFE セイフ レンタル落ち 中古 DVD

2011年作品

ジェイソン・ステイサム、キャサリン・チェン、ロバート・ジョン・バーク、ジェームズ・ホン

あらすじ:生きる希望を失くし、落ちぶれた元刑事と、薄幸の少女が出会って……。




ジェイソンミーツ少女、というこれまた王道なお守りアクション!

【おはなし】

中国で天才少女だと言われていたメイ(キャサリン・チェン)は、一度見た数字を記憶してしまうという特殊能力を持っていた。
だが、それが原因でマフィアの安全な金庫番として目をつけられ、マフィアのハンの養子にされ、遠くニューヨークに連れ去られてしまった。

メイはPCのようにハッキングされる心配はないが、ただメイ自身がしゃべってしまうかも、という危険もはらんでいた。
もちろん親などを盾に口を割らないよう脅しはかけられていたが。

だが、その頭の中の情報を知りたいと、ライバルのマフィアがメイを誘拐する。


一方、ルーク(ジェイソン・ステイサム)は、正義感が強く汚職警官から目をつけられて刑事を辞めていた過去を持つ、ギャンブル絡みの格闘家だった。

いつものように負けを指定された試合で、相手が素人同然に弱すぎた為、ちょんとやった一発で重症を負わせて、試合に勝ってしまう。

相手の家族からは殺す気か! と責められ賭博を仕切るマフィアからは、話が違うとその代償に妻を殺されてしまう。
そして生き地獄を生きろと、独り残されたルークはぼろぼろになり、自殺まで考えるように。
地下鉄のホームに立っていると、メイと目が合う。
ふと、その子が気になり様子を見ているとどうやら怪しい男達に追われていると気づく。

そう、メイは捕まったマフィアからなんとか逃げ出して1人ニューヨークを彷徨っていたのだった。

そのまま、自殺の事を忘れメイを助ける為にひたすら追うルーク。

メイを守るという事で、ルークは生きる糧を見つけたようで、水を得た魚状態となりそれまでの落ちぶれっぷりから一転、メイを追う人間をバッタバッタと倒していく。

だが、途中メイとはぐれてしまう。
また、どれだけルークの戦闘能力が高くてもルーク1人だけではこの先に進めるには無理がある。

ルークは、落ちぶれた自分を蔑んでリンチまでした元同僚の汚職警官達になんと、協力を仰ぐ。
自分はメイから番号を聞いて知っている。
マフィアより先にその答えを見つけられるから協力しろ、と。

もちろん、汚職警官共もマフィアとつながっており、キーパーソンであるメイを探していたが、依頼には驚く。
ルークは、成果を上げて汚名返上しろと提案し、手を組む事に。

そしてついに真の裏ボスである、市長をも操っていた刑事のアレックスと対峙する。
ルークは、少女の信頼を得て記憶する謎の数字(マフィアの金庫を開ける暗号)を聞きだしており、警官の協力で大金をせしめていたのだった。
メイを人質に金を返せと言うアレックスにタイマンだとメイを解放させる。

すると、アレックスに銃弾が。
メイだった。
それをきっかけにルークがアレックスに止めを刺した。

2人で協力して勝つ事が出来た。

その後、大金はマフィアに返し、メイを追わないという条件をとりつけ、2人で新しい生活をスタートさせる。
メイを一生守る、と誓って。

おしまい。

【かんそう】

安定のステイサム・アクション作品でした。

そこに少女というアクセントがつきまして、いつものアクションもまた一味違った味わいに。

これも数多くあるステイサム作品の1つとしては、ある意味マストなバリエーションだな、と思いました。

メイ役の子役さんが、いわゆる愛嬌があるタイプではないのですが、それがまたリアリティを感じさせて良かったです。
なまじ特殊能力があるだけに、目をつけられて故郷を離れ、無理やり養子縁組まで、とかなりの不幸さん。
だけど、頭の良さがあるお陰で捕まってもこっそり逃げ出したりと、囲われた中でも一生懸命もがくんですね。
それが、見ていて痛々しいというか、可哀想でした。

そこにヒーローとしてのステイサムですから、格好良くない訳がない!
ま、やってる事はいつもと同じと言ってしまえばそれだけなんですけど、それが見ず知らずの少女を思いつきで守る! というストーリーがあるだけで、少し景色が変わって見える……気がしましたw

ファンですから欲目はあると思いますが、どういう理由でアクションを見せてくれるか、という課題? は問題なくクリアしていたと思います。

そして、現在地上波でシーズン3を放送しているパーソン・オブ・インタレストとのリンク感w



本作では汚職警官のリーダー的存在のウルフ警部として登場するロバート・ジョン・バークさんは、パーソンではまさにニューヨーク市警の汚職警官の集まりHRのリーダーでお馴染みw

登場した時には、あれ? これパーソンだっけ? とごっちゃになりましたw

それくらい汚職警官がお似合いな方ですが、こちらでは最後にはまっとうになる……のかな?


ルークは、自分のミス(というか巻き込まれ事故だけど)で妻を失い生きる希望を失くしていましたが、そんなところに現れたメイはルークの希望になったんでしょうね。
メイも帰る所がなくなり、ルークに面倒みてもらえるなら大団円なのですが、そんなモンスターとモンスターを怖がらない純粋な子供って感じの組み合わせも、もっと見ていたいなーと思いました。

ラストはルークがただメイを守って終わっていない、というのも製作者の強い意図を感じました。
メイにルークが必要なだけではなく、ルークにも必要なんだって事、ですよね。

ステイサム・ファンとしては、しっかり萌えておきたい一本でしたw

(2017年3月午後のロードショー放送分にて)

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