2017年3月9日木曜日

完全犯罪クラブ



完全犯罪クラブ 〔DVD〕

2002年作品
実話ベース

サンドラ・ブロック、ベン・チャップリン、ライアン・ゴズリング、マイケル・ピット

あらすじ:一見接点のないちゃら男とオタクが、実は繋がっており、裏で完全犯罪を企てる。



ちゃら男リチャード(ライアン・ゴズリング)、オタク、ジェスティン(マイケル・ピット)。
彼らが仕立て上げた男を誰もが犯人だと思うが、ただ一人刑事キャシー(サンドラ・ブロック)だけは認めなかった。

周囲から浮きながらも真犯人を追い求めるキャシー。

そして、完全犯罪を狙う程の仲だった2人にも、ジェスティンに好きな女の子が出来た事で不協和音が生じ始める。

やがてキャシーは2人の接点を知り、リチャードが実行犯だと突き止める。

そして追い詰めた際に、別荘のバルコニーが崩れ、リチャードは落ちてしまう。
その時に一緒に落ちかけたキャシーを助けたジェスティンは、リチャードに巻き込まれた側だと思い、刑が軽くなるよう配慮する事に。

ところが、その後リチャードと揉み合いの中で首についた指輪の痕に気づく。
それは、絞殺されていた被害者の首にはついていなかった。

という事は、真犯人はジェスティンで、あたかもリチャードに操られていたように見せて自分こそが主犯だったのだ。

もう、ジェスティンにはチャンスなどなかった。

おしまい。

かんそう:

当時の若手俳優を二人起用してるところから、本格ミステリーというよりは青春ミステリーといった感じを意識した邦題ですが、内容はがっつり普通の犯罪ドラマでした。

本作の元となった実在の事件を調べてみた所、レオポルドとローブという事件で、1904年の古い事件ですが、同性愛者で、恵まれた2人が完全に自分達の力を確かめる為だけに殺人を犯していた、という事で数々の作品に影響を与えた有名な事件なんですね。

ローブという名前と内容でなんとなく、ヒッチコックの「ロープ」も想い出したんですが、ビンゴでした。





この、接点がある事を隠して悪巧みする、という設定は青春系には割とあるような気がします。
というのも、学校におけるヒエラルキーがそうさせ易い、からでしょうね。

例えば、幼馴染で知り合いなんだけど、イケてる子とオタクに別れたら、人前では他人の振りする、とか。

社会に出るとその逆で、あいつダサイって思ったとしても挨拶はしないといけなかったり、もしかしたら逆らえない上司かもしれませんからね。

で、本作は、そんな2人にさらに「こっちが主犯だと思わせて実はこっちでした」というオチでした。

でもそういった欺瞞は許されないぞ! とサンドラ・ブロックがすべてクリアにしてくれる。

好き好きで言えば、騙されたまま終わる位のほうが、作品の個性は出たような気がしました。




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