2016年7月18日月曜日

ファインディング・ニモ



Disney / ファインディング・ニモ MovieNEX MovieNEX[ブルーレイ+DVD] 〔BLU-RAY DISC〕

2003年作品

あらすじ:父と息子、2人きりのカクレクマノミの親子が離れ離れになってしまい・・・。




海の中と魚でどんな冒険劇になるんだろう、と謎でしたが、さすがピクサー(ディズニー)。


【おはなし】

あるカクレクマノミの夫婦がいた。
2日後にかえる初めての子供たちを楽しみにしており、複数生まれる予定の子供の1人をニモと名付けた。

ところが、そんな幸せの絶頂とも言える中、突然巨大な魚の襲撃にあってしまう。

気が付けば、妻の姿も見えず、探し回って見つかったのはたった1つの卵だった。

その産まれた子供を亡き妻の意思から「ニモ」と名付け、男手1つで大事に育てていた。


ニモは、そんな心配性すぎる父親を少々うとましく思う年頃になっていた。

初めての小学校の遠足にも心配してつきまとう父親にうんざりしてとった行動からニモは人間のダイバーに捕まってしまう。

そのダイバーの落としたゴーグルが手がかりとなるが、マーリン(父)には人間の字が読めない。

そこに様子がおかしいドリー(ナンヨウハギ)と出会い、ニモ探しの邪魔になると避けていたが、人間の文字が読めるとわかると、協力してもらう事に。

だが、文字が読める以外は、モノ忘れがひどく、かなりの変わり者で、やっぱりマーリンは、1人の方が良さそうだと思うが、ドリーの押しは強かった。

そして、ドリーと旅をする中で、ドリーの変わり者ならではのポジティブさに助けられている事などに気づき、ドリーとの友情も芽生えていく。

一方、ニモは、心配性の父親を一番知っていたが、さすがに遠く離れてしまうと、自分の浅はかな行動を後悔した。

だが、連れ去られた先の歯科医の水槽には、ニモを仲間として、そしてまだ面倒を見るべき子供である事を理解して受け入れる魚たちがいた。

すぐに、歓迎パーティーが開かれるが、やはり全員の望みは水槽から逃げ出す事だった。

ニモだって父親のいる海に戻りたいから利害は一致していた。

先輩魚が計画した脱走作戦には、身体の小さいニモが重要な役割をしていた。

水槽が汚れるよう、小石をはめ込んで、そしてパイプから戻ってくるという作戦だったが、小石が小さすぎたせいで、ニモが戻りきる前に、浄水装置が作動してしまい、あわや大事故というアクシデントが発生する。

まだ小さな子供のニモには大きなトラウマとなり、以降脱走計画はタブーな話題となった。

自分が逃げ出す事が難しいとわかったニモだったが、かといってあの心配症な父親が自分を探しに来るとも思えなかった。

ところが、歯科医に出入りするナイジェル(ペリカン)が、すごい冒険をしているマリーンの噂話を仕入れる。

そして数々の危険を乗り越え、ドリーとの友情を深めつつ、心配するだけの父親から成長したマリーンがたどり着いた港で、1匹のペリカンが発見する。
あっさり食べられそうになるが、ここで死んでは死にきれないと喉で一生懸命とどまる。

するとそれを見ていたナイジェルが喉に詰まらせているだろう、と助けに行くと、ニモを探している父親だと気づく。

横取りしようとするカモメたちからかばいつつ、2匹を口で運び、二モのいる歯医者の所まで連れて行く。

だが、ニモはすでに歯科医の姪にプレゼントする為、ビニール袋に入れられていた。
そして、連れて行かれない為に死んだふりをしたせいで、ゴミ箱に捨てられようとしていた。

慌ててナイジェルは病院の中に入り暴れ、阻止するが、ニモの袋はすっとんで、歯医者のトレーの上に乗っかる。

そこで、浮かんでいるニモの姿を見てショックを受けるマリーン。

でもニモはちゃんと袋が割れて、仲間の助けもあって、歯医者の排水口に飛びこんで、父親との再会を果たそうと生きている事を、ドタバタでナイジェルが歯科医から締め出された事から気づいていなかった。

海に戻ったマリーンは、ニモは死んだと思い込み、ショックでドリーの言葉も耳に入らず1人帰宅しようとする。

ドリーは、初めて長い間友達と一緒に過ごした事から、マリーンの存在が貴重なものになっていたが、そのマリーンに拒絶されたショックで、モノ忘れがひどくなり、何故自分がここにいるのかもわからなくなってしまう。

ニモは排水溝から海に無事出て、父親を呼ぶが、すでに父は帰路に向っていた。

ところが、ふらふらしているドリーを見つける。

自分も不安だが、様子のおかしいドリーに大丈夫? と声をかけ会話すると、ドリーは徐々に思い出していく。

そして、ニモこそマリーンが探していた息子だとわかり、慌てて2匹でマリーンを探し、無事再会する。

2匹の親子は再び、幸せに暮らす事が出来た。

そしてドリーもドリーらしさのまま、受けれられ仲間が沢山出来た。

歯科医の水槽の仲間達も、かねてからの脱出計画を無事決行し、全員が海に。

ただし、水槽掃除の為一時的に入れられたビニール袋のままで。


おしまい。

【かんそう】

本作で名脇役となったドリーの新作「ファインディング・ドリー」の公開がきかっけでのテレビ放送でした。



個人的に、ピクサーやディズニーアニメは率先して見るわけではないので、こうしてテレビ放送で初めて見る事が多いです。

完全に無視するわけにもいかないのは、やっぱりそれなりに興業成績が良いですし、話題になるから。

とはいえ、今更感はあるんでしょうけどw

ま、この手のアニメは普遍性もあるから、いつ見ても評価に差はないかな、と思っています。

いろんなピクサーのキャラクター、世界がありますが、海の中で魚という設定は、純粋に謎でした。

アニメの設定としては、珍しくないですし、スポンジ・ボブやスイチューフレンズなどちょっとした漫画的なアニメとしては全然成立しますけど、いわゆるピクサーの感動長編となると、持つのかなー、と。

でも、やっぱりピクサーというブランドはさすがですね。

人間に連れ去られ、水槽に入れられてしまい、離れ離れになる。

どちらも、スケールの違いはあれど、実は場所固定なんですよね。

まあ、海は広いですから、海に戻ったからといってそう簡単に会える・・・とは思えませんが、そこはファンタジーですから。

タイトルにもなっているニモが主人公だと思いがちで、それも間違いではないんですが、一番がんばっているのはマリーンとドリーでした。

特にドリーなんてただの行き連れだったのに。

二モはどうしても水槽という狭い空間にいたので、マリーン程の活躍感はないんですが、小さな子供と思えば、妥当な気がします。

お話しとしては、やっぱりアメリカンだなーと思ったのが、幸せを壊される所から始まり、シングル・ファザーなんですよね。

片親設定が普通なのか、そうでもしないとクレームが多いのか、アメリカの悲しい家族事情が感じられますね。

そしてニモ自身にも、片方のヒレが小さいというハンディがあったり。

漫画の世界だからといって、幸せいっぱいではないという妙なリアル感。

だけど、他の「モンスターズ・インク」に比べると、明らかにあくまで子供向け、ではありました。


難しい社会的な設定がなく、単純です。

海の中の綺麗な映像や、生物の様などで、大人でも耐えうる作品にはなっていますが、由緒正しい正統派アニメという点からも、結構ギリではありましたw

でも、間違いなく最後まで見れてしまうんだから、それはさすがだなー、と思いました。


正直、どう大海から抜け出して歯科医まで行くんだろう、とか、ニモが海に戻ったところで、どう父親と再会するんだろう、辺りは、かなり大味でしたが、子供向けファンタジーだし、まあいっか、と納得感はありましたw

子を持つお父さんが見たら、また格別な想いもあるんでしょうね。

まさに家族向けの王道作品でした。

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