2016年7月21日木曜日

マレフィセント



Disney / マレフィセント MovieNEX[ブルーレイ+DVD] 〔BLU-RAY DISC〕

2014年作品

アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ヴィヴィアン・ジョリー=ピット、シャールト・コプリー、ブレントン・スウェイツ、サム・ライリー、イメルダ・スタウントン、ジュノー・テンプル、レスロー・マンヴィル

あらすじ:眠れる森の美女の悪役、魔女を主役にしたお話し。




アンジェリーナ・ジョリーの魔女がはまりすぎて、小さなお子様にはトラウマになりそう・・・。

【おはなし】


はるか昔の物語。

人間の国と妖精の国が隣同士で存在していた頃。

まだ幼い少女妖精のマレフィセントは、自慢の翼を持って自由に妖精の国を飛び回っていた。

ある日、人間の少年、ステファンが迷い込んで来る。

歳が近いせいか、お互い気になったようで、仲良くなるが、その際に、鉄の指輪がマレフィセントに触れてしまう。
マレフィセントの弱点は鉄だった。
痛がるマレフィセントを見て、これ以上貧乏になる事はない、とステファンは指輪を捨てる。
そんな行動にマレフィセントは心を動かされ、それ以来、ステファンが遊びに来るのを楽しみに待つように。

だが、ステファンが成長し、大人になると身体だけではなく心も変わってしまう。

妖精の国に遊びに行く事はなくなり、まるで人が変わったかのように人間の国での野心でいっぱいになっていた。

その時の王、ヘンリーが妖精の国に侵略戦争をしかけると、マレフィセント率いる妖精群に返り討ちにあい、怪我をしてしまう。

寝たきりになったヘンリー王は、マレフィセントへ復讐した者に褒美を出すといい、ステファンは昔の馴染みを利用してマレフィセントに会いに行く。

そして、マレフィセントに色仕掛けで油断させておいて、薬で寝かせた間に自慢の翼をもぎ取ってしまう。

王様にはもいだ翼を見せ、念願通り、王の座を受け継ぐ。


朝、起きて自分の翼がない事に気づいたマレフィセントは、絶叫する。

だが、ふらふらと杖を片手に歩き出すと、途中人間にいじめられているカラスを見つけ、魔法で人間の姿にして助ける。

ディアヴァルは、カラスでいる事に誇りをもっているので人間にされて憤慨するが、助けたのだからとマレフィセントは意に介さない。

これがきっかけで、ディアヴァルはのないマレフィセントのの代わりになる。

そして、ある日偵察から帰ると言いにくそうに報告する。

王となったステファンに子供が生まれたのだという。

マレフィセントは招待されるはずのない洗礼式に乗り込むと、生まれたばかりの娘オーロラに呪いをかける。

「16歳の誕生日の日没までに、糸車に指を刺されて死の眠りにつく」という呪いだった。
だが、「真実の愛のキス」によって呪いは解ける、とも言うが、それはステファン王に対する嫌味だった。
真実の愛などこの世には存在しない、とマレフィセントは知っている。

その日から、オーロラは、お祝いに来た3人の妖精に預けられた。
16歳になるまで、隠れて育てるつもりだったが、実は妖精たちには人間を育てる知識はなかった。

そしていくら妖精といえども、マレフィセントの情報力には敵わず、隠れる事など出来る訳がなく、あっさり監視される。

マレフィセントはオーロラを「みにくい子」といい、すごみを利かせるがまだ生まれたばかりの赤ちゃんには、それも面白いようで、笑って返す。

そんなやりとりのせいか、妖精たちが何の役にも立たない事に見かねたマレフィセントが、むしろオーロラを影で育てるようになる。
そしてマレフィセントが成長すると、オーロラもまたマレフィセントの存在を「ずっと感じていた」と言い、「フェアリーゴッドマザー」と母親のように慕うようになる。

人間との接触がほとんどなく、先入観がないせいか、自分を慕い、妖精とも打ち解けるオーロラの姿に、マレフィセントは呪いをかけたことを後悔するようになる。

今では、独立して家を出てマレフィセントと妖精の国で暮らしたい、と言い出しているオーロラ。
ちょうど16歳の誕生日を間近にしていたので、3人の妖精に告白するが、大して役に立たない妖精たちは、うっかり父が存在している事(人里離れて暮らしていたので、死んだ事になっていた)、呪いがかけられている事などを漏らしてしまう。

さらにその呪いをかけたのが、大好きなマレフィセントだとわかりオーロラはショックを受ける。

そして、自ら城へ帰るが、王は呪いを気にしてすぐにオーロラ姫を隔離する。

が、結局部屋を抜け出した際に、呪いが発動して眠ってしまう。

途中、オーロラはフィリップ王という隣国の青年と出会っていたので、マレフィセントは彼なら呪いが解けるかも、と城へ寄越す。
だが、呪いは解けなかった。

やはり真実の愛など、存在しないのだった。

マレフィセントは後悔から、オーロラの枕元で謝罪とオーロラへの想いを伝える。
これからも守るといい、額にキスをすると、それこそが真実の愛で、オーロラは目覚める。

だが、城を出ようとした所、マレフィセントの弱点の鉄の網で捕まってしまう。
苦しみながら、ディアヴァルをドラゴンにして苦戦する。

その頃、オーロラは、城内に飾ってあったマレフィセントの翼を見つける。
翼は、マレフィセントの元に戻り、マレフィセントはパワーアップする。

そして、ステファン王を追い詰める事に成功するが、止めは刺さずに去ろうとする。
だが、ステファン王は油断したマレフィセントに遅いかかり、もみ合いになって結局ステファン王は転落死する。

狂王となっていたステファン王を亡くした後、人間の国と妖精の国は改めて統一される。
オーロラ姫が王女となって。

「眠れる森の美女」のオーロラは自分であるが、真実はこうだ、と。

おしまい。

【かんそう】

大家族のアンジェリーナ・ジョリーが、こういったファミリームービーに出たがるのは、当然だと思います。

でも、まじで、マレフィセントの顔が怖い。

結局、魔女のような存在だと思われていたけど、実は最初に人間の裏切りがあった、呪いをかける理由があったから、決してただの悪者ではないんですよ~、というお話しで、確かに話は良い話しです。

でも、ゴツっと出た頬骨がCGなのかリアルなのかわからなくて怖い!

まあ、はまり役だとは思います。

話しは、本当に子供向けファンタジー。
眠れる森の魔女が主役で、真実のお話しとなるとだいたい想像通りな感じで、良くも悪くも驚きはありません。まあ、お子様向けですからストーリーはシンプルじゃないとまずいでしょうしね。

でもこれ世界中で大ヒット、アンジェリーナ・ジョリーの個人成績としても記録を出した、らしいです。

それがびっくり!

アンジェリーナ・ジョリーの人気、ファミリー層に完全に受け入れられている事の証明。

ブラピとの略奪愛、そして大家族という選択肢が間違っていなかったんですねぇ・・・。

私は個人的に、レイチェル派なので、いまだにアンジェリーナ・ジョリーは真正面から見れない。

だから本作も、ふーん、みたいな先入観があります。


それはそれとして。


お話しとしては、まあ家族向きという事で、コミカルな要素も沢山あって、さすが見やすいな、とは思いました。

でもよくよく考えると、裏切りの復讐(目には目を?)で、赤子に呪いをかけるなんて、やっぱり恐ろしいし、親も親で呪いかけられたから、見ず知らずの妖精に赤子託して16歳まで一切関与なし、とか。

変な話です。

オーロラは、そんな自分の人生を呪う事もせず、屈託なくマレフィセントを慕う。
それは皮肉な事に、親や人間の世界と距離を置いて育ったおかげ。

最初からマレフィセントが呪いをかけなければ、オーロラとの出会いもなかっただろうし、オーロラがこんなピュアな子に育っていたかもわからない。

なんせ、親は平気で自分の欲の為に信頼を裏切れる人間ですからね。

最初は男女の裏切りから始まり、最後は、母と娘のような愛で解決。

まるで男なんて信用しちゃだめよ、と言われているような・・・。



やけに男が肩身の狭いと思える映画でした。


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