2016年7月8日金曜日

プリティ・ブライド



ゲイリー・マーシャル プリティ・ブライド<期間生産限定盤> DVD

1999年作品

ジュリア・ロバーツ、リチャード・ギア、ジョーン・キューザック、ヘクター・エリゾンド、リタ・ウィルソン、ポール・ドゥーリイ、クリストファー・メローニ、ジェーン・モリス、ローリー・メトカーフ、ドナル・ローグ、ユル・ヴァスケス


あらすじ:結婚式を逃げ出す花嫁の噂を記事にしようと取材するが・・・。




同じキャストで「プリティ・ウーマン」再びを狙った、にしては突飛な設定。

【おはなし】

アイクはライターで、雑誌連載で「結婚式を逃げ出す花嫁」を批判的に掲載し、大反響を得る。
だが、当の本人マギーから抗議の手紙をうけ、もともと女性蔑視でもあった為、契約を打ち切られる。

そこに、元妻の現夫である友人の編集者が手を差し伸べ、もっと「逃げ出す花嫁」を掘り下げたらどうかと提案する。

どうせやる事はない、とマギーの住む町に乗り込み、マギーに張り付き出す。


マギーは、4度目の結婚を間近に控えており、最初こそ、アイクを追い返すよういやがらせをするが、アイクも生活がかかっているので、そう簡単にはめげない。

そんなアイクにマギーは、むしろ取材に協力して、自分への誤解を解いてもらおう、今度こそ普通に結婚するんだから、と取材費を要求し、契約を成立する。

アイクは堂々とマギーに張り付き、結婚式のドレス選びなどにもつきあうが、次第に住民にも「どうせまた結婚式逃げるんでしょ」な空気があって、それがマギーにも隠しておらず、マギーを傷つけている事がわかる。
だけど、何も言い返したりせずあいまいな表情を浮かべ、強い主張をしないマギー。

アイクは、マギーといる事や、マギーと親しい人などにインタビューしていく事で、マギーを知っていくせいか、そんなマギーをかばうような行動を取りだす。

最初はマギーを面白おかしく記事にするつもりだったはずなのに。
マギーを守りたくなっていた。


そして、マギーもまた婚約者がいて結婚が決まっているというのに、自分を理解しはじめているアイクを意識し始める。

とうとう、2人は、お互いの気持ちを知り、結婚式の予行練習で婚約者の前でキスをしてしまう。
マギーは結婚式の前に彼氏と別れ、アイクを選ぶ。

ところがそのアイクとの結婚式の日、これまで同様にマギーは逃げ出してしまう。


取り残されたアイクは、1人都会(地元)に戻っていた。
そこにマギーが訪ねてくる。
改めて謝罪と気持ちをアイクに伝える。
そして、2人だけの結婚式を無事挙げて夫婦になるのだった。


おしまい。

【かんそう】




プリティ・ウーマンから9年も経っての再タッグ作品。

プリティはラブストーリーとしては、普遍の名作と言っても良いような気がしますが、それにわざわざ比べなくても、本作は残念な感じでした。

まず、ジュリア・ロバーツの演じる女性主人公のマギーのキャラが、シンプルに感情移入しにくい。

結婚式を逃げ出してしまう、という設定は誰が見ても「面白くない」ような。

例えば結婚詐欺とかのコメディ寄りとかならまだしも、ラブストーリーとしては、相応しくないと思うんですよね。

だって、逃げられた相手の男性の事を思うと悲惨すぎません?
式の為に協力した人、時間、お金。
素直にお祝いする気持ち。

すべて、踏みにじっています。

そしてそれが1回ならまだしも、4回も繰り返すとなったら、どこかでブレーキかけるのが普通じゃないでしょうか?

でも本人は学習機能が一切ないのか、「今度は大丈夫」と何の根拠もなく思い込み、また周囲を巻き込むだけ。

こんな話を恋愛ストーリーとして、楽しむのは私には難しかったです。

リチャード・ギアが、この永遠に塔から出られずループしてしまう姫を迎えにきた騎士という事なんですが、その人すら置き去りになるシーンは、観客をどういう気持ちにさせたかったのか謎。

そこで素直に「真実の愛と出会えたから無事結婚できました」なら、それはそれで良かったのに。

結局、結婚式が大げさなものだとダメで、2人だけなら大丈夫でした、というのも、じゃあ相手は別の人でもそれでやってみたらOKだったの? と謎。

恋愛映画としては、この人じゃなければ、とかこの人だからこそ、を強調していいと思うんですよね。

見方を変えると、これだけのトンデモ設定を豪華な俳優陣でやっていた、というのが今となっては驚きで、ある意味見る価値はあるのかもしれません。

豪華俳優で超B級って感じ。

あと、地味に、アイクの元妻が友人と再婚してて、3人で仲良くしているという設定も、ニューヨーク的というのか、なかなか一般的には理解しがたい設定なんじゃないでしょうかね。

90年代最後という時代もあるんですかね~。

私には理解しがたいお話しでした。


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