2016年11月18日金曜日

妖精ファイター



妖精ファイター

2010年作品

ドウェイン・ジョンソン、アシュレー・ジャド、ジュリー・アンドリュース、セス・マクファーレン、ビリー・クリスタル

あらすじ:過去の挫折から現実しか見なくなった主人公が、妖精の世界に召喚されて・・・。




マッチョな妖精ってだけでウケるw 妖精の衣装は罰ゲーム。

【おはなし】

デレク(ドウェイン・ジョンソン)は、ホッケー選手だったが、相手選手の歯を折るというラフプレーで有名だった。ついたあだ名はトゥースフェアリー。

乳歯が抜けると枕の下に入れておき、歯の妖精が1ドル札と交換に持っていく、というおとぎ話からつけられていた。

だが、実は歯の妖精は本当に居て、信じる所か、子供相手にそんなものはいない、と言ってしまうデレクを「妖精不信罪」で召喚する。
デレクはドリームキラーで有罪になり、罰として歯の妖精として働く事に。

とはいえ、一晩明け、夢だと思っていると、デレクの意志とは関係なく、背中に羽が生えてファンシーな妖精になってしまい、夢ではなかった事を想い知る。

さらに、仕事が割り振られ、ちゃんと働かないと、いつまで経っても歯の妖精から解放されないのだった。

実際に、自分に羽が生えても心に疑いを抱えているデレクは、空を飛ぶ事は出来ない。
それでも仕方なく、解放される為に仕事をするように。

同時に、デレクにはつきあっているシングルマザーの彼女とその娘と息子との絆を深めていく。

娘はちょうど乳歯が抜ける時期で、デレクにも素直になついていたが、息子は、思春期で、デレクには反抗的だった。

さらに、デレクのホッケーチームに若手の選手が入り、デレクを老いぼれ呼ばわりする。

今までのデレクなら、それも現実だと受け入れていただろうが、妖精の世界に触れた事で、少しずつ考えを改めるように。

また、息子が学校の文化祭でギターでステージに立つ事を後押しし、デレクも練習を付き合うように。

最初は反発ばかりしていた息子も、練習しているとデレクにうちとけ、将来イケてるギタリストになれるかな、とキラキラした目で聞く。

これまでのデレクだったら、「そんなのは一握りの選ばれた人間だけだから、余計な夢なんか見るな」と言っていただろう所を、「きっとなれる」と励ますように。

そして、自分もまた、ホッケーの練習を重ね、ラフプレーではなく、正当的に点を取りに行こうとする。

ところが、実際の試合で、失敗してしまい監督からこっぴどくしぼられてしまい、へこむ。

そこへ、文化祭前日の彼女ファミリーと会うが、つい子供にまで当たってしまい、息子を傷つけ、彼女にも二度と子供に近づくな、と見捨てられる。

だけど、これが現実だから仕方ないと開き直って引き込もるが、妖精の担当者が「1度の失敗でなんだ」と励ましにくるも、追い返す。

次の試合で、妖精の担当者が現れ、励ますと再びやる気を出して、活躍し、汚名返上する。

所が、そこへ歯の妖精の仕事が舞い込み、担当者に代わりに行ってもらおうとするが、その場所は、彼女の家だった。

それは俺が行く、とデレクは時間切れで、ホッケー会場で妖精になってしまう。

そして飛べなかったが、今なら夢や希望を信じられるから、きっと飛べると、初めて飛んで彼女の家に行く。

歯を取ると、彼女に気づかれるが、彼女は謝る為に妖精のコスプレをして来たのだと勘違いする。

そして、傷つけてギターを壊してしまった息子にも謝り、妖精の力でギターを与えて、文化祭に出るように説得する。

だが、間に合わないと言うと、妖精のまま抱えて飛んで学校に送る。

デレクは、妖精界の女王に歯を届けると、妖精を信じる心になった事を認められ、晴れて解放される事に。

だが、それはこれまでの記憶を消される事でもあった。

そして、デレクは、文化祭に駆けつけ、彼女にプロポーズする。

おしまい。

【かんそう】

タイトルからどんなB級だと思って、楽しみに見たら、意外と普遍的なファミリードラマで、その妙な感じが結構面白かったです。

とにかく、どうしてこんな作品が生まれたのか、とても気になりました。

マッチョなロックに、妖精の恰好をさせよう、と思ったとしても、なかなか口に出せないと思うし、まして、本当にロックが承諾するなんて・・・。

これだけで、超面白いですw

しかも、最初はメンズがなくてごめん、って女子のピンクのワンピなんですw

最終的には、自分でアレンジして、ホッケーの防具をつけて、オリジナル・ファッションになっているんですが、それでも、ファンシーな羽と坊主みたいなヘアスタイルがシュールすぎるし、超マッチョだしw

ほんとに、何でこんな事思いついたのか、そして実現出来たのか。

ある意味うらやましいですねw やりたい放題ですもん。

ただ、そんなおバカな設定ではありながらも、内容がハートウォーミングなファミリー・ドラマで、ちょっとメッセージも込められている感じで、真面目だったりするんですよね。

誰に向けているんだろう・・・とこれまた謎ですが、子供は妖精ロックを見て、怖くないんでしょうかね?


プロのスポーツマンでありながら、サインをねだる子供に、「君は選手になろうなんて考えるなよ」なんて笑顔で悪びれもなく言っていたデレクが、本当の妖精を知る事で、万が一はある、と考え、それに向って努力をするようになるという成長物語と、子連れの彼女と結婚する為の、子供達との付き合い方を学んでいく成長が、リンクしていて、お話しとしてもすごくわかりやすく、とっつきでの好き嫌いはあると思いますが、なかなか良作だと思いました。

でも、妖精ファイターというタイトルやシュールなジャケットを見て、果たして感動的なファミリードラマで満足するのかどうか、が難しい所かな、と思いました。

逆に、ハートウォームな物を求めて、何も知らずにこのタイトルを手に取る人が、居ないように。

私は、こういうゆるい感じの、黒さがないファミリードラマは好きなので、大満足でしたが。

キワモノ好きな人には、見た目はさておき、内容が少し物足りなそうで、結局誰に薦めるかというと、難しいですねw

ロックファンも、正当派なら、妖精姿は見たくないかもしれないしw

ここまで(妖精)やってるのに、勿体ないと思いましたw


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