幸せの行方…【字幕】 レンタル落ち 中古 DVD
2010年作品
実話ベース
ライアン・ゴズリング、キルスティン・ダンスト、フランク・ランジェラ、クリステン・ウィグ、フィリップ・ベイカー・ホール、ダイアン・ヴェノーラ
あらすじ:大富豪の御曹司と平凡な女性が出会い恋に落ちるが・・・。
現在では解決しているそうです。
【おはなし】
デヴィッド(ライアン・ゴズリング)は、小さい頃に母親の死を見ている事から、御曹司である自分の家庭環境にどこか馴染めないでいた。
ある日、田舎から出てきた平凡な女性、ケイティ(キルスティン・ダンスト)と出会い、恋に落ちる。
もちろん、父親には反対されるが、それを狙っているかのうように結婚をし、ニューヨークを離れ平凡な暮らしを選ぶ。
だが、結局は連れ戻されて父の会社を手伝う羽目に。
そんな環境のせいと、ケイティの妊娠が引き金になって、デヴィッドはだんだんとおかしくなっていき、ケイティに暴力を振るうまでに。
子供はいらないときっぱりと言うデヴィッドは、自分の血を残すのが嫌だったのかもしれない。
一時期は、ケイティの学業の関係で別居しており、そのおかげでケイティには気づきにくかったが、それが終わると、友人とのパーティで頭を掴んで帰させようとする等、暴力性を増していった。
離婚を考えつつも、大富豪の資産ガードは固く、今のままでは1円ももらえないからと、我慢してデヴィットと過ごしつつ、以前見つけた不正の証拠の帳簿を盗みだし、デヴィットを窮地に立たせようとする。
が、何せ権力のある大富豪の息子だったので、その帳簿は「ただの夫婦喧嘩だろ」と郵送で送り返されてしまい、挙句、デヴィットの上司である弟や父にバレて、デヴィットは家庭管理がなっていない、と怒られるだけなのだった。
その後、デヴィッドに愛犬を殺され、さすがに耐え切れず、ケイティはスコップを取り出し、デヴィッドに向う。
そして、それ以降、ケイティの姿は消えてしまうのだった。
だが、その後ケイティの姿を見ている人がいたので、殺人ではなく行方不明とされていた。
この件で、自分が悪目立ちする事を嫌ったデヴィッドは、女装して別人として暮らすように。
そこで、隣人ともめるが、しばらくするとその隣人と親しくなり、お互いに訳ありである事を知る。
その頃、実はケイティの振りをしてわざと目撃されるようデヴィッドに協力していた古い友人が、デヴィッドに金をせがむのがうざいのか、隣人を利用して友人を殺させる。
その後、隣人も利用された事に気づき、デヴィッドは口封じの為、隣人も殺す。
殺しは正当防衛を認められるが、死体遺棄では罰された。
だが、あくまでもケイティは行方不明のまま、だった。
そして、デヴィッドは今でも、フロリダで不動産投資業を営んでいる。
おしまい。
【かんそう】
公開の2010年当時は、未解決でしたが、その後本人の独り言から容疑を認める発言があり、「全員殺した」と。
まあ、映画を見る限りそうだろうな、という感じなんですけどね。
実話ベースという事もあって、いろいろと考えさせられました。
当たり前な事ばかりですが、「お金持ちだからって幸せとは限らない」「でも、お金は大事だよ、あえて無い生活を選ぶのも難しい」「ケイティ可哀想」「デヴィッドもちょっと可哀想(だけど殺人や暴力は許されない)」「皆お金に振り回されてる」・・・等。
そして何より気になったのは、デヴィッドが生きていて、公開当時は未解決(本人は罪を認めていない)のに、結構犯人ちっくな扱いをしている事。
その事からも、本人が相当やばい人なんだろうな、という事は想像できなくもないのですけど・・・。
そしてライアン・ゴズリングがすごいはまってるんですよね~。
ヤバイ感じが。
特に、後半の女装。
いわゆる趣味の女装ではなく、身を隠す為の女装なので、結構荒い。
逆に、本気感が出て、ちょっと触れがたい感じ。
まさに、誰にも干渉されないで暮らしたいという気持ちが伝わってくるんですね。
でも、類は友を呼ぶのか、おかしな隣人に目をつけられてしまうんですけど。
今の世の中って、ネットを通じて、これまでなら知り合うはずもなかった人と、知り合い易くなっていますよね。
そんな中に、デヴィッド予備軍が居ないとも限らないんです。
しかも、最初からデヴィッドはおかしかったわけではなくて、後からじわじわ病状を悪化させていく。
そうなった時には、もう逃れられないかもしれない。
人と出会う事に対して、怖くなる・・・。
人にとって、何が幸せなのか。
ケイティとデヴィッドは、ニューヨークから離れ、細々と暮らしていた時が一番幸せだったのかもしれません。
だけど、そこに留まる事は出来なかった。
今のSNS時代。
他人からの価値が気になってしまいがちに感じられますが、
幸せって、自分で見つけないといけないのかな、と思う、
そんなお話でした。
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