2016年6月13日月曜日

テッド2



テッド / テッド2 〔DVD〕

2015年作品

マーク・ウォールバーグ、セス・マクファーレン、アマンダ・セイフライド、ジョヴァンニ・リビシ、ジョン・スラッテリー、ジェシカ・バース
モーガン・フリーマン、トム・ブレイディ、サム・J・ジョーンズ、リーアム・ニーソン、ジェイ・レノ

あらすじ:お馴染み、命を吹き込まれたテディベア、テッドのシリーズ第2弾。

テッドが結婚したことによって、人権を問われる事になり・・・。テッドに再び危機が!?




テッドがかわいいクマというだけでずるいのですが、そのズルさに甘んじてやられます。

【おはなし】

同じスーパーで働く彼女とテッドが結婚するところから始まる。

ところがすぐに、幸せな新婚から倦怠期に。

家でも職場でも顔を合わせれば喧嘩が始まる生活にうんざりするテッドは、アドバイスから子作りを提案する。
妻も喜んで賛成し、仲直りするが、テッドはぬいぐるみだから自分で子作りする事はできない。
当然、親友であるジョンも協力をする。

精子を提供してもらおうと、フラッシュ(サム・J・ジョーンズ)の元を訪ねるがあっさり断られ、逆切れして車の窓を割って立ち去る。

次に狙う精子は、イケメン・フットボーラーのトム・ブレイディで2人で侵入するが、あっさり見つかり追い出される。

なかなかうまくいかない中、ジョンが「俺の精子じゃだめなのか」と言うと、テッドはそれを待っていたと、喜んで承諾。

クリニックに行き、精子を提供するが、クリニックでいつもの悪ふざけをして、精子の保存してある棚を盛大に倒し、ジャックは精子まみれになった所をテッドにSNSでばらまかれる。

無事精子は抑えたものの、肝心な奥さんがドラッグのやり過ぎて、ドクターがレントゲンを見て吐く程子宮がボロボロになっている事が判明。

出産は諦めて養子縁組を探すが、そこでテッドの人権が改めて問われる事に。
ぬいぐるみは人間ではなく、誰かの所有物ではないか、と言うのだった。
おかげで縁組は当然の事、職場やクレジット・カード、結婚まで「人間ではないから」と取り上げられてしまう始末に。

一方、テッドを狙うドニーは、テッドのおもちゃとしての製造元、ハズブロに清掃員として潜り込んでいた。
テッドの人権問題を聞きつけ、ハズブロの社長に「(命のある)テッドを増殖して一儲けできる」と持ちかけ、テッド誘拐を企てる。もちろんその見返りは現物だけで良いのだった。

その為には、裁判でテッドが確実に所有物となる事が条件なので、社長にそこんところの手回しを頼むのだった。(人間なら誘拐になってしまうが、そうじゃないならただの紛失で大して罪に問われないだろう、という狙い)

テッドとジョンは、このままではどうにもならないと、州を相手に裁判をする事を考え、弁護士事務所を訪ねる。
だがお金はない、と言うと見習い弁護士サマンサ(セイフライド)に回される。

最初は頼りなさそうな26歳女子に、断りかけていたが、一見真面目そうな弁護士見習いのサマンサが実はマリファナ好きとわかり、意気投合する。

だが、裁判では、さすがにベテラン弁護士には勝てず、負けてしまう。

サマンサは、ダメ元でニューヨークにいる人権関係に強い有名な弁護士ミーアンにコンタクトを取る。
すると、会って考えてもいいと言われ、3人でニューヨークへ行く事へ。

道中、サマンサとジョンがいい感じになって行き、テッドがたきつける。

車をマリファナ畑の小屋に突っこんだものの、なんとかニューヨークへ辿りつくが、その間にテッドとジョンの素行を知った事で、弁護を断られてしまう。

テッドは、ショックからジョンとサマンサに当たり、1人NYをさまよう。
そこで、偶然見つけたコミコン会場に潜り込むが、そこはドニーが張っていた蜘蛛の巣のようなもので、まんまとドニーに捕まってしまう。

途中、拾った電話でジョンに助けを求め、2人もコミコン会場に乗り込むが、ギリギリのところでテッドを助け出せる。
だが、逃走中にドニーが会場展示物の巨大なエンタープライズ号をテッドに当てようとしたところをジョンがかばい、テッドは助かるが、ジョンは意識不明になってしまう。

ドニーは無事逮捕されたが、ジョンは心停止してしまう。

最後のお別れを言っていると、実はジョンのドッキリで死んではいなかった。

皆で大笑いして喜んでいると、TVニュースを見た弁護士ミーアンがやってくる。
テッドがジョンを心配する姿を見て、意見を変えたから弁護を引き受ける、というのだった。

そして、裁判で勝訴し、テッドは無事人権を取り戻す事に。

再度プロポーズし、新たに苗字(クラバーラング@ロッキー)をつけ、無事養子を迎える。
そして、ジョンはその息子に小さなテッド同様のテディベアをプレゼントする。

将来親友になれるように。

おしまい。

【かんそう】

大好きなテッドに大好きなアマンダちゃんが出ているという、私にとってはそれだけで◎って感じなんですが、実際に期待を裏切らない面白さでした。

まず、この手のコメディのシリーズ物って1作目のヒットから製作費は上がるでしょうが、その分ちょっとメジャーを意識して甘くなる事が多い気がしていましたが、このテッドについては一切手加減なしって感じで、その上で製作費のゴージャスさで楽しさもスケールアップしているように感じました。

それはオープニングですぐにわかり、ミュージカルのような群舞がアメリカっぽくて、豪華でした。
そこにテッドが混ざるだけで、わくわくしました。

さらに、豪華なセレブの出演者、トム・ブレイディの精子が欲しいとか、リーアム・ニーソンが渋い客で、テッドのレジに並んだりとか、序盤の盛り上げに十分過ぎました。

特にニーソンは、自身の映画で見るより渋くてカッコよく見えましたw
(ただ、子供用のシリアルを買っていくという客なだけですが)

毎度お馴染みのフラッシュ・ゴードンに始まり、ジョンとテッドの青春の80年代ネタも楽しく、良くわからないのもあったけど、それはむしろ知りたいと思わせられるんですよね。
テッドが「アーネスト」シリーズみたいな80年代ぽい映画を推していたので、いつか見てみたいと思いました。

脇からメインまでキャラクターも無駄がなく、ゲイのカップルのしょーもない人間性も大好きです。
テッドの奥さんも、よくいるビッチなんですけど、テッドを愛する姿を見ていると悪い子じゃないって感じで共感・・・しそうになりますw
奥さんの品のないギリギリのファッションもいい感じ。

正直、テッドを人間に置き換えればよくあるバカバディ・コメディでしかありません。
でも、それが本当にかわいいテディベアというだけで、個性になり、バカバカしくて、面白さが倍増しているのですから、アイデアですし、やったもん勝ちなんですよね。

ぬいぐるみを相手に皆が真面目に演技してると思うと、それだけで笑えるのですから、本当にズルいのですが、面白い!

もちろんコメディのさじ加減、可愛いのにブラックでおやじでだらしない、という塩梅もヒットしたからといって決してひよっていない。

誰が見ても可愛いクマなのに、誰が見ても笑えると限らないブラック・コメディをやっているのが、最高ですね。

その面白さが保証された上で、ドラマはテッドから人権が奪われ、それを正式に取り戻すというさらなるテッドの未来も保証されたようなストーリーという事で、紆余曲折はあれど安心して見ていられました。

新たなジョンの彼女としてアマンダちゃんも加わった事だし、このメンバーで3も期待したいですが、寅さんのようにマドンナが変わるシリーズのような感じもしますねw

それにしても、人間の出演者が豪華で誰が出ていようとも、結局主役はしょーもないクマのぬいぐるみ、という存在感も改めて凄いな、と思います。

吹き替えでは、有吉さんがテッドを演じているんですが、実はテッドは吹き替え派。

基本的に吹き替えの方が洋画は集中できるので、好きなんですけどやっぱり「声違う・・・」みたいな邪魔になる場合もあるんですが、テッドの有吉さんは、合っていると思います。
セリフの内容も、喋り慣れてる感があるのでw 安心して聞いていられますw

安定のテッドでした。


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