映画 (Movie) / 宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション 〔BLU-RAY DISC〕
2005年作品
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン
あらすじ:ある日突然、地球が何ものかに侵略され・・・。
珍しいダメ・クルーズ。でも「ダメな役って珍しいだろ?」なドヤ・クルーズ。
【おはなし】
レイ(クルーズ)は、肉体労働者でバツイチの気ままな一人暮らし。
ハグをしない年頃の息子とまだ小さい娘を預かる日も、うっかり時間を間違えて待たせるのだから、良い父親とは言えなかった。
息子のロビーは無理やりキャッチボールにつきあうが、反抗的な態度で窓ガラスが被害に。
娘のレイチェルはませていて、母親のように小言を言ったり、自然派ケータリングを頼んだり、刺さったとげが自然に抜けるまで待ったり。
せっかく2人に会えたというのに、些細な口喧嘩から大人気なくふてくされるのだから、なつく訳もなかった。
飛び出した息子が無免許で車を運転したとわかり、家の外に出ると、人だかりができていた。
何を見ているのかと思いきや、空の様子がおかしい。
そのうち、雷が落ち始め、レイチェルが怯え出す。同じ場所には落ちないよと言った矢先に、何度も同じ場所に落ちるのを見る。
レイはその場所を見に行くと、地面が動き出し、地中から巨大なロボットが飛び出してきて、次々に街や人を襲い始める。
家に戻っていていたロビーと3人で、他人の車を奪い子供たちの実家に向かうが、誰もいない。
ボストンの実家に行くという予定のままのようだった。
まだ電気が通る事から、安全だと思うが、夜になると襲撃される。
そして翌朝、外に出るとめちゃくちゃになっており、世界中がロボットに襲われている事がわかる。
ここにいても危険だという事で母親が向かったボストンに行く事に。
道中も、車を奪われたり、フェリーに乗れば海にもロボットが居たり、ロビーは、血気盛んなのか、海兵隊と一緒に戦うと途中はぐれてしまったり、と何度も危険な目に合う。
結局娘と2人になって逃げ込んだ家屋で、1人の男と出会うが、その男はロボットと戦うと言い張り、次第に気を狂わせていくため、レイはレイチェルに耳を塞がせている間に殺す。
家には、次から次へとロボットの偵察が来るので、気が休まらない。
とうとう、外へ逃げ出したレイチェルがUFOに捕まってしまい、それを助けようとレイも捕まる。
するとUFOの中には沢山の人が捕まっており、ランダムで1人、まるでエネルギーにするかのように吸い込んでいく。
レイが選ばれると、とっさに手りゅう弾を取り、吸いこまれた際にセットする。
他の人達の援護でレイだけがなんとか引っ張られ助けられると、手りゅう弾が爆破し、UFOにダメージを与える事が出来た。
そして、UFOから逃げ出す。
UFOが、バリアさえなければダメージを与えられる事がわかったレイは、外の様子の変化に気が付く。
人間を食い、その血をまるで肥料のようにあちこちにまき散らして、そして赤い根を張っていたのが、枯れているのだった。
上空を見上げると、途中で電池が切れたように動きが止まったままのロボットがいる。
「あれは誰がやったんだ」と軍に聞くと「勝手に止まった」と言われる。
次に、動いているロボットに鳥がまとわりついているのに気が付く。
バリアがないから攻撃できるはずだ、とレイは近くにいた軍に「攻撃しろ」と伝える。
そして、攻撃するとそれまでバリアで当たらないと言われていたロボットに次々にヒットしていくのだった。
レイ達はなんとかボストンにつくと、母親は生きていて娘と再会する。
そして途中ではぐれたロビーも自力でたどり着いていたようで、家族全員が再会するのだった。
結局、宇宙人たちは地球に来たものの、バクテリアに対する免疫がなかった為に、停止に陥ったのだった。
地球人たちは、長い年月をかけて数々の犠牲の上、免疫を経ていたのだった。
おしまい。
【かんそう】
子供に尊敬どころか、軽蔑されているようなトム・クルーズという珍しい役どころでしたが、それでもやっぱり最後は、父親としての責任を果たす、さらにはちょっとした気づきで、地球をも救う・・・? というのは言いすぎですね。
早かれ遅かれ、彼らは自滅していたので、トムクルが「いまだ、攻撃しろ!」なんて言わなくても、ハッピーエンドになっていたようです。
が、被害を食い止められたり、希望を提示していたので、やっぱり普通のダメおやじではないんですよね。
ま、当たり前かw
宇宙人侵略物という事で、
を想い出しました。
もちろん、サインに比べたら規模が大きく派手でドラマ性よりは、「ディザスター」寄りな色が濃かったのですが、実はどちらもそういった災害時に家族がどうするか、みたいな大雑把に括ると一緒だなーと思いました。
ただ、サインは、ほぼ一件の家だけが舞台であるのに対して、こちらはロードムービーのように、災害の中旅を続けます。
大分趣きが違うのですが、どちらも実は宇宙人云々よりも、人間ドラマが描きたかったように感じました。
特に、本作は「911」の影響を強く受けているようで、なるほど、と思いました。
家族や友人を失い、人探しのパネルや張り紙が多く見られたり、動く車が貴重だという事で、車が襲われたり。
その為に、人同士が傷つけあう姿も。
さらに、レイは、自分達親子の身の安全の為に、たまたま居合わせた人を殺します。
「ウォーキング・デット」
じゃないですけど、一番怖いのは人間、でもありました。
という感じで、SFやトムクルに特に思い入れがない私には、可もなく不可もなく、というよりいつトムクルーズはダメ・クルーズに我慢ならずに活躍を始めるんだ、と思いながら見ていたのですが、最後の最後に「勝因はバクテリアでした」にズコー。
勝手に来て、勝手に倒れていくって。
ダサ・・・。
そんな感じも「サイン」と似てるなーーーって思えたんですよね。
侵略の下りは、むしろ派手なオマケなの? みたいな。
でもある意味こんなノーヒーローなトム・クルーズ映画も珍しくって、チャレンジだったのかもしれませんが、やっぱりトム・クルーズにはそういうの求めてないような気もしました。
せめてもっと人同士の助け合いがわかりやすく描かれていたらまた違ったような気もしますが。
息子は1人でいなくなった上、1人でボストンに着いてるっていうのも、ちょっと微妙でしたし。
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