2016年6月2日木曜日

NEXT ネクスト



ニコラス・ケイジ NEXT-ネクスト- DVD

2007年作品

ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール

あらすじ:2分間だけ自分の未来が見えるクリス。その能力に気づいてFBIが協力を求めるが・・・。



ニコラス・ケイジってハンサムなのかな・・・。

【おはなし】

産まれた時から持っていた2分先の未来だけを予知できるクリスは、その力を隠しつつ利用して、ラスベガスで地味なマジシャンをしていた。

カジノでも決して大きく儲けることはせず、あくまでも目立たず、だが、能力を利用して生きていたので、目をつけられてもいた。

同様に、FBIのフェリス(ムーア)もクリスの能力が本物だと気づいていた。
そしてその能力を、ロスに仕掛けられた核兵器の発見の為に使わせようと接触してくる。

だが、自分の未来が見えるクリスは、一度は話だけでも聞こうとしたが、武装集団に囲まれると分かった事から逃げ出す。

そしてクリスもまだ気づかぬところで、FBIだけではなく、FBIがクリスを利用しようとしている事から、テロリスト集団もまた、邪魔させまいとクリスを追っていた。

そんなクリスだが、ある予知だけは2分以上先のものがあった。
それは、ダイナーに入ってくる女性の映像で、その映像を見てから、2分経っても女性は現れなかった。
自分が2分以上先の未来を見れた事や、登場した女性の魅力などからか、クリスは「彼女だけが特別な存在で運命の人かも」と想い初めこだわり、手がかりの時間にダイナーに通っていた。

ある日、いよいよ未来が本物となり、女性がダイナーに現れる。

得意の予知を使って、いろんなパターンを試して、彼女に近づく事に成功する。
そしてその女性がリズという名である事を知り、車を盗まれたと言ってまんまと同乗する。

最初は「運命なんて信じない」と言っていたリズだが、一晩紳士的な態度をしていたクリスにほだされ、翌朝あっさり関係を持ち、「運命かも」と言い出す。

FBIは、クリスを追い続け、ダイナーでリズの情報も得ていた。
そして、クリスに協力を承諾させるには、リズを利用する。

リズには、「クリスは妄想癖のある男で危険だ、逃げる」と吹き込み、捕まえるのに協力しろ、と言う。

リズは、運命だと思った相手が変質者だと言われショックを受け、FBIに協力する事にするが、直前で思いとどまり、「FBIに狙われている」とチクる。

クリスは、薬を飲んだ振りをして、FBIから逃れようと、1人逃走するが、途中FBIのフェリスを助けた事からFBIに協力する流れに。

予知をしてみて、と言われ強制的にニュースを見せられていると、テロリストがリズを捕まえて爆死させるニュースの予知を見てしまう。

絶望して一度は逃げ出し、リズが殺される現場に行くが、フェリスの励ましで、クリスはFBIと協力しあって、リズの未来を変えようと決心する。

そして、リズを救う事に成功し、ほっとしたクリスだったが、まだ核爆弾を見つけていないとFBIに言われ、地殻変動のデータを見て予知をする。
すると、ミスを犯していた事に気づく。
その瞬間、全員が核爆発に巻き込まれてしまう。


が、ベッドの上でリズを抱きながら目を開けたクリスがいる。

これまでの映像は、クリスが見た予知だったのだ。

リズを巻き込まないという条件を出して自らFBIに協力を申し出る。

そしてまだ何も知らないリズに「やる事があるから出ていく」と言う。

「必ず君に会いに行く」と言い残して。

おしまい。


【かんそう】

予知能力と身体能力は別物だと思いますが、映画なので、主人公はアクションにも長けています。

一応、予知で大丈夫なのを見てるから、という事ですが、ガケから飛び降りたり、複数人とバトルしたり、銃弾を避けたり、とかなりアクションヒーローです。

だけど、演技はいつもの「困り顔」で、おでこの広さも見慣れたとはいえ、アクションシーンの中で乱れる中途半端な長髪の乱れが、どうも気になってしまい・・・。

悪意があるわけじゃないんですけど、笑ってしまいます。

そしてまさかの「予知落ち」。

あーんど、2分先が売りだったはずなのに、なぜか2分どころか、延々予知していたという。

それも、リズ関係は先が読める、という特殊設定なんでしょうけど、「予知を見て、知った事によって未来は変わる」というのもまた、納得感がありながらも物語を作る上でとっても都合のよい、ルールですよね。

ハリウッドならではの、アクション、インスタント・ラブ、爆発のエンタテインメントが漏れなく入っていて、ある意味安心して見れました。

しかも、そこにニコラス・ケイジの存在感がありますから、いい感じでB級良作になっていると思いました。


私は、SFが苦手なので、実は「2分先を読める」という事自体、よく理解できていません。

というのも、2分先が売りなのですが、途中主人公が分裂して、2分先のまた2分先、みたいな感じで予知していくシーンがあるんですけど、それが出来るならそもそも2分先って限定しなくてもいいんじゃね? みたいな。

あと、予知している間の時間経過はどうなっているのか。

2分間の出来事を見るなら、現実でも2分経っているはずですが、2分だけなら誤魔化しようもありそうですが、リズが死ぬ時には、延々予知していました。
なので、演出的にも一晩くらいは経過している感じにはなっていましたが、そうなるとやっぱりそこそこ時間がかかっているんですよね。

なので、2分先の事を見ている間に2分経っているという事がリアルによくピンと来ていなくて、だからSFが苦手でもあるんですけど、おばかな私には、深く考える事を止めてアクション映画として楽しむ事に徹しました。


それにしても「予知」はずるいですね。

告白するにも、全パターン予知して、成功した事だけを実践する。

そんな事で成就? してうれしいのかなーと思ったり。
この先延々予知して、NGを避けてつきあっていく・・・わけですよね。

もし、別れたくなったらむしろNGを見つければいいのだから、マイナス行動にはとっても便利な気がしますが。

隠れ蓑としてマジシャンをしている設定ですが、もし自分なら、むしろもっと目立たないようにしたいと思いました。

だって、「あのマジシャンまた勝ってるぜ。何かあるぜ」って目立たないようにって自分で言いながらあっさり目をつけられてるって・・・。

そんなダサさもB級的には、美味しいんですけどね。

ジュリアン・ムーアの厳しいFBIっぷりは、板についていました。
クールビューティーなルックスには、ハマリ役だと思いました。
ただ、そんなムーアがマジ顔で「予知能力者に頼るしかありません!」って言い続けているのが、可哀想でもあり、面白くもありました。

リズは誰でもいい役でした。

ほんと相手が予知能力を使った卑怯な手口だとはいえ、一晩で見知らぬ男を「運命」といってしまうなんて、犯罪の多いアメリカとしては、たるんでるとしか言えないのですが、だからこそのファンタジーなのかもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...