2016年8月2日火曜日
ゴールデン・チャイルド
ゴールデン・チャイルド(’86米)【DVD/洋画アクション|コメディ】
1986年作品
エディ・マーフィ、シャーロット・ルイス、チャールズ・ダンス、ヴィクター・ウォン
あらすじ:千年に1度の存在と言われるゴールデン・チャイルドがさらわれた!
それを助けるのは・・・。
80年代の味があります。
【おはなし】
LAから遠く、チベットで生まれたゴールデン・チャイルド。
不思議な力を持っており、指で触れれば死んだ鳥も生き返り、チャイルドの使いとなる。
そんなチャイルドの存在を邪魔と感じる、邪悪な存在サード・ナンスパは、チャイルドを殺す為にさらう。
だが、チャイルドはその奇跡の存在故、簡単に殺す事はできない。
邪悪な血を飲ませれば殺せるのだが、もちろん簡単に飲むはずがない。
チャイルドを探す、キー・ナンというチベット人の女性は、TVで失踪した子供を探す番組を見る。
そこに出ていたのはチャンドラー(エディ・マーフィ)で、一見ちゃらいが、子供への愛情は確かなもののようだった。
だが、失踪人がチベットの子だというと、チベットは管轄外だと、あっさり断られてしまう。
その番組で探していた少女らしき娘の遺体が発見された。
その部屋で、オートミールの底に血が隠されて入っているものを見つける。
そんな出先にも、キー・ナンがつきまとう。
どれだけつきまとっても引き受ける気はないから、と言うと、もうすでに関係している、と言われる。
この少女がチャイルド失踪に関係しているというのだ。
こうして、意思に反してチャンドラーはチャイルド探しに関わっていくが、キー・ナンに詳しい情報を知る人間を紹介される。
すだれで顔、姿を隠している女性にチャイルドの弱点である、邪悪な血を飲ませようとさせられているだろう、という事を聞かされる。
ひとまず、少女の事件を追う事にするが、見た目に反してキー・ナンの戦闘能力が強い事を知る。
少女を売ったという男をつきとめるが、途中見失った隙に、サードが現れその男を殺してしまう。
タイミングが悪く、チャンドラーが先に死体を見つけた事で、キー・ナンは殺したのか? と批判的になるが、殺していない、というと信用したようで、「邪悪なものを敵に回した」と気づく。
美しいキー・ナンをくどきつつも相手にされないチャンドラーは、帰宅すると、サードの軍団がやってきて、手を引くよう脅される。
人間ではないサード達を見て、夢だと思って対応していると、起きると腕には傷がついていた。
半分夢で、半分現実だ、とキー・ナンに説明を受けるが、夢の中で優しかったキー・ナンは夢だとキッパリ言われてしょぼくれる。
またすだれの女性から、新たな情報を得ると、「チャイルドを倒せる剣」が存在しているが、それは敵の手にさえ渡らなければ守る剣でもある。
と言われる。
敵より先に剣を手に入れろと言われるが、チベットに行くのを渋りだす。
その後、ずっとつれなかったキー・ナンは、チャンドラーを誘う。
多分、任務の為にその気にさせろ、と命令されたみたいなんだけど、キー・ナン自身も適当だけど、結構やり手なチャンドラーに惹かれて行ったのだと思う。
そして、ぐずっていたが、チベットへ行く事に。
そこでは、剣を守る老人に試練を与えられる。
まるで、RPGのダンジョンのギミックのような部屋に入る。
その部屋から今まで生きて出てこれた人はいないらしい。
さすが選ばれた勇者という事で、ちょっとした謎解きとんち? で剣を無事手に入れる。
(炎に囲まれた剣を手にした水をこぼさず飲んでとれた。)
剣を手に入れたものの、危険物をもって空港を通過するのは80年代といえども、難しい。
だが、そこでもお得意のとんちや機転、大げさな演技で乗り越える。
やっとLAに到着すると、空港にサード軍団が剣をうばうべく待ち受けていた。
そこでも、周囲を巻き込む演技で、サードたちを煙に撒き、剣を持ち出す事に成功する。
ところが、当然追手はしつこく、夜襲撃にあう。
そして、キー・ナンが死んでしまう。
ショックでチャンドラーはすだれに当たり散らして、素顔を見てしまうと、上半身は女性だが、下半身はヘビという魔物だった。
チャイルドだったら、日のあるうちならキー・ナンを救う事が出来ると言われ、慌てて探すチャンドラー。
チャイルドはチャイルドで、ちょうど見張りの男を1人、指でタッチする事に成功していて、味方につけた所だった。
そこへ、チャンドラーが踏み込み、その男の協力もあって、無事救出に成功する。
そして、横たわるキー・ナンの前に連れて行くが、その瞬間、魔物と化したサードが現れる。
チャイルドは、こういう時は特に何か積極的にする訳ではなく、物の影に隠れて怯えているが、剣を能力で移動させて、チャンドラーに持たせた事で、勝利に導いた。
無事、チャイルドを助け出し、そしてキー・ナンは生き返る。
チャンドラーは間近で見たチャイルドの不思議な能力に、「2人でショーをやって稼ごう」と誘う。
おしまい。
【かんそう】
タイトルとあらすじを見た時、なんじゃ? スルーでしょ、って思っていたら、出演者の「エディ・マーフィ」に肩つかまれました。
なんとも不思議なファンタジーでした。
チベットの奇跡の子供とエディ・マーフィ。
これだけでも違和感なんですけど、この時代の特撮の味が濃い濃い!
全部ひっくるめると、見てよかったなー、と思える作品でした。
まったく存在すら知らなかったのですが、正直、うん、知るはずないか、と言うような内容でもあります。
面白いか面白くないか、で言えば、もごもご・・・なんですけど、私は好きです。
時代を反映する、タイトルとかみ合わないポップな主題歌。
どんなキャラでも基本同じに見えるエディ・マーフィ節。
B級にも思える、時代ならではのSFX? 特撮?
ある意味、これ! とカテゴリするのが難しいオリジナリティなんですけど、それをほめたたえるよりは、掴み所がない事にちょっと困る感じ。
でも、愛すべき魅力は満載ですが、人は選ぶでしょうね。
ところどころエディ・マーフィならではのコメディな感じもあるし、特撮を売りにするような異形なキャラもいるんですが、結構どれも控え目だったり。
お話しも、美人さんなキー・ナンとチャンドラーがくっつくのは、まあ想像通りで、この辺はお約束の安心設計。
でも、お色気シーンは割愛で、親子にも安心。
正直、どこを狙っているのかといえば、ファミリーだったのかもしれませんが、その割には、ちょっとゴールデン・チャイルドっていう設定が小難しいんですよね。
こんな不思議な作品を知って、見る事が出来て、本当に午後のロードショーはいい仕事をしますね!
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿