2016年8月29日月曜日

ブレイクアウト


ブレイクアウト/ニコラス・ケイジ[DVD]

2011年作品

ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン、リアナ・リベラト、ベン・メンデルソーン、キャム・ギガンデット、ジョーダナ・スパイロ、ダッシュ・ミホク

あらすじ:あるセレブ邸に強盗が押し入るが・・・。




とりあえずのニコラス・ケイジ・チェック。想像よりも面白かったです。

【おはなし】

ダイヤモンド・ディーラーで豪邸に住むカイル。
その家は妻サラがデザインをし、未だ改装中だった。
娘のエイヴリーは、反抗期のティーンといった所で、久しぶりに父親が帰宅したのに、親の目を盗んで家を抜け出し、パーティーに行く。

サラがキスをしようとするとそれとなく避ける様子からは、留守がちなせいか、夫婦にはぎこちなさを感じる。

そこへ、警備会社が訪問してくる。
最近物騒だから家族を確認したいという事で、ドアを開け、サラがエイヴリーを呼びに部屋に行くと留守を知る。

そして警備会社と名乗ったのは強盗グループで、娘が居ない事を「話が違う」と言っている。

どうやらこの家の事は調べつくしているようだった。

強盗グループは、男3人、女1人の4人。

夫婦から携帯を取り上げ、カイルのはその場で踏みつけるが、サラは持っていないという。
それを確認するのに、なぜか強盗は「サラ」と登録している番号に電話をかけて部屋の中でサラの携帯を見つける。

この瞬間、サラと強盗は知り合いかと思われるが、その後、やり取りの中で別の男(家に出入りしていた警備会社の男)に見覚えがある事に気づくので、それが演技なのか、それとも本当なのかはわからない。

強盗は、カイルに金庫を開けてダイヤを渡せ、と言う。

だが、カイルは先を読んで、「金庫を開けてしまったら、家族全員殺される」と開ける事を拒む。

さらに、ダイヤを盗んだ所で、ダイヤは個別登録してあるマークがついてるからすぐ盗品だとバレる、だけど自分を仲間にすればそのマークをカットする事が出来ると言い出す。

強盗は思うように進まない事でイラ立ちを隠せなくなり、サラは「金庫を開けて」と叫び出す。

強盗はサラを盾に脅すが、カイルは「妻を逃がしてくれたら金庫を開ける」と、一行にすれ違う。

しびれを切らし、いよいよ筋弛緩剤を見せつけ、脅しを強める。

サラは、強盗の中に警備会社の男をはっきり認識する。

サラに暴力が及ぶと、話が違うと警備会社の男は思わず仲間に銃を向ける。

そしてサラとの出会いの回想。

家のセキュリティの設置で出入りしているうちに、カイルがほとんど留守であった事もあって、親密になっていったらしい。
屋敷の門でタバコを吸い、家の中を覗いている。(このライターを帰宅した際に、カイルが見つけ、拾っていた)


サラは強盗の1人にキッチンに連れて行かれる。
すると、強盗はマスクを取り顔をさらすが、サラは別に驚きはしない。
サラが組んでいたのは、この男エライアスで警備会社の男、ジョーナの兄だった。
その事はサラは知らなかったらしく、だから驚いていたのだった。

サラは強盗の協力者であったが、家族には危害を加えないという約束もしていた。
仲間であるサラに油断したのか、サラはエライアスから筋弛緩剤をこっそり盗んでいた。

そんな中、娘が帰宅をする。

人質が増えてしまった。

今度は泣き落としで、母親が病気で腎臓移植が必要で、金か娘の腎臓をくれと言い出す。

そこをサラが隙を見て、エライアスを筋弛緩剤で脅すと、強盗の1人が発砲する。

娘だけは逃がすという事で、いよいよ観念したカイルが金庫を開けると中はからっぽだった。

実は、この家の為にすでに金を使い果たしていたというのだった。

さらには、職も失っていたらしい。

ジョーナは現金を持っているのを見たと主張するが、それは取り引きの為、景気良く見せていただけだ、と。

現金はおろか、ダイヤも持っていない事がわかる。

そこへ、逃がしたはずの娘が再び捕まって戻ってくる。
娘のジャケットに腕時計を仕込み、アラームを利用してまた捕まえていたのだった。


家の中でダイヤのネックレスをしたサラの写真を見つけ、ネックレスを持ち出そうとする。
ネックレスが見つかった事からもう殺されると思い、サラはなんとか家族を助けるように頼む。

腕を固定されたガムテープを持っていたライターで溶かす、カイルとエイヴリー。

サラはジョーナに娘を助けてくれたらあなたの物よ、と影でこっそり言う。

いよいよサラと共に銃をつきつけられると、そのネックレスは偽物だと言い出すカイル。

そして本物はすでに売り払ったという。

そこで、エライアスがお前の妻は俺の弟と寝たと言い出す。

サラはでたらめよ、とカイルに言う。

ガムテープが緩んだので、椅子を投げて、防犯センサーを鳴らす。

その隙に、サラは逃走。

カイルは襲われかけるが、注射を避けて強盗の1人が自分に打った事で逃れる。

警備会社は娘を利用してうまく誤魔化す。

そして、エライアスは、母親の病気の話はウソで、本当の理由は、薬の取引きで失敗して、大金が必要になったと事情を話す。

その為のお目付け役だった男が、注射で倒れてしまったので、事がややこしくなったのだった。

ところが、そんなエライアスにカイルは耳打ちする。

自分は生きているより死んだほうが価値がある、と。

その時、エライアスの彼女が1枚の写真を見つける。

それは防犯ビデオのスクショで、サラとジョーナのキスシーンだった。

カイルは最初から浮気を知っていたのだった。

そして、イラ立ちからキレ出すエライアス。

暴れた結果、ジョーナと仲間割れを始める。

そこから、実はこの計画にはジョーナは含まれていなかった事が判る。

突然、割り込んで来たのだった。

それは、サラの為ではないかとエライアスは疑る。

そこに、警備会社が訪問してくる。

警報を取消しにした際の手続きで、署名を貰いに来たと言う。
署名がもらえないなら通報しないといけないと言われ、悩むエライアス。

その末、玄関を開けるが、明らかに血がついていて怪しい事から、ジョーナが背後から警備員を撃ってしまう。

状況は悪くなるばかり。

すると、エイヴリーがパーティーしている友人の家に現金がある、と言い出す。

案内するから助けて欲しいという事だった。

エライアスは、少しでも回収したいという気持ちからエイヴリーを信じて、彼女と外に出す。

現金は事実だったが、エイヴリーは向かう途中、自分が行く際に事故りそうになったカーブでわざとスピードを出し、強盗の彼女を事故に合わせる。

自分は銃を奪いなんとか逃げ出し家を目指し、父の危機一髪を救う。

エライアスは死ぬ前に、そもそもこんな事になった元はジョーナだと知らされる。
取り引きが失敗になった原因は、ジョーナがサラを狙いたいから、わざと起こしたというのだった。

さらに、サラは、ジョーナが言ってる事は妄想で、一方的なものだと言う。

そして改装中の空間で、もみ合っていると、壁が崩れて大量の現金が出てくる。

実は、カイルは直前にネックレスを現金化しており、隠しておいたのだった。

現金に喜びかき集めるジョーナ。

その時、油のような缶も倒れていた。

それを見て、ライターで火をつけるカイル。

逃げればいいものを金に目がくらんでなかなか逃げ出さないジョーナ。

その隙にネイルガンで足を固定してしまう。

火事が広がり、なんとか外に逃げ出す家族3人。

無事助かるが、サラがやりたかった事はなんだったのかさっぱりわからない。

おしまい。

【かんそう】

もっとまとめて書こうかな、とも思ったのですが、面倒になったので、ほぼ箇条書きみたいな感じ。
いつものごとく主観入りまくりです。


最初は、「ジョーナとサラ」の関係はリアルだと思っていたのですが、多分、ジョーナの思い込み、ですね。

その理由としては、

・サラはカイルへの想いはあった。(帰ってきた日に下着をおニューにしてる)
むしろ、カイルの気持ちが冷めてると思っていた。(お互い勘違い)

・ジョーナは薬を常用している状態の人。(だけどその薬すら満足に飲んでいなかった)

・回想シーンで、実際2人が触れ合っているような決定的なシーンはない。

・助けを求める際に、「助けてくれたらあなたの物」と言っている。(すでに関係があるなら、こんなセリフにはならない)

等です。

また、ライターがこのお話しには、大活躍するのですが、ジョーナのライターなんですね。

そのライターを家の前で吸い殻と共にあって、拾ったと見せられても「知らない」と言っていました。

もし、ジョーナが愛用していて、家の前で覗きながら吸っていると知っていたら、放置していないでしょうし、見せられたら驚くそぶりをすると思いました。

ジョーナが思い込みストーカーだった、とサラの言う事を信じてよいような気がします。


エライアス(兄)が「弟と寝やがって」と言うのは、身内のひいきでやっぱりジョーナ(弟)の言う事を信じているからで、それだけ、だと思います。

ただ、どうしてエライアスとサラが知り合ったのか、は謎なんですけどね。

携帯に登録されているのに、ジョーナと兄弟である事は知らなかった。

最初は、ジョーナとサラの関係から、エライアス達につながったと思っていたので、これは見終わっても謎です。

そもそも、サラの目的がナゾなんですけどね。

サラは、自分は捨てられると思って、だったら金をふんだくってやろうと、強盗と協力した・・・。

でも、カイルが破産している事は知らなかったのなら、普通に離婚してもそこそこ慰謝料ふんだくれるんじゃないかと思うんですが。

カイルこそ、最初いきなり「仲間にしたら儲けられるぞ」なんて言うから、実はカイルが仕組んだのかな、と思っていました。

が、最後まで単純に家族大好きお父さんで、家族の為に働き、そしてその気持ちとは裏腹に犠牲にしてしまっていた。

大豪邸も実はその為にお金を使い果たし、そんな時に職も失い、自分が死んだ方が(保険金で)家族は、安定するから殺して欲しいと言う程。


もしかしたら、サラはそれを知り、次こそ保険金を狙おうとするのかもしれませんが・・・。

(そんな悪い顔で終ってた!)

とまあ、ちょいちょい疑問はありますけど、いろんな小ネタが伏線になっていたり、それぞれに事情があって、偶然ではなく、必然で起きていたという感じが、結構面白かったです。

まあ、ご都合主義ではあるんですけど、家族の3人はかなりのスーパー設定。
ニコラス・ケイジは撃たれても結構平気だし、ニコール・キッドマンは急に強盗なみの動きをするし、娘のドライビング・テクや銃の腕前もなかなか。

逆に、強盗がへっぽこ過ぎなんですよね。
素人? のカイルに振り回されて、終始踊らされていた感じ。

そこが、冷める人にはダメだと思いますが、エンタテインメントだと割り切って見れば、イケますよ。

過去記事)

サプライズ


を想い出しました。

普通、強盗に入られたら、立場が弱いのは家人なのですが、ちょっとバランスが違うんですよね。

そのセオリーじゃないものって、意外と? 出会わないんですよね。

だから、結構出会うと面白く感じてしまうのかも。


そして、真の主人公はライターという、素朴感!

たまたま拾ったライターがこんなにも活躍するなんて、誰が予測したでしょうか?

私は、面白かったですv





0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...