2016年8月18日木曜日

ベッドタイム・ストーリー



アダム・シャンクマン ベッドタイム・ストーリー DVD

2008年作品

監督 アダム・シャンクマン

アダム・サンドラー、ケリー・ラッセル、ガイ・ピアース、ラッセル・ブランド、リチャード・グリフィス、コートニー・コックス、ルーシー・ローレス、ローラ・アン・ケスリング、ジョナサン・モーガン・ハイト、テリーサ・パーマー

あらすじ:父が創設したモーテルがホテルとなった今も、いつか継げる日が来る事を信じて従業員として働いているが、周囲の人間はバカにするだけで・・・。




ディズニー・ドラマらしい家族向けファンタジーでした。

【おはなし】

父、姉、弟と家族3人でモーテルを経営していた昔。

父は良き父親ではあったが、経営者としてはダメだった。
そんなモーテルを友人のバリー・ノッティンガムが買い取って助けると言われた時、もともと子供たちに残すつもりだったと言われ、「では、将来才能があると認めたらその時は任せるから」と約束をする。

その後現在、父は他界し、偏屈な姉は小学校の校長となり、スキーター(サンドラー)は、まだホテルで雑用をして働いていた。
ノッティンガムは、昔の約束の事などすっかり忘れているようだった。


疎遠になっていた姉は、離婚をきかっけにスキーターを呼び出す。
勤めている小学校が閉鎖になるらしく、職探しをしないといけないから、少しの間2人の子供たちを見て欲しい、と。


同じ頃、ホテルが移転し新規オープンする事となる。
その移転先こそが、姉とその子供たちの小学校なのだったが、スキーターはそれを知らない。
オープンついでに、新オーナーを選ぶが、それは当然雑用係のスキーターではなく、野心丸出しのケンドル(ガイ・ピアース)だった。


久しぶりに会う甥のボビー、姪のパトリックは最初こそ、人見知りをするが、寝る前にスキーターが父親にされたように、作り話をして聞かせると、すぐに打ち解ける。

スキーターの作り話に、子供達も参加し、スキーター達は妄想の中に知り合いを登場させ、現実とリンクするような話をするが、スキーターは現実のまま、ハッピーエンドなんてないんだ、と言う。

それを子供たちは、ハッピーエンドにしよう、と話しを作る。

それは、現実では周囲に無視され忘れ去られているスキーターが認められ、チャンスを与えられるものだった。

翌朝、子供たちを預かったまま、ノッティンガムのTV修理に呼ばれる。
ノッティンガムは極度の潔癖症(ウイルス恐怖症)で部屋の明かりもつけずに待っていた。

すれ違ったノッティンガムの娘ウェンディに子供達を預けて、修理する間、ノッティンガムと雑談をする。

ケンドルが新オーナーとなる新しいホテルの構想を聞くと、それはハードロック・カフェのパクリで、やんわり指摘し、ノッティンガムはケンドルを呼び出す。

そして、昔の約束を想い出したといい、スキーターにもチャンスを与えると言い出す。
新ホテルのアイデアを2人で出し合って、良い方に任せるというのだった。

昨夜の作り話が現実になったのだった。

その夜、フェラーリをもらうという作り話しをする。
だけど子供達はその話に、文句を着け、
「タダでもらうのはおかしい」
「お姫様を助けて王子様みたいな事をして欲しい」
と話を作り直す。

妄想の中で、ウェンディを助け、キスをしようとすると、怒りっぽい人が現れて足を蹴られる。

そして店の赤いフェラーリの前で佇んでいると、妄想に出てきた男がやってくる。
やっぱり作り話が本当になるんだと喜ぶもつかの間、その男はただのスリで、財布をすられて終わる。

だが、その帰り道、パパラッチに囲まれるウェンディを偶然見つけて助ける、と子供が作った話だけが本当になる事に気が付く。

それからスキーターは、ホテルのアイデアを子供達に話させ、それを現実にしようとするが、それは子供達の学校を奪う事が現実になる事でもあった。

姉の友人でもあり先生でもあるアスペンとは、子供を預かる仲間として接するうちに親密になっていくが、それを狙ったケンドルは、「学校を閉鎖してホテルが建つのをスキーターは知っている」とチクる。(本当は知らない)

そしてプレゼンで、見事スキーターはケンドルを抑えてホテルのオーナーになる事が出来るが、初めて建設予定地が学校だと知る。

後は許可をもらうだけで爆破直前、となった時学校関係者が取り止めのデモをする中、ボビーとパトリックは良かれと思い、学校の中に入ってしまう。

ノッティンガムから中止の連絡がない限り、爆破するとケンドルが待つ中、スキーターは先回りして昔はいじめっ子だった同級生に話をつけて、許可を阻止する。

そこへ、最終許可をもらいにきたノッティンガムと考え直すよう説得していたアスペンが到着する。

ノッティンガムもそこしか土地がなかったから学校を選んだのだが、代わりの土地があるとわかると素直に受け入れる。

だが、その中止の連絡を入れようにも、やる気まんまんのケンドルは全員の携帯の電源をOFFらせており、連絡がつかなくなってしまった。(爆破の無線に干渉するといけない、と言う理由)

スキーターとアスペンは近くにあったバイクを盗み、学校へ急ぐ。

そしてギリギリで間に合い、子供達も無事で、「学校を救った」事を報告する。

スキーターと抱き合った事で、ウイルス恐怖症を克服できたノッティンガムは、何故かホテル経営から小学校の校医に転職する。

結局、スキーターはホテルのオーナーではなく、自分でモーテルを開いた。

ケンドルはスキーターのモーテルで働いていた。

おしまい。


【かんそう】

めでたし、めでたし、という言葉がぴったりな感じ。

ディズニーのランド的なものは、あまり縁がないのですが、ディズニーの実写のドラマって何気に見ちゃうんですよね。

そこそこの出演者とそこそこの内容で、過激な内容はなく、大外れもなく、私の暇つぶしにはちょうどよいエンタテインメントです。

普遍的なほのぼのストーリーって、なんだかんだほっこりして癒されますしね。

ただ、その中でも本作はちょっと一風変わった、あまりにも調子良すぎて、あんまり感情移入できなかったりするんですけどw

だって、スキーターなりの努力はしたのかもしれませんが、せっかくのチャンスを「アイデアをまとめるのに苦労する姿」はほとんどなく、「どうやって子供達に自分に都合の良い話を作らせるか」だけでやりきったんですもの。


もともと苦労人だという事でご和算、なのかもしれませんが、ちょっと楽しすぎで、ある意味現代っぽくもあり、軽いなぁ、と。


監督のアダム・シャンクマンは、「アメリカン・ダンス・アイドル3」で知ったので、映画だとダンス寄りのミュージカルみたいなものがメインだと勝手に思い込んでいました。

本作の監督でもあり、なんと「ウェディング・プランナー」も監督していたんですね。



ミュージカルにこだわらず、れっきとした映画監督さんなのでした。

ただ、監督のパーソナリティをちらりとでも見た事があると、本作のわちゃわちゃして、そして調子の良い感じ、は理解できます。

だから、不快とまではなりませんでした。

特徴は、子供に話すベッドタイム・ストーリーのシーンが実写化されて、ファンタジックな時代を超えた映像が楽しく挿入される所。

そして、「キャンディの雨」など絵本の中の出来事を実際に起きる事もあるんだ、と教えてくれる。

お話しの妄想はあくまでも都合のよい妄想ですが、それが実際に起きるとしたらこういうことでしょ、という回答はしっかりリアルなのは、面白かったです。

また、フレンズ好きには、コートニー・コックス、モニカがスキーターの偏屈な姉で登場するのもうれしい所。

しかも、姉はかなりこだわりがあって、子供にも砂糖を与えず、TVも見せず、と偏りっぷりもモニカと被る感じ。

また制作当時の名残なんでしょうね、ホテルオーナーの娘役は、パリス・ヒルトンをパロっています。

ガイ・ピアースが、せこいホテルマン役なのも、面白く、監督の味付けなのかな、と想像できました。


ところで、どーでもいい自分あるあるなんですけど、これ以前見ていました。

今回TV放送で見て、思い出したんですけど、これについては、いつどこで何故見たのかまったく思い出せません・・・。

今後、そんな事にならないよう、こうして記録しておきますw







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