2016年8月30日火曜日
世界で一番パパが好き!
世界で一番パパが好き! レンタル落ち 中古 DVD
2004年作品
監督ケヴン・スミス
ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ジョージ・カーリン、ラクエル・カストロ、ジェイソン・ビッグス、ジェニファー・ロペス、マット・デイモン、ジェイソン・リー、ウィル・スミス
あらすじ:ニューヨークで野心的な生活をしていたが、出産で妻を亡くし・・・。
2004年といえば、ベニファー解散直前の作品になるのでしょうか。確かに、出産で死んでしまうだなんて不吉な役ですよね・・・。
【おはなし】
ニューヨーク、レコード会社のパブリストとして成功を収めていたオリー(ベン・アフレック)。
だが、出産と同時に妻(JLO)を亡くした事がきっかけで、イラつきからウィル・スミスの発表会で集まった記者と遅刻して来ないウィルに悪態をつき、会社をクビになってしまう。
ニュージャージィーの実家に一人娘と共に父を頼って戻る。
そして7年。
娘ガーディーも大きくなっていたが、まだニュージャージーに居て父親の仕事(道路清掃)を手伝っていた。
そんなある日、娘と2人でレンタルビデオに行き、マヤ(リヴ・タイラー)という美人だがちょっと頭のおかしい店員と知り合う。
マヤは26歳で論文の為に、妻子ある男の性生活のアンケートを取らせて欲しいとオリーに頼む。
オリーはガーディの目を盗んでこっそりポルノを借りようとしていたのだった。
断れない状況に、仕方なく承諾すると「次は奥さんも一緒に来て」と言うが、娘ガーディーに「私を産んで死んだのよ」と言われてしまい、罪悪感を持つ。
その夜、マヤはレンタル店の個人情報を利用して、オリーの家まで訪ね、謝罪をする。
そこからオリー達は親しくなっていく。
やがて、オリーは、父親の仕事を手伝う中で、パブリストとしての自信を取り戻す。
もう7年も経つんだから禊として十分だろう、とニューヨークで本格的に職探しを始めるが、オリーの存在は業界の伝説となっており、なかなか進まない。
ニュージャージィーに戻れば、娘や父、マヤ達が和やかに暮らしているが、オリーはニューヨークでの生活が忘れられず、手段を選ばず以前のアシスタントだったアーサーに連絡を取る。
当時は、きつくあたってばかりだったが、アーサーはオリーを尊敬していて、嫌な顔をしなかった。
オーリーは恥を忍んで、今となっては活躍しているアーサーの部下になる覚悟もあるから、上司に話をつけて欲しいと頼む。
アーサーは、正直、あなたのせいでしばらくは干されて苦労した、と言い出しは厳しかったが、説得してみます、と快く引き受ける。
そして、なんとか面接を取り付け家に戻ると、その日がガーディーの学校のミュージカル発表会の日だった事を家族に突っ込まれる。
マヤやおじいちゃんの友達まで巻き込み、皆で練習をしているのにニューヨークの面接の時間を考えるとまず間に合わない。
だけど、オリーの想いも固く、なんとか急いで戻るから、とガーディーと喧嘩になってしまう。
そして、売り言葉に買い言葉で「お前のせいでJLOは死んだんだ」と言ってしまう。
だが、2人の絆はたった1度の喧嘩で壊れる事なく、しばらくすると2人共謝って仲直りした。
面接当日、ガーディーはすでに諦めておじいちゃんと舞台に出る準備をしていた。
オリーは、受付で約束の時間以上に待たされ、焦っていると、同じように隣に座る男がいた。
オリーがクビになるきっかけとなったウィル・スミスだった。
7年前はクライアントだったが、オリーの顔はわかっていないようで、偶然居合わせた者同士として世間話を始める。
その会話の中で子供の話になり、ウィルは、「自分はバカだからこんな仕事をしている。頭が良かったら、もっと子供と居る事を選ぶ」といい、オリーを突き動かす。
オリーは面接を受けずに慌ててニュージャージーに戻って行った。
そして、途中道路工事などに邪魔されつつも、ギリギリ出番に間に合う。
やっぱり父親が舞台に出てくれると、娘は素直に喜ぶ。
感動のミュージカルはスウィーニー・トッドからの1シーンで、最後首を斬るシーンで衝撃的に締め教師が倒れるが、拍手をもらって終わった。
おしまい。
【かんそう】
癖のあるケヴィン・スミス作品ですが、それを知って見ると至ってフツーのファミリー・ドラマに拍子抜けするかも。
ただ、小ネタレベルでは、確かに癖はありますが。
例えば、リヴ・タイラーの変なキャラ、娘がキャッツよりスウィーニー・トッドに惹かれるとか、オリーは宣伝マンなのに、「ジョージ・マイケルは女好き」って言ってたり。
また、一番気になるのは、ウィル・スミスという役者本人も登場させて、業界をディスっているというか、自虐的なテーマ(仕事より家族が大事)になっているのは、監督ならではなのかなーと。
どこかツッコミたくなる要素がちりばめられてはいるんですが、全体のストーリーはもう普遍的な親子の物語。
最初は、出演者を見て、リヴ・タイラーは大きくなった娘役なのかな、と思っていたんですよね。
JLOが死んだ時点で。
そしたら、JLOを愛するあまり7年間もだれとも接していない亡き妻一筋の男が出会う女性として、いきなり26歳の若いリヴっていうのも、ずこっとなったんですけど。
JLOはよく文句言わなかったなぁ、と。
(亡き妻を愛し続ける設定は、強制かもしれない・・・ブルブル)
でも進んでいくと、リヴの存在がほぼ賑やかしに過ぎない事に気が付きます。
あくまでも主役は親子。
おじいちゃんと父と娘。
妻を亡くした事から、それまで(多分)疎遠になっていたおじいちゃんと暮らすようになり、娘を通じて家族の関係が再び深まっていく。
最後、ニューヨークに戻るのが本筋だと考えるオリーに、おじいちゃんが「今は1人で死ぬのは嫌だ(から行かないで欲しい)」と言うシーンは、おじいちゃんの人生も変わっていった事がわかるんです。
そして、本当の最後、監督の亡くなったお父さんに捧げるっていうメッセージが出るんですね。
なるほどー、と。
監督自身の亡き父親への想いがこの映画に詰まっているという事に納得です。
だからこそ、普遍的な癖のないストーリーになったんでしょうね。
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