2016年10月12日水曜日

フィラデルフィア・エクスペリメント



映画 (Movie) / フィラデルフィア・エクスペリメント 〔BLU-RAY DISC〕

1984年作品

マイケル・パレ、ナンシー・アレン、ボビー・ディ・シッコ

あらすじ:アメリカ海軍の極秘実験によって、タイムスリップしてしまい・・・。




80年代の味わいある映像と意外と? ストーリーも面白かったです。

【おはなし】

1943年、第二次世界大戦中のアメリカ海軍が、敵のレーダーに反応しない実験をしていた。
それがフィラデルフィア実験だった。

デヴィットとジミーは、その実験に参加し、駆逐艦に乗り込む。
一見成功したかのように見えたが、それは「映らなかった」のではなく、駆逐艦ごと消えてしまうのだった。

しばらくすると駆逐艦は姿を現すが、その様子は悲惨なもので、所々で出火しており、負傷者死者はもちろん、船に取りこまれているような者もいたという、地獄絵図だった。

そして、デヴィットの姿はなかった。


一方、1984年のデヴィットとジミー。

2人は、駆逐艦から逃げ出し、タイムスリップしてネバダ州にいた。

数十年の月日は、言葉こそ通じるが2人には初めて見る物だらけで、これは軍の心理実験でもされているのか、と疑う程だった。

実は、この年代でも過去の実験同様、ロングストリート博士がフィラデルフィア実験を続けており、1つの町を消したばかりだった。

迷い込んだダイナー? で、ジミーの右手が燃えるように赤くなり、電磁波のようなものと反応し合うと、近くのゲーム筐体がショートしてしまう。

そして店員に弁償しろと言われるが、身に覚えがないので店の前の車を奪って逃げようとする。

だが、その車はオートマで、2人は運転出来ない。

そこで、居合わせたアリソンまでも拉致して運転させて逃走する。

アリソンとの会話で、今が1984年だという事を知り、自分達がタイムスリップしてしまった事に気づく。

途中ジミーがまた赤くなり、耐え切れず病院へ行くと、ジミーは目の前から消えてしまう。

残されたデヴィッドはアリソン誘拐などの罪を問われるが、アリソンが同情して訴えを取り下げ、2人になる。

アリソンは、デヴィッドの事情を知り、協力をするように。

まずはデヴィッドの故郷へ行くと、そこには41歳歳をとったジミーがいた。

ジミーに状況を聞くも想い出したくない、と何も教えてもらえない。

ジミーもやっと過去のトラウマから抜け出せた頃だったらしい。

そしてニュース等の情報や追手から奪った書類で、ロングストリート博士の存在に辿り着き、直接会いに行く事に。

助手を人質にして、アリソンと研究所に乗り込む。

もちろん、道中は決して楽ではなかったが、博士もまたやっとデヴィッドに会えた、という感じだった。

そこで、博士からすべてを聞かされ、さらに勇者になると言われ戸惑うデヴィッド。

過去では、ジミーがデヴィッドがこの一連の問題になっている電源を落として解決した、と言っていたのだと言う。

意を決して1943年の駆逐艦に突入する事に。

無事、電源装置を破壊。
ジミーに再会するも、ジミーは未来を変えず、43年に残る。


84年の現在。
デヴィッドのおかげで消えた町も戻っていた。

デヴィッドに恋してしまったアリソンは不安気だが、そこに笑顔が戻る。

遠くに人影が見えたのだ。

それはデヴィッドだった。
2人は無事84年で再会し、抱き合う。

おしまい。

【かんそう】

SFという事で、ちょっととっつきは悪かったのですが、80年代の作品である事と、ささっと見た感じの特撮の味わいが、激しかったので、ちゃんと見てみる事に。

すると、なかなかお話しも良くできていて、というかSFが苦手な私にも理解が出来る範囲の分かりやすい、易しいドラマでした。

やっぱり、80年代のエンタテインメント具合っていうのが、なんか易しいんでしょうね。

どんなテーマも、ニッチではなくて、マスに向けているような塩梅具合が、好きなのかもしれません。

そして80年代娯楽SFの中でも、なかなか面白いなと思ったのが、タイムスリップの年数なんです。

41年っていうリアルな? 数字が面白いなと思いました。

よくあるタイムスリップは、「母親が同じ歳」とか「孫が生まれている」とか、すでに本人の直接の知り合いはいない時代が多くないですか?

本作は、41歳、年上になった親友に会う、という設定がありそうでなかった(というか私が知らないだけ、でしょうがw)不思議な感覚で、面白いなと思いました。

なので、巻き込まれた実験もまだ続いていた、とか世界観が「それ位のタームなら想像できる」ので、デヴィッド達に起きている出来事がリアルに感じられました。


それにしても、時を超えて84年に生きる事を選んだデヴィッドは、果たして何も問題は起きないんでしょうかね?

80年代作品であれば、タイムスリップ青春物にして、水兵なんかじゃなくて、ファッションの違いとか、もっととっつきやすいポップなテイストにしていたら、あのガビガビの合成も、さらに笑える物になっていたんじゃないのかなー、と思ったり。

あくまで、個人的な趣味ですけどね。

面白いけど、パっと見地味なので、勿体ないなーと思いました。


それにしても80年代、やっぱり面白いですね~。




0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...