2016年10月31日月曜日
ゲットバック
ゲットバック DVD
2012年作品
ニコラス・ケイジ、ジョシュ・ルーカス、マリン・アッカーマン、サミ・ゲイル、ダニー・ヒューストン、M・C・ゲイニー、マーク・バレー
あらすじ:ベテラン銀行強盗だったが、ある現場のトラブルで仲間に置き去りにされてしまい・・・。
タイトルが平凡すぎて、見たんだか見てないんだか後々、絶対わからなくなる自信があります。
【おはなし】
ウィル(ニコラス・ケイジ)は、銀行強盗として一目置かれる存在。
その夜も仲間達と大きな盗みをしていたが、ヴィンセントが目撃者を撃とうとした事で揉めてしまう。
ウィルは殺しはしないのがポリシーだったのだ。
すでに金は持ち出していて、後は待っている仲間の車に乗り込むだけだったが、殺す殺さないで、仲間割れしている内に警察が近づいてくる。
揉めた際に足を撃ってしまったヴィンセントを車に乗せた後、慌てて金を取りに行くが、それでは捕まってしまうと焦った仲間は、ウィルと金を残して逃走してしまう。
金を持ちながらも逃げるが、結局捕まってしまう。
8年後、やっと仮出所となるが、娘に会いに行くと当然歓迎はされない。
カウンセリングに行くから、と止まったタクシーに乗り込んでしまう。
だが、そのタクシーは、ウィルを恨み続けていたヴィンセントが運転しており、娘を誘拐したのだった。
その後、ウィルが受け取った荷物の中に入っていた携帯が鳴り、ヴィンセントからのコンタクトが始まる。
ヴィンセントはその後死んだ事になっていたが、実は生きており、ウィルへの復讐計画を立てていて、この日を待っていたのだった。
娘を人質に取り、あの日の金を独り占めしただろうから、渡せと要求。
だが、金は1人で追われながら燃やしてしまい、手元にはあるはずがなかった。
すぐに、ウィルに一目を置くFBIに相談しに行くが、ヴィンセントは死んでいると言われ取り扱われない。
FBIには諦めたと見せかけて、内部のPCから運転手だった仲間がグルであると気づき、元運転手の元へ。
強盗として優秀だったウィルがいなくなってからというのも、強盗が捗らず上手く仕事が見つけられなくて、落ちぶれた事から逆恨みをしていたのだという。
ヴィンセントはタクシー運転手をしていた事から、タクシーを追う事に。
FBIもウィルの行動に気が付き、すぐに追うがその際に、元運転手は銃を向けていた事から射殺される。
ウィルは逃走。
同じ会社のタクシーを乗っ取り、娘を探すが、途中FBIに捕まりながらも、骨を外して手錠から抜け、脱出する。
昔の仲間という事で、話せばわかるかも、とウィルは「金はない」と白状するが、ヴィンセントは銃で撃った足を切断しただけではなく、偽装死の為に指も切り落としており、見た目の変化と共に内面も変わり果ててしまっていた。
すべてが、ウィルのせいだと思い込んでおり、金を渡さなければ娘の命が危ないとやっと理解したウィルは、新たに銀行強盗をして金を作る事を決意。
当時の仲間、ライリーに協力を求め過去に忍び込んだ因縁の銀行に金の延べ棒が沢山あったのを見ていた事から、再度盗む事に。
金塊を溶かし、盗みに成功。
そして、引き渡し場所に行くが、ヴィンセントは目的が金ではなくなっており、親子共々殺すつもりで、娘をトランクに拉致したまま、ガソリンを撒いて火をつける。
ウィルはヴィンセントと格闘しつつも、車に飛び乗り、火のついたまま、池に飛び込み、なんとか鎮火しつつ、娘も助ける。
駆けつけたFBIはウィルが言っていた事が本当だと認め、ウィル親子を助ける。
その後。
仲直りしたウィル親子と、ライリーが仲良く海辺に居る。
遠くから双眼鏡で見守るFBIは、盗まれた金塊の一部が見つからない事から、ウィルをマークしていた。
すると、ウィルも今気づいたのだが、トラックの荷台に零れ落ちた金塊を見つける。
ライリーを呼び、見せるが、ライリーは元々足を洗う事に大賛成だったことから、
「それを売ればまた牢屋に行く事になる」とはっきり言う。
少し悩んでウィルは、海に投げ捨てようとする。
その様子に、FBIの2人は賭けをする。
ウィルに一目置く者は、「捨てる」といい、その部下は「捨てない」と。
だが、ためらいもう一度テーブルにいるライリーの元に戻り相談をする。
そして、「やっぱり捨てよう」と、再び海に向い、今度はしっかり投げ捨てる。
だけど、テーブルの上には金塊が。
FBIからは視界に入っていないが、その場所には感想したパイナップルの置物が置いてあった。
ウィルが投げたのは、その置物だったのだ。
おしまい。
【かんそう】
簡単なあらすじとありがちなタイトルから、どっかで見たような・・・と思いがちなのですが、なかなかのニコラス・ケイジ、クオリティで面白かったです。
そして見終わって知ったのですが、「コン・エアー」「メカニック」の監督さんなんですね。
(過去記事)
個人的に好印象だったので、納得。
ま、いろいろ突っ込みどころはあるんですが、それは愛のあるツッコミって感じで、そんなところも含めて面白かったです。
まず、最高の銀行強盗とかっていうよりも、ウィルはスーパーマン。
銀行強盗としてのスキル以上に、すごいんですw
だって、手錠は骨外して抜けちゃうし、カーチェイスもお手の物だし、体力なんかも人間じゃないって位凄いです。
映画のほとんどが娘を探すシーンなのですけど、本業? である銀行強盗のシーンは、なんかもうちゃちゃっと巻で、って感じのあっさり具合。
え、そんな当時だって、4人はいたのに、今回は2人っきりで、金塊さくっと盗めちゃうって。
最初からヴィンセント抜きのほうが上手く行ってた・・・、とw
あと、びびってウィルをおいていってしまった運転手も。
ま、こんなスーパーマン仕様も、ニコラス・ケイジですから、驚きはしません。
最後も、ちょっと謎で、娘がトランクに入れられているのに、火をついた車を走らせるって、どうなの? と。
火は水で消す、はわかりますけど、娘溺れますよ、みたいな。
もちろん、それもギリギリで助けられるんですけどね。ただでさえ、ずーっとトランクなんだから、早く出してあげてよ! と娘可哀想でした。
でも、すべてが、ニコラス・ケイジが活躍するように仕向けられているのが、気持ち良い位なのです。
お話しのほとんどが、この1日の出来事、というのも、コンパクトで、分かりやすかったです。
正直、このタイトルでちらっと見たあらすじ、ありがちな感じ過ぎてニコラス・ケイジの名前がなければスルーしている所でした。
ニコラス・ケイジだから見ておくか、とちょっと野次馬的なノリで見ましたが、結構面白くて見て良かった!
さすがに、ニコラス・ケイジの名前があるだけに安っぽくはなくて、結構アクションが派手で、でも小難しい事がなく、サラっと見れるまさにエンタテインメント作品でした。
そうそう、個人的には、何がいいって、余計なインスタント・ラブやお色気シーンがほとんどない所。
一応ライリーは彼女っぽいんですけど、さらっとしていたので、好印象。
拉致られる娘も父親に似て、なかなか気が強く頑張り屋さんであったのも、見ていて好感持てました。
FBIも一目置くとか、強盗とはいえ、悪人ではないというようなヒーロー的な描き方も、結局漫画っぽいんでしょうかね。
そんなファンタジックな所が、永遠の子供心にはグッとくるのかもしれません。
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