2016年2月20日土曜日

ベイビー・オブ・マコン


ベイビー・オブ・マコン ≪無修正HDリマスター版≫ 【DVD】

1993年作品
監督ピーター・グリーナウェイ
ジュリア・オーモンド、レイフ・ファインズ、フィリップ・ストーン、ジョナサン・レイシー、ドン・ヘンダーソン

あらすじ:ある村に不思議な力を持った赤ちゃんが生まれる。
そうとは知らず、処女懐胎で生まれた子だとウソをついた娘や周囲の人間、はたまた赤ん坊自身も命を失っていく・・・、という物語を舞台仕立てで見せられる。
芝居と現実が入り混じる。




まず、この作品の記憶がほとんどありませんでした。

言い方を変えると、「見てもさっぱりわからなかった」のです。

そして改めてどんなお話しだったんだろう、とネットをうろうろしてみると・・・。

ひどい話でした。

いわゆる「後味悪い映画」「トラウマ映画」の部類にもなっているようですが・・・。

見てた時、よく理解できなくて良かった、と思いましたw

舞台シリーズというか、とうとうれっきとした舞台なのですが、その舞台を見る客、さらにそれを見る客と、マトリョーシカ状態になっている、というのもまったく記憶にはありませんでした。

お話しそのものは、(人様の解説から理解しようとすると)

人間って怖いよね~、というウォーキング・デッドみたいな感じかな、と思いました。

まず、生まれた赤ちゃんを利用して、一儲けしようとする娘。(のちに赤ちゃんを殺してしまい、さらには殺されてしまう)

赤ちゃんは、本当に奇跡の子で、娘が誘惑する男子を不思議な力で殺せる程。
だけど、そのせいで娘に殺されてしまい、死後、その力にあやかりたいと、死体にすら人が群れる。

これらの芝居を見ているだけかと思ったら、娘を襲うとなると、観客も参加したりするのだが、実はそれも芝居一味のうち。

本当の客? は他にいて、さらに・・・。みたいな。

どこからどこまでが「芝居」なのかわからないけど、唯一真実なのは、実際に見てる人は観客・・・のはずだけど、なんとなく「あなたはどっち?」と問われているような。

どっちというのは、芝居する側と見る側、という意味ではなくて、「ひどい人間か」「そうじゃないか」みたいな?

監督的には、「人間なんて皆こんなもんでしょ」と言いたいのだろうけど・・・。


と、まあ、考えても本当に何が言いたいのかはわかりません。

ただただ、相変わらず豪華なステージは見ものかもしれませんが、毎回毎回なので、正直お腹いっぱい。

同じ劇中劇ならケン・ラッセルの「サロメ」のようなポップさと、どこかに笑える明るさがあるのがいいですね~。
そう、グリーナウェイって決して面白おかしく笑う事ってないですよね。。。
監督だけは不適な笑みを浮かべていそうだけど。


ふと、改めて思うと。


私は、ピーター・グリーナウェイ監督が特別好きなのではない、という事がわかりましたw


「ZOO」から引きずって監督の作品を追ってはみたけど、それでやっとわかりました。

「ZOO」が好きなだけ、みたいですw

でも、残りもあと少しなので、もう少しグリーナウェイ監督が続きますw

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