2016年10月29日土曜日

F.R.A.T./戦慄の武装警察



デヴィッド・J.バーク F.R.A.T. / 戦慄の武装警察 DVD

2005年作品
劇場未公開

モーガン・フリーマン、LL・クール・J、ジャスティン・ティンバーレイク、ケヴィン・スペイシー、ディラン・マクダーモット、ジョン・ハード、ケイリー・エルウィズ、ロゼリン・サンチェス、マルコ・サンチェス、アンドリュー・ジャクソン、パイパー・ペラーボ、ダミアン・ダンテ・ウェイアンズ

あらすじ:FRAT(フラット)という特殊部隊に入ったが、汚職まみれである事に疑問を感じ・・・。




こんなに豪華なB級映画てのもなかなか珍しい?
確かに戦慄。

【おはなし】

過去、犯罪まみれだったが、FRATという特殊部隊の導入によって生まれ変わって栄えているエジソン。

ディード(LL・クール・J)は、相棒ラザロフが必要以上に殺す事に疑問を感じていた。
FRATが権力を盾に犯罪者に汚い手を使っている事は承知の上であったが、馴染めない自分にも気づいていた。

ある現場での裁判で、偽証をしていた時、ディードはつい人情を出してしまい、相手に感謝される。
その場面を地元のミニコミ誌ヘラルドの記者ポラックが見ていて、気になり、FRATを調べる事に。

ディードの証言は、周囲の仲間には不信の元となったが、表向きは仲間のままだった。

ポラックは、記事を仕上げようとしていると、時間が掛かりすぎると上司アシュフォード(フリーマン)に怒られる。
FRATが気になると言うが、そんなのクーポンだけが目的の読者には関係ない、と更に怒られ、口げんかになりクビになる。

だが、夜彼女と話していて想い直し、上司の家に行って謝り、記事を書く事について協力してくれ、と態度を変える。

実は、アシュフォードは過去、ピューリッツァー賞を取っていた程のジャーナリストだったが、現在はミニコミ誌に落ち着いていた。

ジャーナリストなどと簡単に言う若造ポラックを舐めるな! と、たしなめつつも、背中を押す。

結果、記事をまとめて地方検事レイガードに報告するが、実名がないからと取り扱われない。
だが、同席していたウォレス調査官(スペイシー)は、アシュフォードの古い知り合いでもあり、彼が出てくるという事は無視できないのではないか、と気に掛ける。

その夜、ポラックは偶然クラブでディードが彼女にプロポーズしている所に遭遇する。

お互いに気づくが、ポラックの方がすぐにクラブを出るが、その先で何者かに襲われ、彼女もろともボコボコにされてしまう。

銃声を聞いたディードはすぐさま駆けつけるが、そこでマスクを被ったラザロフを見た。

FRATの仕業だったが、ディードは何も聞かされていなかった。

嗅ぎまわるポラックがうるさいから、と警告なのだが、実はラザロフはやり過ぎていて、彼女は生死を彷徨うほどだった。

この一件で、様子を見ていたウォレス調査官(スペイシー)も本格的に動き出す。

入院している病院に、ディードが見舞いに来て、「俺は関わっていない」というメッセージを伝えてくれと、アシュフォードに言った事で、ディードから崩せるのではないか、とわかる。
だが、直後、FRATが止めを刺しに来た所へ鉢合わせになり、アシュフォードがポラックを匿う。

アシュフォードも、記事を引き継ぐと言い出し、火が付く。

クラブ前の暴行事件はヘラルドで大きく取扱い、ラザロフは不本意ながらFRATの足を引っ張る形になる。

しかも、隠れ家にもラザロフは単独で乗り込み、返り討ちにあってしまい、失敗し、上司ティルマンにやり過ぎだ、と怒られる。

ディードは忠誠心に不信があるものの、特に働きとしては問題がないせいか、お咎めなしである事から、ラザロフは嫉妬をし、オフィスで大ゲンカとなり、銃を向けてしまう。

すると、ティルマンはあっさりラザロフを撃ち殺し、FRATの不祥事をすべてラザロフのせいにしようとする。

記事をまとめたものの、立証する事が難しくなってしまったポラック達。

そんな中、ディードはいよいよオフィスに忍び込み、FRATの不正の証拠をPCから取り出し、ポラックに渡す。

そのやり取りを、FRATの仲間に見られていたとは知らずに。

表向きは仲間のままで、ラザロフの弔いだと、ディードにポラックを痛めつけるよう指令を出す。

ディードはFRATを終わりに出来るのは自分だけだと知っていても、彼女の事などを想うと踏み切れないでいた。

そして、FRATの1人がポラックを殺そうと家に来た時、ひそかにポラックをそっと見守っていたディードが助ける。

だが、後からFRAT総出で追って来て、ピンチとなるが、ディードが1人で応戦する。

最後、1人だけ残ったティルマンがポラックを人質に取り、ディードに殺れ、と言うが、瞬時に「しゃがめ」の掛け声で、ポラックがしゃがんだ隙にディードはティルマンを仕留め、FRATを全滅させた。

現場にはディードはいなかった事に。

FRATとグルだったレイガードには、死ぬ前にティルマンからすべて聞いたぞ、と脅す。

ディードは堅気になった。ポラックの彼女は一命を取り留めた。

おしまい。

【かんそう】

とっても豪華なキャストなのですが、主役は、LLとジャスティンっていうのが、まず戦慄?

LLは大好きですけど、さすがにこのメンツの中でどう考えても最初に死ぬ役? って思っていたので、見るにつれてどんどん「あれ?」と疑問に思うばかり。

ジャスティンの役は、ジャスティンっぽいなって感じの熱血? 若者記者で、違和感はないのですが、正直、居ても居なくても敵な存在感でしたw

ま、周囲がモーガン・フリーマンにケヴィン・スペイシーですもん。なんか役立たず感丸出しに見えちゃいますよね。

と言う感じで、ベテランの活躍を期待してみると、かなりの肩すかしになるかと思います。

あと、モーガンとスペイシーはどっちか1人でも良かったような、同じようなポジション。

というか、それぞれ意味ありげに存在しつつ、あんまり意味がなかった・・・。

豪華なキャストを出したいだけって感じ?

ある意味贅沢なんですけどね。


とにかく、LLが「あの人かっこいい!」ってセリフもある程、なんかイケメン役で、それは違和感ないのですけど、このキャスト陣の中で、その扱い? っていうのには違和感なんですよ。

いや、本当にカッコいいですけど、こんな主役級でいいんでしたっけ?

と、キャスティングはかなりの飛び道具ちっくなのですが、ストーリーは平凡。

どっかでみたなーの繰り返しのありがちな、汚職クライム・ドラマ。

こりゃ、劇場未公開もしかたあるまい。

なんか、LLが「俺が考えたカッコいい役」って感じなキャラを好きに演じている・・・とさえ、疑って終う程。いや、LLは言わされてるだけかもしれない、すみません。

特に、ボコボコにされたジャスティンを見舞うシーンは、「ウソでしょ」って言いたくなる程おかしい。

FRATとして邪魔な記者を(FRATがやったと知ってて)見舞うだけでも、ヘンなのに、挙句「俺は関係ない」って伝えてって、そんな見え見えな事言います?

で、それを聞いたフリーマンも「お前なら・・・」(FRATを崩せる)みたいなドヤってますけど、いや、そんな単純でいいの? 皆手の内見せ見せでいいの?

しかも、そこでFRATの同僚(看護婦に変装した女)と鉢合わせになった時のわざとらしい「何でいるのよ」みたいな反応w

え、皆、一切誤魔化さないんすねw

「殺しにいったらいたからびっくりしたわー」
みたいな反省会も、ヘン。

FRATが、何で異分子感ばりばりのディードを放って置くのか。
ディードはなんでFRATの真実を知ってて、FRATに居るのに、「俺馴染めないし」みたいなポジションを貫くのか。

あとおかしいのが、FRATって結婚禁止どころか、彼女もNGみたいで、「別れたのか?」と言う確認があったんですよ。

アイドルか!

そして、ディードは何故か「時間かかるんすよ」とウソをついて、結婚してました・・・。
FRATは辞めずに。


ただ、最後にディードがFRATを皆殺しにした時には、ああ、上司はこの実力を買っていたんだなー、という事はわかりました。

私はLL好きなので、なんとか見終わりましたが、果たして・・・。

あ、このケヴィン・スペイシーは良いスペイシーでした。


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