2016年10月13日木曜日

ローグ アサシン



ローグ アサシン

2007年作

ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ジョン・ローン、デヴォン青木、石橋凌、ケイン・コスギ

あらすじ:伝説の殺し屋ローグに、相棒一家を殺されたFBI捜査官。
再び現れたローグを追い、復讐を晴らそうとするが・・・。




だるさを我慢して(ジェイソンだから)最後まで見た甲斐がありました。

【おはなし】

ジョン(ステイサム)とトムは、FBIの相棒同士。

あるマフィアの抗争で伝説の殺し屋ローグ(ジェット・リー)の痕跡を見つける。
そして追い詰めたトムがローグの顔を撃ち、海に落ちるのを2人で見る。
同時に、FBI内部に内通者がいるのではないか、とジョンはトムに話す。


ローグは、死んだと思っていたが、ある日家族ぐるみの付き合いでジョン一家がトム一家を訪ねると、家は家族もろとも全焼していた。

その現場でもローグの痕跡を見つけ、ジョンはローグが生きていて、トムに復讐をしたと考える。

そして時が過ぎ、またジョンはローグの痕跡を見つける。
ローグは顔を撃たれていた事もあって、整形をしていた。

ローグは、アジア系のマフィア2組(シローとチャン)を炊きつけるかのように、ダブルスパイとなり、抗争を勃発させていた。

そして、何故かジョンにもコンタクトを取り、現場に招き入れるような情報を伝える。

シロー側からはチャンを殺し、女子供も皆殺しにしろ、と言われると、最終的にはシロー側なのか、信頼を得ていたチャンを殺す。

だが、命令に背き妻と子供は殺した振りをして、生かして逃がすのだった。

それを隠し撮りされていて、シローに伝わる。

シローは、ローグと長いつきあいではあるが、裏切りは許せないと、タイマンに。

そして、ローグは願ってもないとシローを殺す。

何故こんな事に、と言うと「お前があんな命令をしたからだ」と。「(トムの)妻や子供まで殺させるなんて」
と。

そう、ローグは死んでいた。
だが、トムが撃った時ではなく、トムの家に襲撃に来た時に。

妻と子を先に殺した後、トムとタイマンになり、トムはローグに勝っていたのだった。

そして、何かの違和感にローグに成りすまして、妻と子を殺された復讐に生きる事を選んだのだった。

まだ何も気づいていないジョンは、ローグだと思ってスナイパーを配置して、トムと対峙する。

トムの復讐をする気まんまんでローグに向かうが、ローグであるトムは気づいてしまった。

FBIの内通者がジョンであった事を。

もみ合う中で、「なんでなんだ」とジョンを責めると、ジョンは驚く。

だが、まさかローグが生きていて、一家全滅させられるとまでは思っていなかったらしく、後悔はしていた。
そして償いとして、ローグを追っていたと許しをこう。

しかし、もう俺はローグだ、と立ち上がりジョンを撃とうとすると、スナイパーの的になるので、ジョンはトムをかばって撃たれる。


そして、ローグは1人車を走らせる。
トムという男も、トムと関係する人もこの世にはもういない。

おしまい。

【かんそう】

アジア系の役者さんにまったく明るくないので、正直誰が誰だかわからない・・・というか、役者のランクがわからないので、厄介でした><

タイトルからは、まず勝手にローグがジェイソンだと思っていたのもだるく感じた、かなり個人的な原因でもあります。

ジェイソンが割とフツーの(まあ暴力過剰ではあったけど)FBI捜査官というのも違和感でした。というか小粒感がファンとしては気に入らない。

何より、最初にジョンとトムのバディを見た時に、「この人がジェット・リーって人か」と、主役級だと思ってみていたので、あっさり死んだのにもびっくりして、どうやら違うっぽいぞ・・・と。

下手にオープニングでアジアの俳優さんが主役級なんだな、と思って見てしまうから、どの人なんだろう、と。

正直、役者って知らなければ知らない程、ドラマを素直に見れますよね・・・。

まあ、私の場合は知らな過ぎてヤバイ・・・感じなんでしょうけど><

という、スタートから足がもつれている感じで、見ていましたが、見進めていても、なんだかいちいち感じる違和感。

ローグという伝説の殺し屋が主役級の存在なんだな、とわかってからも、そのローグの行動そのものが理解不能というか、ブレブレに見えて、殺し屋なのか、捜査に協力したいのか。
でも、一番最初に一家斬殺しているから、今更ヤクザを撲滅とかいい事しても、ブレブレじゃね? と、このブレブレこそが実はこのストーリーの肝であったわけなんですけど、決して「面白い」という作用になっていないんですよね。

ちょっと、見るのが苦痛なくらい・・・。

ただ、最後のオチ、ローグは実は殺されたと見せかけて生きていたトムが成りすましていた、とわかると思わずリアルに「あー腑に落ちた」と声が出ました。

最後の最後は超納得なんですが、残念ながらイコール面白かった! には成らず。

だるだる、ブレブレの理由は、「ローグじゃないし。それ、トムだし。目的は復讐だし」って事でなんの文句もないんですが、でも、長い時間のだるだる、ブレブレを挽回するには遅すぎたって感じ。

それと、何よりジェイソン・ファンとしては、ジェイソンの最後までパっとしない小粒感が、最後の最後に、止めを刺された感じがして、マジ小粒。
最後、自ら騙していたトムをかばって撃たれちゃうってのも、感動なんかするはずもなく、ダサっ。
そこまでトムに思い入れあるなら、最初から「懲らしめる」時に黙って見過ごしてない気がするんですよね。偶然を装って助けに行くとか。

という感じで、キャラが変。

ジェイソンである必要があったのかどうか疑問になるくらい。

まず、FBIでありながらヤクザの内通者をしているブラックっぷりはさておき、でも大した存在ではなかったようで、相棒襲撃の話も良く知らされていなかったようだし、その後は何度も手を切ろうとした、だなんて・・・。
そんな、迷うタイプ、ジェイソンには似合わなくて違和感。

あと、ちょっと(トムを)懲らしめるだけだと聞いてたから、とかなんか言い訳も、内容もダサい・・・。

いつも同じタイプの役じゃなくても、と思うかもしれませんが、だったらもっと変えようよ、ってくらい、中途半端なんですよね。(表向きはいつものジェイソンです)
むしろ、こっちが一番先に死ぬタイプじゃないの? て思えるようなしょぼいキャラクターで、がっかり。

と、同様に気になるのが、あの小粒感を漂わせて登場したトムがこんなに強かったの? という違和感。
もちろん、そこまでトムの事知らないじゃん、と言われたらすぐ死んじゃったので、そうなんですけどね。
なんか、そんな強い凄い奴が死んだ、とはまったく思えず・・・。
これは、計算のうちなのかもしれませんが、顔はジェット・リーというスターであっても、中身のスタートは、出だしで死ぬ事に違和感のないような役者さんというのも、なんか考えてるんだか、考えていないんだか、良い効果があるように思えませんでした。

要は、ジェット・リーって何の実態もない亡霊役なんですよね。

それも、「おおー」って言うよりは、「えー」って感じになっちゃうんです。


これらの違和感にしてみたら、些細な事にもなりますが、ケイン・コスギのエキストラ感にもびっくりでしたけど。

最初に、結構大きく名前が出ていたので、せめて役名があるような感じなのかと思いきや・・・。

あのオープニングのテロップって日本編集版だったりするんでしょうかね・・・。

一応、ケイン・コスギとジェット・リーのアクション絡みはあったはあったんですけど、あっさりやられるだけで、なんだか出てくるだけ可哀想な感じ・・・。

石橋凌はさすがの大役でしたけど。

最後のジェット・リーとのタイマンも、伝説の殺し屋相手に、ヤクザの親分とはいえ素人にしては、頑張っていたと思います。

唯一わくっと出来たのは、アクション・シーン、特にジェイソンのは、安定の格好良さでした。

でも同じようなシーンを見るなら、他にもっと格好良くて、面白い作品があるって思っちゃいました。


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