2016年10月28日金曜日

ラストベガス



ラストベガス

2013年作品

マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン

あらすじ:4人の幼馴染が、結婚式で再会する事に。だがもう70歳近くになっていて・・・。




大スターの集結ですが、月日の経過をしみじみ感じました。

【おはなし】

独身を貫いて来たビリー(ダグラス)は、知人の葬式で思い立ち、彼女にプロポーズをする。
相手は30代とかなりの歳の差だが、喜んで承諾。

ベガスで式を挙げるので、幼馴染のアーチー(フリーマン)とサム(クライン)を呼ぶ。
2人は、もう1人の親友であるパディ(デ・ニーロ)に声をかける。

実は、パディは自分の嫁(ソフィ)の葬式に来なかった事でビリーを許せず、疎遠になっていたので、何も言わずベガスへ誘ったのだった。

ただでさえ、死んだ嫁に執着して、頑固で孤独な生活していたパディは、ベガスへの道中もビリーの悪口、到着後ビリーを見れば、帰ると、へそを曲げっぱなし。

だが、ベガスで同世代の歌手ダイアナと出会い、アーチーがカジノで勝った事から、VIP扱いを受けて皆で騒ぎだすと、次第に変わっていく。

ホテルのコンシェルジュは、50セントの担当だと聞いていたのに、いきなり4人組のジジイに回されて最初はテンションダダ下がりを丸出しにしていた。

だが、侮っていたじいさん達がクラブではナンパ男を撃退するのにケンカ、パーティーを開けば大盛況というノリに、むしろ見直し、リスペクトするように。

こうして、年齢を受け入れながらも、自然体でベガスを楽しむ内に、ビリーとパディは知らず過去を再現してしまう。

パディの妻ソフィとビリーは元々三角関係で、その関係にシビレを切らしたパディがどちらかを選んでくれ、と迫った結果、パディの元へ来て結ばれた。
それはパディにとって、誇りでもあった。

だが、実際は、ビリーの所に先に来ていた。
ソフィはビリーを選んだのだが、ビリーが自分には似合わないと、パディの元へ行くように言っていたのだった。

そして、ラウンジで出会ったホテルの歌手、ダイアナは、ビリーに惚れたという。
若い女しか相手にしないのはわかっているけど、と何事にも真っ直ぐなダイアナに、パディもビリーも惹かれていった。

ビリーはパディの想いに気づきながらも、今度こそは自分の想いを貫きたいと、思うように。

ダイアナに告白しようと後を追った際に、ビリーとダイアナの会話から、また三角関係になっていた事と、ソフィの事実を聞いてしまうパディ。

今度こそ友情は破滅したかと思われたが、むしろ逆で、真実を知ってこそ、最終的に結婚して自分を選んだのは、ソフィの愛情だったんだ、と誰の事も責めないパディ。

それに、ソフィの葬儀に来なかったのは、無関心なのではなく、むしろソフィへの愛が深かったからだと知って、ビリーにも同情を感じていたのかもしれない。

そしてダイアナの為に、若い婚約者とはきちんと別れるように、と協力をする。

アーチは、心配性の息子がベガスまでGPSで追跡して追いかけて来たけど、一緒に飲む事が出来た。

サムは、妻に浮気公認で出てきたけど、結局妻を想い、浮気は出来なかった事で、妻への愛情を再確認した。

4人それぞれが、ベガスの旅を通じて、残りの人生を変えるような体験をした。

そして、4人は空港で別れ、それぞれの日常に。

だがその後、ビリーはダイアナと新しい生活をし、パディもそれまで孤独だった生活から、新しいガールフレンドを見つけ賑やかな暮らしに。

おしまい。

【かんそう】

4人共現役でありながらも、こういった老人老人した役を引き受けるというのは、潔いな~と思いました。

マイケル・ダグラスは1人、現役感バリバリで若い彼女がいる設定で、ちょっとズルい感じですけど。

反面デ・ニーロが、デ・ニーロらしくもありながら、そんなビリーにちょっと負けてるようなポジションの役というのが、面白くもありました。

これだけ大スターが揃うと、現場は大変だったのかなーと、余計な心配をしてしまいますが、この時代だからこそ、出来た顔ぶれ、かもしれませんね。

ウソでもおねしょした、とか股関節は金属とか、ギリギリな感じがあって、これを笑おうぜ、ってノリになれるのが凄いな、と思います。

しかも、やってるのは大スターですからね。

お話しも、ただ単におじいさんがベガスで騒ぐぞ~、なだけではなく、過去の出来事と今まさに起きる事がリンクして、ビリーとパディと、そして1人の女性という三角関係が繰り返している、というのが良かったです。

それだけ2人は似た者同士である、運命的なものを感じますし、またソフィは姿を現しませんが、ダイアナの人柄で、ソフィの良さも感じられるんです。

ダイアナさんは、ホテルの歌手としては、結構なお歳・・・なんですけど、ルックスはもちろん、人柄が素敵なんですよね。
ビリーとパディがすぐに惹かれてしまうのも納得。

同じ女性としても、こんな風に歳を取りたい、こんな女性いいな、って思えるようなキャラクターでした。
30代の若い婚約者より、断然魅力的に見えましたから。

職業柄、べしゃりが達者なのはもちろん、いちいち会話が洒落てて、それでいて嫌味がなくて。

4人組は初対面ですぐ、プライベートに誘っちゃうんですが、それがまったく疑う余地がなく自然でした。

最初は、パディといい感じになって、パディもビリーもそれぞれ幸せって事で大団円パターンかなーと思ってみていたのですが、どうやらいい所はビリーが持っていくってわかってちょっと、マイケル・ダグラスだけ扱い違うな、とw

ただ、若い子好き設定でしたから、ダイアナは降られてやっぱりパディか?
まさにソフィ・ループ!

とも思ったのですが、最後には現実的にダイアナを選ぶという、しっかり良い人な印象? まで!!

完全にマイケル・ダグラスの映画でしたw


でも、脇役が他の3人だとしたら、なおさら豪華!

ちょっとした仕込みも楽しくて、ベガスという舞台らしく、ビキニ・ギャル・コンテストには、LMFAOが司会だし、キャンセルしたはずの50セントも隣に宿泊していて、「パーティしてるなら入っていい?」と顔を出しますが、「ダメ!」とコンシェルジュが断るというw

ベガスが舞台というと、だいたいどんなもんか想像がつくのですが、それがいいんです。
それを見たくて見ているので。


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